緑香庵通信

三軒茶屋から世田谷線で6分・松陰神社前のアロマテラピーサロン。

好きな香りを選んでみましょう(つづき)

2007-01-22 10:00:00 | アロマテラピーとは
好きな香りを選ぶテクニックを3つご紹介します。
ただし、あくまでも私個人に適した方法なので、
全ての方に最適というわけではありません。

1. 息をする
どこでも言われていることで平凡ですが、
呼吸に意識的になることは、
フラットな感覚をとりもどすとてもらくちんな方法です。
私の場合は、
(1)まず意識的に口から強く息を吐ききって、
鼻から自然に肺に息が入るのにまかせる、
というのを2~3回やって横隔膜周辺を
ウォーミングアップしたあと、
(2)できるだけ細く長く口から息を吐き、
鼻からたっぷり吸うというのを1~2回します。
これで十分、脈拍も落ち着きます。
ちなみに、この方法ですごーく粘れば
しゃっくりも止まります。

このとき目をつぶっても良いですが、
あまり内側にこもりすぎるのもどうかと思うので、
目の焦点を絞らず、ぼんやりと視界に入る刺激を
そのままただ受け入れてるだけという感じで
いるようにすると楽です。

2. 地べたを意識する
足の裏の接地面を意識します。
自分が砂袋か米袋になったつもりで、
重さがざらざらーっと袋の下の方へ溜まる感じをイメージします。

3. 身体に触る
誰かに触ることができたら、触らせてもらいます。
手のひら全体、腕全体の力をなるべく抜いて、
相手の体の形(例えば肩とか)に
自然にフィットするよう置きます。
相手との接触面は皮膚ではなく、
自分の中身が触れているようにイメージします。
あるいは、相手の肩に「よって」手のひらが触れ「られて」いる、
という受け身の感じ方も良いみたいです。
触らせてくれる人がいない時は、
自分で自分に触れて同じことをします。
この方法で自分のお腹や前腕部に触れてみてください。
私の場合はすぐに手の先が暖まってきて、ほわっと安心します。

 ◆ ◆ ◆

何かしっかり感じたいと思ったら、
まず大騒ぎしている自分の中身を鎮めなくてはなりません。
頭がくるくる回転し始めたら、とりあえず考えるのをやめる。
無理に感じようとしないで、仕切り直す。

そしてフラットになれたら、
それからゆっくり鼻の付け根(眼鏡のひっかかるところ)
あたりをちゃんと息が通るように、
香りをとり込みます。
はじめの頃、私は息をあまり上の方へ吸わずに、
のどの奥へ吸い込むような(イメージです)癖がついていたので、
香りをキャッチするのがどうにも下手でした。
どちらにしろ空気は同じ道を通るのですが、
不思議にイメージのもち方で感じ方が変わります。

そうして吸い込んだ香りは、どんな感じがするか、
自分の中にどんな変化が起きているか、
ちょっと「離れて」観察します。
すぐに答えを出さず、すぐに言葉に置き換えないで、
今の状態をころがしつつ味わいます。
そして、やはりピンとこなかったら、
その時は、その迷いを尊重しましょう。

そういう状態にあるということを発見し
認めるのも大事なことです。



好きな香りを選んでみましょう

2007-01-19 10:58:01 | アロマテラピーとは
…って実は難しくないですか?

以前も何度か書きましたが、
精油には確かに効能がいろいろあるとしても、
セレクトのポイントとして一番大切なのは、
その時に自分がそれを嗅いで心地良いと思えるかどうかです。
つまり、その人の「感じる力」に一番の信頼を
置いているワケですが、
さて実際のところどうでしょう。
「自分がどう感じているか」って、すぐわかりますか?

緑香庵でも、いくつかの効能に沿った精油を
候補として嗅いでいただきながら、
お好きな物を選んでいただくようにしているのですが、
特にはじめての方は香りを嗅いでみて
「?????」という表情の方も
たくさんいらっしゃいます。

まったく知識がなければ純粋に好き嫌いで選べるかというと、
それはそれで、まったく足がかりの無いところに
放り出されたも同じで、不安でいっぱい。
どれも似たような感じ。
どれもいい匂いだけど、
好き・嫌いという感情にまですぐには結びつかない。


といって、アロマの知識があったらあったで、
今度はそれが邪魔をします。
効能・作用の知識がぐるぐる頭を回り、
現に嗅いでいる香りを自分がどう感じているかを
本当に中立な状態でキャッチすることができない。

香りに限らず「自分がどう感じているか」を正確に、
つまり、過不足無く、歪み無く捉えるのは難しい
ものです。
自分の中にあまりにも雑な情報がありすぎるのかもしれません。

あらゆる感覚にフィルターがかかっているということを
以前も書きました。
また、感覚がときに嘘をつくことも。
実にやっかいですね。
「あー、この香り好きー。オレンジでしょ、好き好きー」
と言っているのは、言葉です。記憶です。
今この瞬間の私がどう感じているのか、というとどうでしょうか?
それをとらえたくて、いつも苦慮しています。

香りを選ぶには、まずは、自分の中を鎮めて
フラットな状態になること。
そこからです。

選ぶためのテクニックとして、
今までわりとうまくいっている方法を
次回、ご紹介してみようかと思います。

(次回につづきます)



花粉症のお話(その3)

2007-01-17 10:00:00 | 「緑香庵」的なもの
花粉症の話題、まだ続いています。

前回、前々回の花粉症と左の肩甲骨、生理周期と風邪様の症状など、
メカニズムはわかりませんし証明もできないので、
あくまで「お話」です。

ただし、このお話は実感に良く合っておりますので、
ここはひとつ、のってみるのも悪くありません。
だってアレでしょ、宇宙の暗黒物質だって、
あると考えた方が都合がいいから
あることになってるんでしょ(何の話?)。

というわけで(どういうわけだ)、
素直な私は左肩甲骨を暖めるのです。
自分で素直とか言ってますが、
私はよく人から「思う壷子(ツボコ)ちゃん」と呼ばれるぐらい、
「お話」を信じやすい性質なのです。

左肩甲骨を暖めると、鼻水がぴたり、とまでは申しませんが、
そこそこいい感じ。
これで充分です。

こうして穏やかに体調とつき合っていくのが
性分にあっております。
腕もいつもよりグルグルよく動かす。
野口体操の「腕回し」をして肩甲骨周りをほぐします。
不思議に左側にひっかかりを感じます。

あ、もちろん花粉症におすすめのアロマはたくさんありますよ。
毎度おなじみユーカリの仲間たちですね、
それからティートリー、ペパーミント、カモミールローマン、ラベンダー、
全般に呼吸器に良いとされている
森林系(シダーウッドやサイプレス等)も良いでしょうし、
他にも自分がいいなあと思える香りであれば、
神経系も鎮まり、大暴走をなだめることはできる
のではないのでしょうか。
ハンカチに一滴たらしたり、カップに張ったお湯に落としたり、
オイルで十分に薄めて(1%以下に)、
背中や胸をマッサージするのもよいでしょう。

今年のスギ花粉の飛散は去年に引き続き少ないそうです。
ちょっと嬉しいです。
どうか無事で春を迎えられますように。



花粉症のお話(その2)

2007-01-15 10:00:00 | 「緑香庵」的なもの
花粉症と左の肩甲骨の関係。
前回のつづきです。

この件に関しては私はまだ何も語れるだけの
根拠を持っていないので、
完全に受け売りであることをご容赦いただいて、
ひとつの「物語」としてご理解いただければ幸いです。
ですがこの物語、私にはとても有効で、
生活の中で現れる体のちょっとした不調を
事実、助けてくれているのです。

その「物語」とは…

体は絶えず開いたり閉じたり、膨張したり収縮したり、
一定のリズムを刻んでいる。
それは部分にも全体にもあてはまり、
頭蓋骨も骨盤も肩甲骨もある周期で動いている。
その周期も一つではなく、
一日単位の変化もあれば、一生を通した変化もある。
花粉症の反応についていえば
一年単位のリズムが関係している。


冬の間、全体として小さく縮んでいた体は、
春に向けてだんだん開こうとしている。
開いていく際、全方向に一斉に動くのではなく、
まず左側から開き始める。
(どうして左なの?って聞かないでください(笑))
その時にうまく開けないと、風邪のような症状をおこして、
体が弛み開くのを助けようとするのが花粉症の症状である。
花粉症そのものはアレルギー反応であるが、
体の要求がアレルギーを利用しているのである。


…というお話です。

「はあー?」の方もいらっしゃるでしょうが…。

この話しと似たようなことが他にもありました。
骨盤の開閉はほぼ28日周期でおこります。
女性の場合は顕著ですね。
その開いていくべき時期、排卵から月経が始まるまでの時期に
毎月必ず風邪をひくという友人がいます。
正確に言うと風邪のような症状が出るということですね。
微熱がでる、くしゃみ・鼻水が出る、
咽喉もなんだか変な感じ。
で、仕方なく毎月風邪薬を飲んでいるというので、
せめてハーブで対処しようということで
エキナセアのサプリメントを紹介したことがあります。

身体は弛(ゆる)みたいのに弛みきれない時、
このような反応を起こすことがよくあります。

本当にそうなのかどうかは、確かめようもありませんが、
この説に基づいて対処をしていくと、
面白いように好転していくことがあります。
全てとは言いませんが…。
(またもや次回につづきます)



花粉症のお話

2007-01-12 12:22:05 | 「緑香庵」的なもの
来ましたね。
今年も奴が。
花粉です。東京近郊の方、飛び始めましたよぉ。

例年、花粉症対策のために各種ハーブのサプリメントを
1月から飲み始めているのですが、
今年に限ってはまだ何も準備していませんでした。
しまった。
こうなったらいっそ何も飲まずに今年はすごしてみようかな?
とはいえ、緊急時のために「べにふうき」というお茶
だけは注文しました。
あと、家族の分のサプリは一応確保。
ひどくなったらそれをもらおう。

花粉症歴20年に届こうという私ですので、
近頃は対処法の「持ち弾」も多く、
おかげで大変軽くやり過ごせるようにはなりましたが、
それでも毎年、1月末頃やってくるファーストフラッシュには
どうしても反応してしまいます。
早速、左の肩甲骨に温湿布をして寝ました。
効いたかのかどうか、翌日はもう楽になってました。

なぜ左の肩甲骨? と思われた方へ。
これは整体のひとつの考え方によるもののようです。

(次回へつづきます)

Manekineko
《豪徳寺の招き猫》