うーむ、タイトル戦のインターバルとして約3週間は長い、ながーい。
来週半ばにならないと竜王戦第二局が指されない。対局者はそれまでぼーっとしている訳ではなく、もちろん他の対局が強い人には沢山付いている。インターバル中に佐藤は3局、渡邉は2局かな?最盛期の羽生なんかもっとすごかったりする。
今日はそんな忙しい羽生佐藤の二人が沢山指した将棋の対局集、つい最近出版された「羽生vs佐藤全局集」の紹介。
羽生(3冠)佐藤(棋聖)が、たとえ棋士最高位の名人・竜王をどちらも今現在戴冠してないとしても、棋界の最高峰の2人であることは論を待たない。
現役棋士同士の対局数としても、羽生谷川戦の153局に次ぐ対局数(掲載時点基準の今年3月末で107局(+非公式戦3局)、4月以降半年で更に9局指して116局)であり、その大半がタイトル戦で指されているというのもクォリティの高さを示している。
まあ両棋士のファンイコール将棋ファン全体といっても過言ではないのだが、それにしてもこんなマイナー本(定価2,940円^_^;)、よう買うわワシも(爆)さすが将棋連盟出版局、ファンの琴線に触れる本を出してくれます。
アマゾンの書評を借りると、
>現代将棋界の頂点に立つ羽生善治と佐藤康光との対戦が
>100局を超えた!本書は両雄の全対局(110局)を解説付きで
>すべて掲載、さらに最も印象に残る一戦を掘り下げて
>解説した自戦記、核心インタビュー、谷川浩司九段の
>羽生‐佐藤戦の分析など、見どころ満載の豪華永久保存版。
ということであり、棋界の歴史だったり当時の最新戦法の経歴書であったり、いろんな意味を持っている本でもある。
robiheiは8割方の対局をほぼリアルタイム(翌日や翌週に新聞で確認、というのも含めてですが)見ているので、「ああ、この手はもう10年前かあ」とかそういう振り返りとしても感慨深いものがあるが、今日言いたいのは文中でみつけた全く別のこと。棋譜以外にも谷川はじめとして棋界のTOPや長老筋がコメントしているなかの一つから。
2人(+森内)を含めた現棋界の最高峰3人を島朗六段(当時)が呼んで組成された、20年ほど前の当時の若手棋士の研究会「島研」の主催者、島朗八段のインタビューの中にそのキーワードがあった。少し長いが引用したい。
>羽生-佐藤戦の最大の特徴は、序盤から中盤、終盤と、
>ずっと高いレベルで貫かれていることでしょう。
>将棋の持久力がすごいと思う。
>羽生-森内が情念の戦いであるのに対し、
>羽生-佐藤戦はずっとアカデミックです。それでも随所
>に人の心を打つ指し手が現れてくるのは、やはりそれだけ
>彼らが純粋でひたむきだからでしょう。
(当然ながら、赤字フォントはrobiheiが強調してます)
うーむ、島さんいいわぁ(笑)次回是非この「情念の部分」に大きくスポットを当ててエッセイとか観戦記とか書いてほしい。この1行を読めただけで2,940円払った甲斐があったと思ったrobiheiでした。大阪の村田教授にもお薦めせねば!
ちょっと脱線したので2人の対局に話題を戻すと、実は日付が変わった今日、A級順位戦4回戦で対局が入っている、117局目。現在羽生が8連勝、佐藤6連勝。佐藤はこの数ヶ月羽生以外に殆ど負けていない。なのに直接対局ではここ最近では羽生の5連勝中。全棋士から恨まれまくるほど勝つ佐藤が羽生にだけ36-80、勝率3割ちょっと。相性という表現を超えた棋界の7不思議に近い。
明日、どちらかの連勝が止まる。止まってもまた、いずれ次の対局はやってくるのですが。棋界最多の中原-米長の187局を上回る200対局越えを約束されているとまで言われる2人の対局は、やはり棋界最高のエンタテインメントです。
来週半ばにならないと竜王戦第二局が指されない。対局者はそれまでぼーっとしている訳ではなく、もちろん他の対局が強い人には沢山付いている。インターバル中に佐藤は3局、渡邉は2局かな?最盛期の羽生なんかもっとすごかったりする。
今日はそんな忙しい羽生佐藤の二人が沢山指した将棋の対局集、つい最近出版された「羽生vs佐藤全局集」の紹介。
羽生(3冠)佐藤(棋聖)が、たとえ棋士最高位の名人・竜王をどちらも今現在戴冠してないとしても、棋界の最高峰の2人であることは論を待たない。
現役棋士同士の対局数としても、羽生谷川戦の153局に次ぐ対局数(掲載時点基準の今年3月末で107局(+非公式戦3局)、4月以降半年で更に9局指して116局)であり、その大半がタイトル戦で指されているというのもクォリティの高さを示している。
まあ両棋士のファンイコール将棋ファン全体といっても過言ではないのだが、それにしてもこんなマイナー本(定価2,940円^_^;)、よう買うわワシも(爆)さすが将棋連盟出版局、ファンの琴線に触れる本を出してくれます。
アマゾンの書評を借りると、
>現代将棋界の頂点に立つ羽生善治と佐藤康光との対戦が
>100局を超えた!本書は両雄の全対局(110局)を解説付きで
>すべて掲載、さらに最も印象に残る一戦を掘り下げて
>解説した自戦記、核心インタビュー、谷川浩司九段の
>羽生‐佐藤戦の分析など、見どころ満載の豪華永久保存版。
ということであり、棋界の歴史だったり当時の最新戦法の経歴書であったり、いろんな意味を持っている本でもある。
robiheiは8割方の対局をほぼリアルタイム(翌日や翌週に新聞で確認、というのも含めてですが)見ているので、「ああ、この手はもう10年前かあ」とかそういう振り返りとしても感慨深いものがあるが、今日言いたいのは文中でみつけた全く別のこと。棋譜以外にも谷川はじめとして棋界のTOPや長老筋がコメントしているなかの一つから。
2人(+森内)を含めた現棋界の最高峰3人を島朗六段(当時)が呼んで組成された、20年ほど前の当時の若手棋士の研究会「島研」の主催者、島朗八段のインタビューの中にそのキーワードがあった。少し長いが引用したい。
>羽生-佐藤戦の最大の特徴は、序盤から中盤、終盤と、
>ずっと高いレベルで貫かれていることでしょう。
>将棋の持久力がすごいと思う。
>羽生-森内が情念の戦いであるのに対し、
>羽生-佐藤戦はずっとアカデミックです。それでも随所
>に人の心を打つ指し手が現れてくるのは、やはりそれだけ
>彼らが純粋でひたむきだからでしょう。
(当然ながら、赤字フォントはrobiheiが強調してます)
うーむ、島さんいいわぁ(笑)次回是非この「情念の部分」に大きくスポットを当ててエッセイとか観戦記とか書いてほしい。この1行を読めただけで2,940円払った甲斐があったと思ったrobiheiでした。大阪の村田教授にもお薦めせねば!
ちょっと脱線したので2人の対局に話題を戻すと、実は日付が変わった今日、A級順位戦4回戦で対局が入っている、117局目。現在羽生が8連勝、佐藤6連勝。佐藤はこの数ヶ月羽生以外に殆ど負けていない。なのに直接対局ではここ最近では羽生の5連勝中。全棋士から恨まれまくるほど勝つ佐藤が羽生にだけ36-80、勝率3割ちょっと。相性という表現を超えた棋界の7不思議に近い。
明日、どちらかの連勝が止まる。止まってもまた、いずれ次の対局はやってくるのですが。棋界最多の中原-米長の187局を上回る200対局越えを約束されているとまで言われる2人の対局は、やはり棋界最高のエンタテインメントです。