robihei日記(将棋とか、GOLFとか、徒然に)

将棋ファン暦30余年、10年程前のNスペ「対決」を観て将棋ファン熱が更に高じ、以来ずっと棋界ウォッチャーに

将棋世界9月号:新連載「千駄ヶ谷市場」

2006-08-05 10:04:18 | 将棋な私
自己レスになるが、6月初旬発行の月刊誌「将棋世界」で長きにわたる連載を終えた河口俊彦「対局日誌」の後継企画が今月号からスタート。2ヶ月前の予想通り(ま、余人居ないってことなんですが)先崎学八段による「千駄ヶ谷市場」がスタートした。

何故「市場」なのか、連載開始にあたり先崎自身がコメントしているので少し紹介したい。

>漁師が魚をあつかうように、棋士は将棋をあつかう。立派な魚が
>揚がれば市場がわくように、素晴らしい将棋が出れば将棋会館は
>わく。珍しい魚が揚がれば皆がよってくるように、珍しい局面、
>一期一会ともいうべき、将棋という複雑なゲームが作り出す奇妙
>な局面ができると、棋士達は寄り集う。

この市場の活気と日常を伝えたいというのが先崎「市場広報官」の命名理由ということである。

仕事柄ということもあるが、「市場」と聞いて「いちば」でなく「しじょう」だと勝手に思い込んでいたrobiheiにとって新鮮である。ただ、会館内の序列は「しじょう」でもあり、買い気配、売り気配、売り買い均衡いろいろあって日常の対局の蓄積が150名程しかいない天才集団の棋士たちの「格付け」につながるという側面もあることはいっておきたい。

で、第一回の先崎市場を読んでの感想。

1.連盟、というか将棋界の再生浮上に向けて、棋界一の口八丁手八丁の先崎学はこの方法での貢献を選んだという構図。河口日誌が将棋ファンの心を掴んで話さなかったように、この連載は長く続いて棋界の宝というべきコンテンツになることを心から願う。

2.TOP棋士にとって、このような連載をもつことは将棋のプラスになる部分が全く無いとは言え総じては負担のほうが大きいと思う。先崎は大好きな棋士で、超一流>一流>準一流という将棋界の序列で言えばここ数年で一流から準一流に降格してしまった状況で、しかもまだ老け込む(再浮上を狙わない)には早すぎる30半ば(羽生と同級生)の指し盛り。正直複雑である。

そんなに甘い世界ではないということは重々承知しつつ、「勝ち続けて重要棋戦の対局が続いて千駄ヶ谷市場の連載が危い」ぐらいの先崎を見たい。

王位戦第三局

2006-08-05 09:47:00 | 将棋な私
王位戦の定宿、有馬温泉の中の坊瑞苑で8/3・4で行われた王位戦第三局は先手番佐藤挑戦者が勝って1-2に。盆明けの第四局で羽生防衛か五里霧中になるかの方向性がわかりそうですね。

将棋自体は佐藤の踏み込みの良い攻めが繋がって快勝に見えたが、解説とか見ないとポイントは判らない。見た目ほどの差は無いんだよねえ、TOPプロの戦いは。

渡邉竜王blogを見たら、共催の可能性という記事が・・・主催2社の将棋棋戦というのは矛盾に溢れている気がするのだが、、、、しばらくは注目を浴びるにしても、中長期で正しい運営と棋戦のプロモーションがされるのかどうかは正直不安。

どうにも諸賢が知恵を出せば出すほど抜け出しにくい陥穽に嵌って行く構図に思えてしょうがない。