自己レスになるが、6月初旬発行の月刊誌「将棋世界」で長きにわたる連載を終えた河口俊彦「対局日誌」の後継企画が今月号からスタート。2ヶ月前の予想通り(ま、余人居ないってことなんですが)先崎学八段による「千駄ヶ谷市場」がスタートした。
何故「市場」なのか、連載開始にあたり先崎自身がコメントしているので少し紹介したい。
>漁師が魚をあつかうように、棋士は将棋をあつかう。立派な魚が
>揚がれば市場がわくように、素晴らしい将棋が出れば将棋会館は
>わく。珍しい魚が揚がれば皆がよってくるように、珍しい局面、
>一期一会ともいうべき、将棋という複雑なゲームが作り出す奇妙
>な局面ができると、棋士達は寄り集う。
この市場の活気と日常を伝えたいというのが先崎「市場広報官」の命名理由ということである。
仕事柄ということもあるが、「市場」と聞いて「いちば」でなく「しじょう」だと勝手に思い込んでいたrobiheiにとって新鮮である。ただ、会館内の序列は「しじょう」でもあり、買い気配、売り気配、売り買い均衡いろいろあって日常の対局の蓄積が150名程しかいない天才集団の棋士たちの「格付け」につながるという側面もあることはいっておきたい。
で、第一回の先崎市場を読んでの感想。
1.連盟、というか将棋界の再生浮上に向けて、棋界一の口八丁手八丁の先崎学はこの方法での貢献を選んだという構図。河口日誌が将棋ファンの心を掴んで話さなかったように、この連載は長く続いて棋界の宝というべきコンテンツになることを心から願う。
2.TOP棋士にとって、このような連載をもつことは将棋のプラスになる部分が全く無いとは言え総じては負担のほうが大きいと思う。先崎は大好きな棋士で、超一流>一流>準一流という将棋界の序列で言えばここ数年で一流から準一流に降格してしまった状況で、しかもまだ老け込む(再浮上を狙わない)には早すぎる30半ば(羽生と同級生)の指し盛り。正直複雑である。
そんなに甘い世界ではないということは重々承知しつつ、「勝ち続けて重要棋戦の対局が続いて千駄ヶ谷市場の連載が危い」ぐらいの先崎を見たい。
何故「市場」なのか、連載開始にあたり先崎自身がコメントしているので少し紹介したい。
>漁師が魚をあつかうように、棋士は将棋をあつかう。立派な魚が
>揚がれば市場がわくように、素晴らしい将棋が出れば将棋会館は
>わく。珍しい魚が揚がれば皆がよってくるように、珍しい局面、
>一期一会ともいうべき、将棋という複雑なゲームが作り出す奇妙
>な局面ができると、棋士達は寄り集う。
この市場の活気と日常を伝えたいというのが先崎「市場広報官」の命名理由ということである。
仕事柄ということもあるが、「市場」と聞いて「いちば」でなく「しじょう」だと勝手に思い込んでいたrobiheiにとって新鮮である。ただ、会館内の序列は「しじょう」でもあり、買い気配、売り気配、売り買い均衡いろいろあって日常の対局の蓄積が150名程しかいない天才集団の棋士たちの「格付け」につながるという側面もあることはいっておきたい。
で、第一回の先崎市場を読んでの感想。
1.連盟、というか将棋界の再生浮上に向けて、棋界一の口八丁手八丁の先崎学はこの方法での貢献を選んだという構図。河口日誌が将棋ファンの心を掴んで話さなかったように、この連載は長く続いて棋界の宝というべきコンテンツになることを心から願う。
2.TOP棋士にとって、このような連載をもつことは将棋のプラスになる部分が全く無いとは言え総じては負担のほうが大きいと思う。先崎は大好きな棋士で、超一流>一流>準一流という将棋界の序列で言えばここ数年で一流から準一流に降格してしまった状況で、しかもまだ老け込む(再浮上を狙わない)には早すぎる30半ば(羽生と同級生)の指し盛り。正直複雑である。
そんなに甘い世界ではないということは重々承知しつつ、「勝ち続けて重要棋戦の対局が続いて千駄ヶ谷市場の連載が危い」ぐらいの先崎を見たい。