里山の山野草

里山と山野草の復活日記。

カリガネソウの実生、開花

2011年09月05日 | 山野草の繁殖
H19年9月に、毛無山(福田頭)でカリガネソウの花を初めて見たが、その花の変わった
形にはビックリした!
花の正面花の横顔

それ以来ずっと気にかかっていたが、ヤフオクへ種を出品してあったので、買って育てて
みた。
H22.2.24、播種。

種子も面白い形をしていて、まるで超小型の巻貝のようだ!
H22.5.2、発芽。

双葉が発芽したと思ったら、直ぐに本葉が出て来た。
H22.5.26

対生した本葉が次々に出て来て、草丈は7cmくらいに生長した。

その後も生長を続け、秋には草丈が
30cm位に生長した後に地上部は枯れてしまった。
H23.5.1、2年目の発芽

昨年枯れた株元から、2本の茎が立ち上がって来た。
H23.9.5、開花

草丈は約80cmになり、先端近くの葉腋から対生する形で、まばらな集散花序をつけている。

花は綺麗な青紫色で、下の花弁には白地の部分に青紫色の斑点があり、前に突き出ている。

同属にはダンギクしかないそうだが、同属とは思えない形をしている。

何といっても面白いのは雄ずいで、言われてみると雁の首に似ている感じがするが、どう見ても“飛んでいる雁”には見えない。
立ち木にぶつかりそうになって、急ブレーキをかけたってところか?

カリガネソウ(クマツヅラ科、カリガネソウ属)
全国で山地の湿った林内に自生する多年草。 草丈は約1m。 
葉は対生し、卵形で鋸歯があり、先は尖っている。
花期は8~9月で、茎の先端近くの葉腋からまばらな集散花序をつける。
花は青紫色で、基部が筒状で先端が5裂する合弁花。 花径は約1cmだが、アンコウ
の提灯のような形の長さが約3cmもある雄ずいが突き出ている。 
(名前の由来)
花が飛んでいる雁(カリガネ)に見えるからと言う説や、家紋に似ていると言う説
がある。