里山の山野草

里山と山野草の復活日記。

タデ科、イヌタデ属の仲間(1)

2006年10月27日 | 山野草
イヌタデ属の仲間には、花が穂のような形をした物と金平糖の形をした物があるが、
どちらも花弁に見える部分はガクだそうで、小さいながらも良く見ると可愛い形をし
ている。

私の地方で今、穂状に咲いているのは次の4種だが、特にヤナギタデは子供の頃これ
を使ってウナギを獲ったもので懐かしい。
ヤナギタデは口にすると非常に辛いし、汁が目に入ると目を開けていられないほど痛
いが、これを叩き潰して水にほぐしウナギの住んでいそうな石垣の穴に注ぐものだか
ら、さぞやウナギは苦しい思いをした事だろう。
クリックして下さい
イヌタデヤナギタデ→(アップ)
クリックして下さいクリックして下さい
シロバナサクラタデ→(アップ)オオケタデ→(アップ)

イヌタデ
全国で道端、原野、放棄耕作地などに自生する一年草。
名前の由来は、辛味が無くて役に立たない事から“イヌタデ”と名付けられ、別名の
“アカマンマ”は、花を赤飯に見立てて遊んだ事から名付けられたそうだ。

ヤナギタデ
全国で河原などに自生する一年草で、全草が辛い為に川魚などの香辛料として使われ
て来た。
名前の由来は、葉が柳に似た蓼と言う事から“柳蓼”と名付けられた。“蓼”につい
ては、中国名の“蓼=タデ”からと言う説や辛味で口の中が“ただれる”からと言う
説があるらしい。
別名をマタデ、ホンタデとも言い、単にタデと言えばこのヤナギタデを指す。

シロバナサクラタデ
全国で池岸などの湿った場所に自生する多年草。
名前の由来は、
花の形が桜に似ている事から“桜蓼”と名付けられ、その白花種を“白花桜蓼”と名
付けたのだそうだ。
雌雄異株と書かれているが、雄しべ・雌しべ共に備わっていると書かれた物もあり、
はっきりしない。

オオケタデ
アジア原産の帰化植物で、全国の川原や荒地に自生する一年草。
名前の由来は、大きくて毛が多い事から“大毛蓼”と名付けられ、別名を
“オオベニタデ”とも言うたそうだ。
元は、観賞用に導入された物が野生化したらしいが、化膿性の腫れ物や毒虫刺されに薬
効がある事が分かり、民間薬として利用されていたらしい。
その後、マムシの毒消し用にポルトガルから導入された“ハブテコブラ”と同じ成分を
含有する事が分かり、その名前でも呼ばれたとも言う。


最新の画像もっと見る

2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
タデにも種類 (ムーン)
2006-10-28 17:39:59
仙人様

今晩はお元気で御座いましたか。

お仕事頑張っておられますのでしょう。

ご苦労様で御座います。



タデに種類がある事は知っておりましたが、白いいタデも有るのは、はじめて知りました。

又弊害もありますが、薬効としても、何れに致しましても。人間との関わりは深いのですね。

私なんかも、イヌタデは、子供の頃祖父の田舎に行きましたとき従姉妹達とオママゴトのお赤飯として遊びましたので、馴染み深い野草で御座います。



ヤナギタデで鰻を釣ったのですか。驚きで御座います。

あの蒲焼の鰻で御座いますか、昔は平和でしたよね。私も釣りたかってす。



花がこんなに綺麗に咲くものだとは思いませんでした。



コンペイトウ納得で御座います。



これからはもっと気をつけて、見て歩きます。有難う御座いました。

私は今日カメラ教室で今帰ってまいりました。

返信する
蓼の仲間 (仙人)
2006-10-29 19:36:53
蓼の仲間は種類が多いですが、良く見ると綺麗な形をしています。

一見地味に見えますが、アップで見ると棄てがたい味があります。
返信する

コメントを投稿