里山の山野草

里山と山野草の復活日記。

大万木山で出合った花達

2011年05月17日 | 山野草
下山は“権現ルート”を下った。


先ずは、山頂直下の“大ブナ”にご挨拶だ。
大万木の蛸ブナ”として有名で、昔、雪より上に出た枝を繰り返し切って薪として利用した
為とか、雪による枝折れが重なって萌芽枝がたくさん出た為にこのような姿になった、と言
われているそうだ。
愛すべき姿をしているが、この付近のブナの巨木には枯れが目立った。
どうやら、約250年と言われる寿命が迫ったものが多いらしい。 約150年で成木となり、
その後100年間生き続けた巨木もこうして枯れていくわけで、いずれこの“蛸ブナ”も枯れ
てしまうのかと思うと一寸寂しくなってしまう!


暫く下ると傾斜は急になり、大きな岩の穴の中に小さな祠があった。
大万木権現”とか“武智神社”と呼ばれており、“スサノオ”を祀ってあるそうだ。
島根県県民の森のHPによれば、昔この山が揺れ動いていた為に“ゆるぎ山”と呼ばれ
ていて、それを鎮める為に“スサノオ”をお祀りしたところ、動くのが止んだと伝えられてい
るそうだ。 現在の“おおよろぎ山”の山名も、揺れを誇大に表現したものらしい。
古事記によれば、“伊邪那岐の命”が、我が子“須佐之男命”に海原を治めるように命じ
た所、スサノオはそれを断り、母(伊邪那美の命)がいる根の国(死者の国)に行くと言い
張り、天地に甚大な被害を与えた為に高天原を追放されたと言う。
嘗て地震が多く、それをスサノオの仕業と考えた住民達がお祀りしたものであろうか?



その直下には、このルートで最も急な場所がありロープが張ってあったが、後からやって
来た20人のグループに難なく追い越されてしまった。
聞いてみると「広島市で、40人の会員を有し、毎月1~2回山へ登っている」との事。
達者なもので、モタモタしている我が身に恥じ入ってしまった!


と言うわけで、後は墜落しないように慎重に下山した。 
お陰で、1日中たくさんの花達に楽しませて貰った。 感謝!

〔大万木山で出合った花達〕



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