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里山の山野草

里山と山野草の復活日記。

ヒメウツギとアリドオシの花

2010年05月15日 | 花 木
ヒメウツギが未だ咲き続けている。
5号鉢に植えて小ざっぱりと育てているのだが、涼しげで香りも良くて気に入っている。

ヒメウツギ(ユキノシタ科、ウツギ属)→拡大
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もうひとつ、1月にホームセンターで買ったアリドオシも開花した。
“千両、万両、有り通し”の語呂合わせで、センリョウやマンリョウと共に正月の縁起物
として活けられるそうだが、私としては密かにこんな花(→)が咲く事を期待している!
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冗談はさて置き、このアリドオシの花はツルアリドオシに良く似ている。
同じアカネ科だから当然と言えば当然なのだろうが、一方が小低木なのに他方は多年草
で、木と草が同じ仲間とは素人にとっては何だか信じ難い!
アリドオシ(アリドオシ属)ツルアリドオシ(ツルアリドオシ属)、7月撮影



サクラのテングス病

2010年04月15日 | 花 木
何年か前に“ササユリ山”のソメイヨシノが一部“テングス病”に罹っていたので、
その枝を切除しておいたのだが、良く見ると又感染していた。

サクラの“テングス病”というのは、糸状菌(カビ)の一種に感染した時に起きる病気で、
枝の一部がコブ状に膨らんで大きくなり、そこから小枝が箒状に伸びた様が“天狗の巣”の
ように見える事から名づけられたそうだ。

厄介な事に、この病気は樹全体に広がって枯死させてしまうだけでなく、感染した枝に
つく葉は4月中旬~5月中旬頃になると枯れ、葉裏に多量の胞子が出来て白い粉状とな
り、これが飛散してサクラ林全体に伝染すると考えられているらしい。

〔綺麗に見えるが→テングス病の枝も〕
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何故か、ソメイヨシノは寿命が数十年で短くテングス病に弱いのに対し、ヤマザクラは
樹齢が千年を超えるものがあるほど寿命が長くテングス病に強いという。

“ササユリ山”には、山を買った時からソメイヨシノと八重桜が植えてあったが、こん
な有様ではヤマザクラに更新して行った方が良さそうだ!
ソメイヨシノヤマザクラ



巨樹の樹齢

2010年03月10日 | 花 木
3月6日の朝日新聞に、巨樹の樹齢の決め方について次の3方法が紹介されていた。
『①伐採して年輪を数える方法
 ②“生長錐”と呼ばれる空洞のある錐のような細い金属棒を幹の中心までねじ込んで
  引き出し、取り出した木片から年輪を数える方法
 ③放射性炭素年代測定法』

『これ等の方法の内、巨樹の伐採は論外だが、錐をねじ込む方法も木を傷める事にはか
 わりが無い。
 そこで、“放射性炭素年代測定法”の登場という事になる訳だが、この方法でも巨樹
 の中心部のサンプルが必要で、例えサンプルを取り出せたとしても、往々にして巨樹
 の内部は空洞化している事から、測定値の精度が問題になる』

『例えば縄文杉の場合、腐食した内側から採取した資料から樹齢を推定すると2170歳と
 いう事になり、これでは“弥生杉”になってしまう。
 一方、過去に伐採した屋久杉の記録や、気候データなどから推定した樹齢は7200歳と
 いう事になる。
 という訳で、“屋久杉自然館のHP”には、縄文杉の樹齢は2000年代~7200年と書かれ
 ている』

のだそうだ。 万能と思われがちな科学をもってしてもこの程度だ!
新聞記事の最後に書かれていた、次の文章にも考えさせられた。
『印象的なのは、この縄文杉に伐採の為の試し切りの跡がある事だ。 日本の巨樹の多
 くは人跡未踏ゆえに生き残ったのではなく、何らかの理由で切らずに残された…』

昨今、屋久島への入山者が年間10万人を超えるといい、
山中でのし尿の処理が大きな課題になっていて、縄文杉に向かう登山口では携帯トイレ
の販売が始まり、し尿の持ち帰りを環境省などが呼び掛けているという。
又、自然保護の為に入山者数を制限しようという動きも出ていると聞く。

先人達が畏敬の念をもって折角残してくれたこの巨樹、安易な興味だけで枯らしてしまう
事のないように願っている!

放射性炭素年代測定法
炭素の大部分は、原子核が6個の陽子と6個の中性子からなる“炭素12”であるが、
その他にも僅かに含まれる、6個の陽子と7個の中性子からなる“炭素13”と、
極微量含まれる、6個の陽子と8個の中性子からなる“炭素14”がある。

この内、“炭素14”は、対流圏上部から成層圏で窒素原子に熱中性子が吸収される事
によって生成しているが、不安定な為に絶えず電子を放出して安定な元の窒素原子に戻
って行く。
その変化は極めて規則的に起こり、元の“炭素14”の量が半分になる期間(半減期)は
5730年である事が知られている。
そこで、植物中の炭素14の減り具合、つまり炭素12と炭素14の比率を測定する事に
より、植物の年齢を推定する事が出来る。


いよいよ大金持ち?

2010年01月29日 | 花 木
先日、ホームセンターで“アリドオシ”を買った。

「千両、万両、有り通し」の語呂合わせで、センリョウやマンリョウと共に正月の縁起物と
として活けられるそうだが、我が家にも今年こそドッサリ“有り通し”となる事を願っている!

(上段:アリドオシ→拡大、下段:センリョウとマンリョウ)
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アリドオシ、蟻通(アカネ科アリドオシ属)、別名:1両
中四国地方の薄暗い林下に自生する常緑の小低木。 樹高=50 cm。
葉は対生し、葉腋に1対の細長いとげがある。 
花期は4~5月で、葉腋に筒状の白い4弁花を2個つけ、果実は秋に赤く熟して冬の間じゅ
う枝についている。
(名前の由来)
葉の付け根から出ている鋭い刺が蟻をも刺し通すという意味や、アリのような小さい虫でな
なければ通り抜けられないという意味で名づけられたという説や、前年の実が翌年の花が
咲くまで残っているので“在り通し”と名づけられたという説などがある。


百万両、億両?

2009年01月13日 | 花 木
先日、ホームセンターで“百万両”という名の、赤い実をつけた小木を売っていた
が、どうも百両(カラタチバナ)のような感じがしたのだがつい買ってしまった。

帰って調べて見るとやはり百両で、どうやら景気づけで“百万両”という名で売っ
ているらしい。

調べているとほかにも“億両”というのがあり、“ミヤマシキミ”の事らしい?
いずれも同じように赤い実をつける事から名づけられたらしいが、紛らわしい名前
で素人には分かり難くて困ってしまう!
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億両=ミヤマシキミ(画像はツルシキミ?)万両=マンリョウ(→白実)
千両=センリョウ十両=ヤブコウジ

名称正 式 名 (別 名)
億両ミヤマシキミミカンミヤマシキミ
万両マンリョウ (ヤブタチバナ)ヤブコウジヤブコウジ
千両センリョウ (クササンゴ)センリョウセンリョウ
百両カラタチバナ(ヒャクマンリョウヤブコウジヤブコウジ
十両ヤブコウジ (ヤマタチバナ)ヤブコウジヤブコウジ
一両アリドオシアカネアリドオシ


神辺城跡の巨木、アベマキ

2008年12月05日 | 花 木

神辺城本丸跡と二の丸跡の間にはアベマキの巨木があった。
福山市の天然記念物に指定されていて、樹高約30m・胸高周囲3mあるという。

このアベマキ、嘗ては樹皮をコルクに用いたり、マキや炭などの燃料として利用し
たが今は全く利用されていない。

神社仏閣や公園にはこのような巨木が多い。 神域や公園の木を切るのを憚って切
らなかった為に一人で陽を浴びて大きく育ったわけだ。

しかし、それが裏目に出ると風雨や雷などの致命的なダメージを一身に受けてしまう。
巨木も巨木のままで居続けるのは難しいという事だ。 自然は厳しい!

話は飛ぶが、昨今のアメリカでは金融や自動車などの大会社の多くが、100年に
一度とかの危機を迎え倒産の瀬戸際にあるという。
産業界の巨木ともいえる企業でもこの体たらくだ。 人間社会も厳しい!

(アベマキ→胸高周囲)
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見返り美人のミカエリソウ

2008年11月05日 | 花 木
今年の夏に天狗高原を訪ねた際、通り過ぎた後で思わずうしろを振り返って見る程
美しいといわれる、“ミカエリソウ”なる花の蕾があった。

どんな美しい花が咲くのか気にかかっていたので、その後ホームセンターで偶然売
っていたのを見つけ思わず買ってしまったが、何とその花が咲いた!

しかしだッ! お世辞にもうしろを振り返るほど美しいとは思えない。
どうやら「本当にそれほど美しいのか?」と疑いながら、うしろを振り返るという
意味らしい!

(花→拡大)
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ミカエリソウ(シソ科、テンニンソウ属)
本州中部以西の山地の林床に自生する落葉小高木。 樹高は0.5~1m。
対生する葉は、楕円形又は卵状楕円形で鋸歯があり、葉先は鋭く尖る。
秋に、茎の先端に淡紅色の花が集まった花穂をつける。 
一つの花は筒状で、雄しべ4本と花柱が長く飛び出ている。 

(名前の由来)
花穂が美しく、思わず見返る事から“見返草”と名づけられた。
別名のイトカケソウ(糸掛草)は,雄しべの形から。


ザクロ

2008年09月05日 | 花 木
散歩していたらご近所の庭で、ザクロの鮮やかな朱赤色の花が咲いていた。

このザクロの果実、
子供の頃、近所の庭で稔った実を見上げては「美味しそうだなあ」と思ったものだ
が、貰っていざ食べてみると甘酸っぱくて結構美味しいものの、果肉が余りにも薄
くて辟易した記憶がある!

又、むかし子供をさらっては食べていた鬼子母神を教え諭した釈迦が、
「人肉が欲しくなったら替わりに食べよ」と言ったといい、人肉の味がするとも言
うそうだ。
人肉は、果たして甘酸っぱい味がするのだろうか? 興味深いが、こればかりは確
かめるわけにはいかない!

〔花(→横顔)と実〕
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ザクロ(ザクロ科、ザクロ属)
西アジア原産の落葉小高木で、日本へは平安時代に中国経由で渡来した。
樹高は5m程度で、若い枝には稜があり、短枝の先は棘となる。
葉は、2~5cmほどの長楕円形で鋸歯はない。
花期は6月で、花弁6枚の朱赤色の花をつけ、8~9月になると果実(球形)が熟
して割れ、中から種子を包む紫紅色の果肉が見える。
果肉は薄いが、甘酸っぱくて老化や更年期障害に効果があると言われている。

(名前の由来)
安石国(ペルシャ北方)から中国に伝わり、実が瘤(こぶ)に似ている事から、
“安石瘤”略して“石瘤”と呼ばれていたが、後に“石榴”とした。
日本では、“石榴”の音読みで“ザクロ”と呼ばれている。

鬼子母神(きしもじん、きしぼじん)
元はインドの神様で、500人もの子供を生みながら、常に他人の子供をさらって来
ては食べていた。
それを知った釈迦が鬼神が最も愛していた末子を隠し、うろたえる鬼神に対して子
を失う親の苦しみを悟らせて仏教に帰依させ、以来、仏教と子供の守護神となった
という。 現在では、子宝・安産や盗難除けのご利益があるとして信仰されている。

又、ザクロとの関係については、
・釈迦が、人肉に似た味がするので「人肉が欲しくなったら替わりに食べよ」と諭
 したと言う説があるが、
・ザクロは、果実の中に小さな実をたくさん持っている事から、鬼子母神像は子孫
 繁栄を願って、懐に子供を抱き、片手にザクロの枝(又は果実)を持っていると
 されている。


神宮寺のアジサイ

2008年06月30日 | 花 木
“オオムラサキの里”からの帰りに、“アジサイ寺”と評判の神宮寺に立ち寄って
みた。

地元のボランティアが中心になって、お寺の周囲にアジサイを育てているのだが、
この日も少し盛りが過ぎているにもかかわらず、かなりの人達が見学に訪れていた。

主に西洋アジサイが多いようなので急ぎ足で回ったのだが、それでもかなり多くの
種類が見受けられた。 
これだけのアジサイの世話をするのは大変だと思うが、お寺の住職と地元のボラン
ティアの善意で無料で見学させて貰える。 今時珍しい話で有難い事だ! 感謝!
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ところでこのアジサイ、先日、
「飲食店で料理に添えられていた葉を食べた人が食事後何人も嘔吐し、病院で治療
 を受けたがどうにか回復している」
「アジサイの葉には“青酸配糖体”と呼ばれる有毒成分が含まれており、胃の中の
 消化酵素と反応すると“青酸”が生成して中毒症状を引き起こす」
と、物騒な報道がされていた。

花祭りに使うアマチャはヤマアジサイの変種で、甘茶として飲んだり、飲料や加工
食品の甘味料として使われているというのに、同じアジサイでも大違いだ!


店の主人もその毒性を全く知らなかったそうだが、こんな事が起きるようでは客の
方もいくら出されたからといって迂闊には食べられない。
「自分に知識の無いものは絶対に食べないという教訓にしろ!」 という事か?

 

ササユリ山に咲いていた花木

2008年05月28日 | 花 木
今咲いているのはヤブデマリ・エゴノキ・コウゾなどのどこにでもある花で、珍し
くは無いがいずれも個性的な姿をしている!
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ヤブデマリ→花
エゴノキ
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コウゾの雌花(左)と雄花(右)→葉

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