山野草の野外講座で花木の解説もあるのだが、その中でどうも良く分からないのが
ガマズミの仲間。
先ず、両性花だけをつける種類について調べてみたが葉の形は変異が多いそうで、
その上に育っている場所によっては葉の大きさも異なるのでなかなか分かり難い。
主な特徴は次の通りだが、画像については載せてはみたものの自信は無い!
ガマズミ(スイカズラ科、ガマズミ属 )
全国で山野に自生する落葉低木。 樹高は2~4m。
葉は対生する。 葉柄の長さは1~3cmでやや長く、開出毛が多い。
葉の長さは5~15cmの広卵形~円形だが変異が多い。 荒い鋸歯があり、両面
に毛があるが、あまり多くはないのでビロード感覚はない。
花期は5~6月。 枝先に先端が5裂した直径5mmの白い花を多数つける。
雄しべは5個で長い。
実は卵状楕円形で9~10月に赤く熟し、甘酸っぱくて果実酒などにも使われる。
(名前の由来)
“ガマ”については不明だが、“ズミ”については“染み(染めに使用するの意)”
が訛ったという説がある。 他にも“神つ実”が訛ったという説もある。
コバノガマズミ(スイカズラ科、ガマズミ属 )
関東以西の山野に自生する落葉低木。 樹高は2~4m。 枝は灰白褐色。
葉は対生する。 葉柄の長さは短く、毛が密生し、基部に線形の托葉がある。
葉の長さは9~10cmの長卵形だが変異が多い。 先端は鋭く尖り、荒い鋸歯があ
る。 両面に星状毛があり、触るとビロード感がある。
花期は4~5月。 枝先に先端が5裂した白い花を多数つける。
雄しべは5本で長く飛び出る。 実は卵状楕円形で9~10月に赤く熟す。
(名前の由来)
仲間の中では葉が小さい事から“小葉のガマズミ”と名づけられた。
ミヤマガマズミ(スイカズラ属、ガマズミ属)
全国の山地に自生する落葉低木。 樹高は2~3m。 主幹は良く伸びて明瞭な樹
形となる事が多く、枝は短くて黒紫色を帯びガマズミ属の植物の中では最も色が濃い。
葉は対生する。 葉柄の長さは1~2cmで、長毛がまばらに生える。
葉は長さ7~15cmで、先端側は幅広で先が尖り菱形の印象のある倒卵形。
鋸歯があり、表面は無毛で裏面の葉脈上に長毛がある。 葉の色は濃い緑色で光沢
がある事が多い。
花期は5~6月。 枝先に先端が5裂した白い花を多数つける。
雄しべは5本で長く飛び出る。 実は卵状楕円形で9~10月に赤く熟す。
(名前の由来)
比較的深山に多く自生する事から“深山ガマズミ”と名づけられた。
オトコヨウゾメ(スイカズラ科、ガマズミ属)別名:コソネ
関東以西の山野に自生する落葉低木。 樹高1~3m。 良く分枝し樹皮は灰褐色。
葉は対生する。 葉柄の長さは短い。
葉の長さは3~8cmで、葉先が鋭く尖る広卵形~長楕円形。 粗い鋸歯があり毛
は少ない。 葉の表面は濃緑色で、裏面は帯白緑色。
花期は春。 花序の柄は2~3cmでその先に5裂した白い花をつけるが数は少ない。
雄しべは5本で短い。 実は楕円形で、秋には赤く熟す。
(名前の由来)
ガマズミは食べる事が出来て別名をヨウゾメと呼ぶが、それに対して 実を食べら
れないので“男ヨウゾメ”と名づけられたと言う説がある。
ガマズミの仲間。
先ず、両性花だけをつける種類について調べてみたが葉の形は変異が多いそうで、
その上に育っている場所によっては葉の大きさも異なるのでなかなか分かり難い。
主な特徴は次の通りだが、画像については載せてはみたものの自信は無い!
名 称 | 葉柄 | 葉 の 形 | 葉 の 毛 |
---|---|---|---|
ガマズミ | 長い | 広卵形か円形 | 両面有毛だが余り多くない |
コバノガマズミ | 短い | 長卵形 | 両面有毛、ビロード感がある |
ミヤマガマズミ | 長い | 先端は尖り菱形の印象 | 表面は無毛で光沢あり、裏面葉脈上に長毛 |
オトコヨウゾメ | 短い | 先端は尖り広卵形 | 表面は濃緑色で裏面は帯白緑色、毛は少ない |
![]() | ![]() |
ガマズミ | ガマズミ(花) |
![]() | ![]() |
コバノガマズミ | コバノガマズミ(花) |
![]() | ![]() |
ミヤマガマズミ | ミヤマガマズミ(花) |
![]() | ![]() |
オトコヨウゾメ | オトコヨウゾメ(花) |
ガマズミ(スイカズラ科、ガマズミ属 )
全国で山野に自生する落葉低木。 樹高は2~4m。
葉は対生する。 葉柄の長さは1~3cmでやや長く、開出毛が多い。
葉の長さは5~15cmの広卵形~円形だが変異が多い。 荒い鋸歯があり、両面
に毛があるが、あまり多くはないのでビロード感覚はない。
花期は5~6月。 枝先に先端が5裂した直径5mmの白い花を多数つける。
雄しべは5個で長い。
実は卵状楕円形で9~10月に赤く熟し、甘酸っぱくて果実酒などにも使われる。
(名前の由来)
“ガマ”については不明だが、“ズミ”については“染み(染めに使用するの意)”
が訛ったという説がある。 他にも“神つ実”が訛ったという説もある。
コバノガマズミ(スイカズラ科、ガマズミ属 )
関東以西の山野に自生する落葉低木。 樹高は2~4m。 枝は灰白褐色。
葉は対生する。 葉柄の長さは短く、毛が密生し、基部に線形の托葉がある。
葉の長さは9~10cmの長卵形だが変異が多い。 先端は鋭く尖り、荒い鋸歯があ
る。 両面に星状毛があり、触るとビロード感がある。
花期は4~5月。 枝先に先端が5裂した白い花を多数つける。
雄しべは5本で長く飛び出る。 実は卵状楕円形で9~10月に赤く熟す。
(名前の由来)
仲間の中では葉が小さい事から“小葉のガマズミ”と名づけられた。
ミヤマガマズミ(スイカズラ属、ガマズミ属)
全国の山地に自生する落葉低木。 樹高は2~3m。 主幹は良く伸びて明瞭な樹
形となる事が多く、枝は短くて黒紫色を帯びガマズミ属の植物の中では最も色が濃い。
葉は対生する。 葉柄の長さは1~2cmで、長毛がまばらに生える。
葉は長さ7~15cmで、先端側は幅広で先が尖り菱形の印象のある倒卵形。
鋸歯があり、表面は無毛で裏面の葉脈上に長毛がある。 葉の色は濃い緑色で光沢
がある事が多い。
花期は5~6月。 枝先に先端が5裂した白い花を多数つける。
雄しべは5本で長く飛び出る。 実は卵状楕円形で9~10月に赤く熟す。
(名前の由来)
比較的深山に多く自生する事から“深山ガマズミ”と名づけられた。
オトコヨウゾメ(スイカズラ科、ガマズミ属)別名:コソネ
関東以西の山野に自生する落葉低木。 樹高1~3m。 良く分枝し樹皮は灰褐色。
葉は対生する。 葉柄の長さは短い。
葉の長さは3~8cmで、葉先が鋭く尖る広卵形~長楕円形。 粗い鋸歯があり毛
は少ない。 葉の表面は濃緑色で、裏面は帯白緑色。
花期は春。 花序の柄は2~3cmでその先に5裂した白い花をつけるが数は少ない。
雄しべは5本で短い。 実は楕円形で、秋には赤く熟す。
(名前の由来)
ガマズミは食べる事が出来て別名をヨウゾメと呼ぶが、それに対して 実を食べら
れないので“男ヨウゾメ”と名づけられたと言う説がある。