中国地方に二つの活火山(群)があるという事を最近まで全く知らなかった。
一つは萩・笠山周辺の阿武火山群で、もう一つは三瓶山なのだそうだ。
この内、三瓶山については、
3,600年前に最後の噴火があり、今でも噴気孔から二酸化炭素ガスを噴き出してい
る所があるといい、非常に面白そうなので昨日ハイキングのバスツアーに便乗して
偵察して来た。
(三瓶山の周辺地図と登山ルート)
東の原駅→(リフト)→大平山駅→女三瓶→男三瓶→子三瓶→孫三瓶→大平山→
大平山駅→(リフト)→東の原駅 〔歩行距離≒5.7km、歩行時間≒5時間〕
先ず、標高550mの東の原駅から画面右側の雌三瓶を見ながらスキーリフト(→)で
大平山駅を目指して登って行く。 心配された雨も降らずお天気は上々だ!
大平山駅でリフトを降り、雌三瓶を見上げると紅葉が始まっている。
雌三瓶は、反対側(子三瓶と孫三瓶の間)から見るとこんな感じで、やや急な登り
だが小手慣らしのスローペースなので余裕綽々だ。
次は男三瓶。
雌三瓶と男三瓶との鞍部から見るとこんな感じで、楽そうに見えるが登りは相当に
急で、しかも先を急がされるので大汗を掻いてしまった!
男三瓶の頂上は平坦でかなり広く360°の視界が開け、北々東には日御碕も見え
るらしいのだが、先導の講師はなおも先を急がせる。 朝5時福山発で、朝食後もう
7時間も経つというのに昼食抜きで、写真を撮るのもそこそこに出発だ!
(頂上→周辺、北々東方向の眺望)
次は子三瓶を目指して降る。
これはもっと急で滑って尻餅を搗く人も出る有様だったが、鞍部に到着してようや
く昼食にありつけた。 午後12時10分、朝食後8時間目だ!
後ろを振り返ると、紅葉が始まった男三瓶が綺麗だった。
20分で食事を済ませ子三瓶に向かう。
今日は中国5県の山岳部の大会があるとかで、100名を超える男子学生と先生達と
が、私達とは逆回りにやって来るのとすれ違った。
暫くして後ろを振り返ると、あの男三瓶の急斜面に向かう若者達が見えた。
私達と違って、何十キロもある荷物を背負いあの急斜面を登るとは、流石に人生上
り坂にある連中は違う!
私達もそれに負けじと、その後幾らか楽になったコースを何とか全員事故も無く歩
き切った。 出発点に戻ったのは午後3時30分、所要時間は6時間だった!
噴気孔へは立ち寄れず生々しい火山活動を感じる事は出来なかったが、三瓶火山の
全体像を掴む事が出来て良く分かった。
講師の話では、「北側山麓の池の周辺へ5月ごろ行くと山野草が豊富」なのだそうだ。
又、その時期に噴気孔と山野草の両方を見に行くとしよう!
三瓶山
H15年に活火山の定義が見直され、概ね過去1万年以内に噴火した火山及び現在
活発な噴気活動のある火山を“活火山”と定義し、それに該当する108の活火山に
ついて過去の火山活動の程度によるランクが公表されたが、この中には中国地方の
二つの活火山(群)が含まれる。
一つは島根県の三瓶山で、もう一つは山口県萩市の東から北に40個余りも散在す
る阿武火山群だ。
(日本の活火山とランク)
(三瓶山の現在の地形)
中央の室の内と呼ばれる低地を、(左回りに)女三瓶・男三瓶・子三瓶・孫三瓶・
大平山の峰々が環状に取り囲み、その南東に約700m離れて日影山があり、更にその
外側に山々が東西約4km・南北約5kmの壁のように取り囲んでいる。
三瓶山というのは環状に連なる5峰の総称で、中央の低地の南端には“鳥地獄”と
呼ばれる二酸化炭素ガスの噴気孔がある。
(三瓶山の噴火活動の歴史)
①10~4万年前までに3回の大噴火が起き、現在三瓶山を取り囲んでいる
約4×5kmの大きなカルデラが形づくられ、
②15,000年前の噴火で日影山が形づくられ、現在の峰々の基盤(花崗岩)を形成。
③4,500年前、基盤の花崗岩を突き破って噴火が起き、現在の峰々の基部となる
ドームを形成。
④3,600年前、室の内火口から噴火が起き、ほぼ現在の峰々の形が出来上がった。
一つは萩・笠山周辺の阿武火山群で、もう一つは三瓶山なのだそうだ。
この内、三瓶山については、
3,600年前に最後の噴火があり、今でも噴気孔から二酸化炭素ガスを噴き出してい
る所があるといい、非常に面白そうなので昨日ハイキングのバスツアーに便乗して
偵察して来た。
(三瓶山の周辺地図と登山ルート)
東の原駅→(リフト)→大平山駅→女三瓶→男三瓶→子三瓶→孫三瓶→大平山→
大平山駅→(リフト)→東の原駅 〔歩行距離≒5.7km、歩行時間≒5時間〕
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先ず、標高550mの東の原駅から画面右側の雌三瓶を見ながらスキーリフト(→)で
大平山駅を目指して登って行く。 心配された雨も降らずお天気は上々だ!
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大平山駅でリフトを降り、雌三瓶を見上げると紅葉が始まっている。
雌三瓶は、反対側(子三瓶と孫三瓶の間)から見るとこんな感じで、やや急な登り
だが小手慣らしのスローペースなので余裕綽々だ。
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次は男三瓶。
雌三瓶と男三瓶との鞍部から見るとこんな感じで、楽そうに見えるが登りは相当に
急で、しかも先を急がされるので大汗を掻いてしまった!
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男三瓶の頂上は平坦でかなり広く360°の視界が開け、北々東には日御碕も見え
るらしいのだが、先導の講師はなおも先を急がせる。 朝5時福山発で、朝食後もう
7時間も経つというのに昼食抜きで、写真を撮るのもそこそこに出発だ!
(頂上→周辺、北々東方向の眺望)
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次は子三瓶を目指して降る。
これはもっと急で滑って尻餅を搗く人も出る有様だったが、鞍部に到着してようや
く昼食にありつけた。 午後12時10分、朝食後8時間目だ!
後ろを振り返ると、紅葉が始まった男三瓶が綺麗だった。
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20分で食事を済ませ子三瓶に向かう。
今日は中国5県の山岳部の大会があるとかで、100名を超える男子学生と先生達と
が、私達とは逆回りにやって来るのとすれ違った。
暫くして後ろを振り返ると、あの男三瓶の急斜面に向かう若者達が見えた。
私達と違って、何十キロもある荷物を背負いあの急斜面を登るとは、流石に人生上
り坂にある連中は違う!
![]() |
私達もそれに負けじと、その後幾らか楽になったコースを何とか全員事故も無く歩
き切った。 出発点に戻ったのは午後3時30分、所要時間は6時間だった!
噴気孔へは立ち寄れず生々しい火山活動を感じる事は出来なかったが、三瓶火山の
全体像を掴む事が出来て良く分かった。
講師の話では、「北側山麓の池の周辺へ5月ごろ行くと山野草が豊富」なのだそうだ。
又、その時期に噴気孔と山野草の両方を見に行くとしよう!
三瓶山
H15年に活火山の定義が見直され、概ね過去1万年以内に噴火した火山及び現在
活発な噴気活動のある火山を“活火山”と定義し、それに該当する108の活火山に
ついて過去の火山活動の程度によるランクが公表されたが、この中には中国地方の
二つの活火山(群)が含まれる。
一つは島根県の三瓶山で、もう一つは山口県萩市の東から北に40個余りも散在す
る阿武火山群だ。
(日本の活火山とランク)
ランク | 数 | 代 表 例 |
---|---|---|
A | 13 | 有珠山、浅間山、三宅島、阿蘇山、桜島 |
B | 36 | 羅臼岳、岩木山、鳥海山、富士山、九重山 |
C | 36 | 大雪山、八丈島、三瓶山、阿武火山群、開聞岳 |
対象外 | 23 | (省 略) |
(三瓶山の現在の地形)
中央の室の内と呼ばれる低地を、(左回りに)女三瓶・男三瓶・子三瓶・孫三瓶・
大平山の峰々が環状に取り囲み、その南東に約700m離れて日影山があり、更にその
外側に山々が東西約4km・南北約5kmの壁のように取り囲んでいる。
三瓶山というのは環状に連なる5峰の総称で、中央の低地の南端には“鳥地獄”と
呼ばれる二酸化炭素ガスの噴気孔がある。
(三瓶山の噴火活動の歴史)
①10~4万年前までに3回の大噴火が起き、現在三瓶山を取り囲んでいる
約4×5kmの大きなカルデラが形づくられ、
②15,000年前の噴火で日影山が形づくられ、現在の峰々の基盤(花崗岩)を形成。
③4,500年前、基盤の花崗岩を突き破って噴火が起き、現在の峰々の基部となる
ドームを形成。
④3,600年前、室の内火口から噴火が起き、ほぼ現在の峰々の形が出来上がった。