一僧侶の日常の思いを語る
沙門の法話
人は人、自分は自分
人は見た目と実際はわからないものです。こちら側から見れば非の打ちどころのない人物でも人知れず悩みを抱えて苦しんでいます。
ただ悩みからどう行動するかが重要です。何かに逃げるのか。言い訳を重ねるのか。また逆に立ち向かうのか。
よく一日を過ごしながら考えるのは自分の行動の一つ一つです。時には悩み、時には元気になり、なかなか一定ということはありません。しかしこれだけは言えるのは自分に正直であろうということ。
どこかこんなもんでいいかと思ってしまうといつかそのほころびは取返しのつかないものになってしまうように思えるのです。少しの勇気でいくらでも正直になれます。大切なのはやはり逃げないことです。
言いたいことが言えない。相手のことを考えて自分が我慢してしまう。
それはよくあることかもしれません。しかし相手はどれだけ自分の人生を保証してくれると思いますか。
兄弟や親子ですら自分に害が及ぶと思ったら距離を置きます。それが他人ならなおさらです。私の知り合いがこんなことを言っていたのを思い出します。
「あなたが罪を犯したときに家族はどうしてと思う前に心で心配する。たとえ犯罪者であろうと。しかし家族でなければその理由を確かめなければと最初に思うだろう。それが家族と他人の違い」
人はそんな他人の意見にいちいち悩まされ、胃をきりきりさせるのです。
だからもっと堂々とすべきです。そしてはっきりと自分は自分という意識を持つべきなのです。
人間関係はそれの方がお互いうまくいきます。弱弱しいところを見せれば助長するだけです。
それでもやはり難しいことだと思います。自分の人生を振り返っても結局、以上記したことで悩んでばかりでしたから。
ただ言えるのは人は人。自分は自分です。自分がなくならないように気を付けましょう。
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