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無二の私

花粉の猛威に苦しめられています。とうとう喉をやられました。
私にとって喉は生活する上で大切な大切なものです。お経はやはり快調な声で上げるのが一番心地よく、それが調子が悪いのはとても悔やまれます。早くこの時期が過ぎるのを切に願います。

一年を通じてバイオリズムみたいにいい時と悪い時があります。それは一か月でも一日でもガラリと良くもなり悪くもなる。生きている本人はいつもと変わらず生活しているのに思いもよらないことが次から次へとおきてきます。今日お逢いした方が「人間いつ死ぬか分かればいいのに」とおっしゃっていました。私こうは答えました。人生がいつ終わるかがわかってしまったら、今を笑ったり泣いたりリアルタイムで生きられなくなる。もし明日この世を去る運命だったとしても、知らないからこそその時間を生きられる。もし知ってしまったら、逆算で生きようと人は割り切れるかもしれないが、それは本当に今を生きていることにはならないのではないか。

この世は自分という人生を自分という役者がドラマチックに時を刻むからこそ面白味があります。それも台本のないドラマをその時、その時を真剣に演じているのです。不自由な嫌なことも沢山あるこの世の人生だけれども、こうして息をして存在していることにあの世では得られない特別な快感があるのではないでしょうか。

やはり今をこうして生きていられることは最高に幸せです。心臓が動き身体が脈をうち温かい。そしてスースーと息を繰り返します。これが続く間は自分でいられます。無二の今を生きるこの私を大切にしてあげなくてはいけません。
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