2020@TOKYO

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■PPM am.pm PPMM

2007-07-14 | ■政治、社会
  
  PPMこと、ピーター・ポール・アンド・マリーは、現役のフォークグループである。1950年代から活躍していて、今のところ3人揃って元気なのだら、これはたいへん慶賀なことである。

  今夜は、「PPM」ならぬ「PPMM」のライブに行ってきた。曙橋のam pm のそばにあるライブハウスまで、台風の接近を気にしつつ出かけてきた。

  折からの台風襲来というのに、ライブハウスは満員札止め。熱気が渦巻く中、PPMの名曲の数々が、いつものように軽快なMCに誘われて演奏された。PPMの定番名曲をはじめ、昨日のコラムで書いたボブ・ディラン、彼の "Don't think twice it's all right = くよくよするな”や、「風に吹かれて」なども演奏されたが、珍しく、中島みゆきの「時代」も披露された。この歌の中にも『くよくよしないで』というフレーズが出てくる。ディランの歌詞にかぶる一節である。

  ディランの「くよくよするな」と中島の「時代」は、共に聞くものの心を慰め、揺らせ、昴らせるものがある。時間と場所と手段が異なっても、私たちは歌のメッセージを聞き取ることができる。

  今日のラストに歌われた「悲惨な戦争」。この歌はどうだろう。ベトナム戦争を背景に、私たちは数多くのプロテストソングに出会ったが、「風に吹かれて」や「悲惨な戦争」は、毎日毎日、自分たちでもその歌を口ずさむことで、いつの間にか、悲惨な戦争と対峙する自らの意志が形成されていった。


  アメリカに追随し、60年安保をごり押しした後に失脚した岸信介、ベトナム戦争を推進するアメリカに迎合することで余命を伸ばし続け、ついには首相の座から引きずり下ろされた佐藤栄作。我が祖国日本を他国に売り渡そうとした輩である。血は争えないもので、この二人を親族とする安倍晋三も、「美しい日本」などと耳ざわりの良い言葉で民を愚弄しつつ、岸、佐藤ですら果たせなかった憲法改悪を実践しようとしている。喜ぶのはアメリカだけである。自由民主党の中にも良識ある議員はいるはずなのに、今は誰も安倍晋三の暴走を止めることができない。さもしく、浅はかな閣僚の不祥事をかばい続け、国民に謝罪する気配すらない安倍には、事実を素直に認める潔さがなさ過ぎる。何が美しい日本だ!それでも日本人か!

  目前で出来る事は、7月29日の参議院選挙に行き、安倍晋三という、美しい日本を汚れた日本に貶めようとする内閣への反対姿勢を明確にすることである。国を愛する心があれば、あの男に日本を託すわけにはいかない。

  激しい雨に見舞われた週末、曙橋の片隅で、超満員の聴衆と共にディランやPPMの歌を聞きながら、私は勝利を確信した。わが祖国日本。美しい祖国、愛する家族、それを守りたいなら、とにかく選挙に行きましょう。
  
  

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