私は大阪地方で80年代を過ごしました。
その頃、大阪地方の深夜ラジオとしては、MBS毎日放送の「ヤングタウン」と
ABC朝日放送の「ヤングリクエスト」、OBCラジオ大阪「ヤングラジオ」が
覇を競っていました。
その中でも私は「ヤングタウン」の金曜日 谷村慎司とばんばひろふみ 岩崎良美の
放送をいつもわくわくしながら聞いていました。
この二人は、東京地方では文化放送「セイ!ヤング」のパーソナリティーも勤めていた
わけですが、ヤンタン金曜日では徹底してシモネタを中心とした構成で
当時の中学生としては非常に面白く、クラスの皆が聞いていたのを思い出します。
特に「思い込んだら」という、洋楽を聴いてそれが変な日本語に聞こえるという、
「空耳アワー」のさきがけのようなコーナーをわくわくしながら聞いていたのを
覚えています。
ところで、その番組の中で、谷村慎司の「22歳」という曲をベストテンに
入れようということで、毎週月曜日に郵便局でリクエストはがきを一斉投函するという
コーナーがありました。
題して「ドラゴン作戦」私も行きましたよ。合言葉は「ドラゴン」黄色いハンカチを
腕に巻いて投函しました。
結局「22歳」はベストテン入りして、7位ぐらいまで行ったんじゃなかったでしたっけ?
80年代のラジオの、深夜の連帯感を感じる出来事でした。
今だとネットのオフ会になるんでしょうけど、そういうメディアの無い80年代、
深夜放送の持つ魅力が、その番組を通じてのインタラクティブな出来事が起こるということでした。