林間教育通信(「東大式個別ゼミ」改め「シリウス英語個別塾」)

私立中高一貫校生徒を対象とする英語個別指導塾。小田急線の東林間駅(相模大野と中央林間の隣駅)から徒歩3分。

能力と課題に即した参考書を選ぶ必要性

2009年12月05日 | 英語学習
以前、早慶志望の高校生のための英文解釈の参考書に迷っていたら、西きょうじの『ポレポレ』を勧められたことがある。さっそく本屋で調べてみたが、どうも易しすぎると思ったので購入しなかった。その代わりに採用したのが、同じ西きょうじでも、『英文速読のナビゲータ』『情報構造で読む英語長文』のほうだった。というのは、『ポレポレ』のような短い文章の解釈については、その生徒はほとんど完璧だったからである。つまり、長文をどのように咀嚼し読み解いていくのかが課題である上級レベルの高校生には、そのレベルの課題に即した参考書が必要だったのである。

しかし、早大スポーツおよびGMARCH志望生に教えていると、『ポレポレ』が難しすぎて不要であると思えてくる。当初は、ある程度英語力がついてきたら『ポレポレ』ないしは『キムタツの東大英語基礎力マスター Vol.5 英文解釈法実況講義篇』をやってみようと予定していた。(キムタツのほうが量が少なく幾分易しいようだ)。これらの参考書は河合塾の模試で良い点数を取るためには絶対に必要である。なにしろ河合塾模試の和訳問題の英文は本当に難しいのだ。だが、GMARCHや早稲田スポ科には、そんなに難しい構文の和訳は決して求められない。だから無理してそういうところにエネルギーを費やす必要はないのである。

学習院大学志望者ならば、『ポレポレ』をやる暇はない。むしろ清水建二の『英語長文 発展30日完成 高校上級用』(日栄社)のような問題集を何冊も仕上げるべきだ。個別指導の強みは、そういうアドバイスが可能な点にあると改めて思った。


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