林間教育通信(「東大式個別ゼミ」改め「シリウス英語個別塾」)

私立中高一貫校生徒を対象とする英語個別指導塾。小田急線の東林間駅(相模大野と中央林間の隣駅)から徒歩3分。

私立中堅校の指導力?

2009年12月26日 | 受験
私たちの塾は個別指導塾ということもあって、生徒はやはり私立中堅校の生徒が多い。

かつては様々な中堅校に対して、私は好意的に評価してきたものだ。しかし、学校名はあげるわけにはいかないが、最近はちょっと首をかしげたくなるような機会が増えてきたように思う。以前指摘したように、『ジ-ニアス英和辞典』を中学生や実力のない高校生に勧めるような先生方なども、その例だった。『ジーニアス』はたいていの場合難しすぎる。また、昔は『ジーニアス』はある意味では最高の辞書だったが、今では他にも良い英和辞典はたくさんあるからである。

同様に数学の『青チャ-ト』を相変わらず利用し続けている高校が多い。また、中堅校でしかないのに、『プログレス』の採用をしている私学も多い。その反対に、最近評判の良い坂田アキラ(数学)や、『キクタン』『ユメタン』を勧める学校がすくない。たぶん教師が新しい教材を研究していないからではなかろうか。

もちろん、もっとヒドイ例もある。一般に女子校の数学がダメ、男子校の英語がダメといわれるのだが、女子校の英語、男子校の数学でもダメなこともあるようだ。

しかし、問題はそういう些末なことだけではない。ある中堅校の生徒は、実力がほとんどないのにもかかわらず、単純な丸暗記で一番上位のクラスになってしまった。また、ある別の生徒は、上位クラスなのに、ほとんどまともな課題が与えられていない。要するに、放置状態なのだ。

最上位の国立大学付属であれば、放置しても学生が勝手に勉強してくれるだろう。しかし、中堅校の生徒ではそういうわけにはいかない。彼らは放置すればたんに怠けてしまうのだ。つまり、なんとしてでもGMARCHや首都大・横浜市大合格レベルに持ち上げていこうという努力の痕跡が感じられないのである。

塾屋としては、嬉しくもあり、悲しくもあり、である。

いずれにせよ、塾屋は、私立中堅校をフォロウするのではなく、積極的にリ-ドするような指導をしなくてはならないのである。たとえば、単語指導や英文読解入門である。

なお、上位校はやはり教員の質も比較的良いようだ。不満はあるし、その理由ももっともだが、やはり中堅レベルとは比べモノにならない。

他方、私立の下位進学校は、選抜クラスであっても問題が満載しているように見える。who did you call? とwho called you? の区別が付かない生徒がいるのに、慶應の英語の問題をやらせていたのも、下位特別進学クラスであった。

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