林間教育通信(「東大式個別ゼミ」改め「シリウス英語個別塾」)

私立中高一貫校生徒を対象とする英語個別指導塾。小田急線の東林間駅(相模大野と中央林間の隣駅)から徒歩3分。

英語と日本語の間で(書き直しその6の補足)

2010年07月29日 | 数学学習
等号(=)が理解できないという件の補足ですが、前回はうまく数式が表示されませんでしたので、もう一度やりなおします。

等号を理解しないか否かは、たとえば、分数や不等式をやらせるとすぐにわかる。両辺を割ったり、かけたりしたても、平気で等号をつける。あるいは、

 A =  B
 

=3A = 3B

あるいは、 


    A < B

= 10A < 10B


なんでも=をつけていはいけないと指導するも、普通レベルの学力の生徒にはよくわからない。逆に、

  (A-B)(A+B)
  A~2 ー B~2

みたいに=を書かずに計算式だけを進めることになりがちだ。


こんな具合だ。

おそらく、=とういものを、まったく形式的なもので、論理的な意味のない記号ととらえているのだろう。もちろん、”=”と、”⇔” [←数学で用いる記号の,同値のつもりです]との区別は全くついていない。

中堅校レベルでもこういう実態だから、さらに下の生徒ではもっとひどい。よって「AとBはイコール(=)だよ」と何度いっても、なかなか理解できないと思われる。なにしろ=というのが「は、○○だ」という風にしか理解していないからだ。


もっともある程度できる生徒、あるいは元生徒である先生にとっては非常に簡単すぎる問題でしかない。だから、多くの生徒がつまずいている問題が理解できない。つまり、be動詞と一般動詞の区別が付かない大衆日本人の世界について、理解できないのである。

おそらくその結果であろうが、この問題を解消しようと努力する英語教育の大学人は、ほとんど存在しないのだ。困ったことである。

英語の勉強はどうしたら楽しくなるのか?

2010年07月29日 | 英語学習
「英語の勉強はどうしたら楽しくなるのか」と高三生に質問された。本人は、毎日の英語の勉強がつらいのだそうだ。

大変よい質問である。だが、答えるのは、それほど簡単ではない。とはいえ、どうしたら英語が楽しくなるのか、後で再度しばらく考えてみた。


(1) 英語の音声面を楽しむようにすること

外国語学習を楽しくなるためには、やはり音声面が大事なのではないか。具体的にいえば、徹底的に聴いてみること、何度も何度も音読をくりかえしてみることだ。

理由はよくわからないが、しっかりと音読集中学習に励んだ生徒は、英語を学ぶことが好きになるケースがしばしばあるのだ。昨年のSくん、今年のFくんはそうだった。また、いつもはダラダラとして勉強をしていないNくんも『5STEPアクティブ・リーディング 』という音読重視教材を渡したら、またたくまにやり遂げてしまった。同様にOくんも『東大英語長文が5分で読めるようになる 』の大量の英文をすぐに仕上げてしまった。

英語が楽しめないと語ってくれた高校生は、音声面が苦手だったのだ。ここに重大な鍵があるのだと思う。


(2) 英語力は必ず伸びると信じてがんばること

英語はやはり努力である程度まで伸びます。だから、それを信じてがんばることなのではないでしょうか。

実をいうと、私にも英語学習で辛い時期がありました。今から考えると、伸び悩んでいたのは語彙力増強を怠っていたからなので、それさえやれば実力は伸びたのです。独学では疑心案議になって辛いときがあるかもしれませんが、指導者がいる人ならば、先生に学習方針を提案してもらい、実力が確実につくのだと保証してもらうとよいのです。


(3) 英語のテキストに関心を持つこと

英語で書かれたり話されたりしたテキストを解読したいという気持ちが、やはり最終的には一番大事なのではないかと思います。国語でも英語でも、教科書「で」学ぶのか、教科書「を」学ぶのかという議論がありますが、要は、どちらも大事でしょう。

最近の英語の教科書は昔のものと違ってたいそう興味深いものばかりです。その内容に、もっと興味を持ってもよいではないですか。もちろん、ネットでも、雑誌でもおもしろいのはたくさんあるはずです。

ただし洋楽を聞き流すというのでは、絶対に英語の実力にはつながりません。意味を理解しながらテキストを聴いたり読んだりしなければ、無意味なのです。


余談ですが、英語の問題で、ボブ・マレーとかレゲエ、エリック・クラプトンがでてきたのですが、これらの名前をある生徒は全然知りませんでした。時代が変わってしまったのでしょうか。ちょっとショックでした。

最近の若い子が知っている英語圏の有名ミュージシャンというのは、いったいどういう歌手とかなのでしょう? こういうのに疎くて、全くわかりません。(私はSadeのファンだったりするのですが、もちろん誰もしらないんでしょうね)。