林間教育通信(「東大式個別ゼミ」改め「シリウス英語個別塾」)

私立中高一貫校生徒を対象とする英語個別指導塾。小田急線の東林間駅(相模大野と中央林間の隣駅)から徒歩3分。

日本企業の国際化? (早慶国立志望ならば読ませたい)

2010年07月23日 | 教養英語
早慶国立に本当に志望する高校生ならば読ませたい英文を、このブログでは紹介することにする。以前に書いた記事も、該当するものはできるだけこのカテゴリーに変えていきたいと思う。

さて、まずは非常に短い記事をとりあげる。かの有名なThe Economistの7月21日つけ ネットの記事からである.

私は面白そうだなと思っただけなのだが、なんとビックり. ちょっと前に紹介した朝日小学生新聞のニュースが取り上げられているのである。例の英語の話せる社長を新聞募集した話である。

一番最初のバラグラフから。


JAPANESE firms are an insular lot. Executives typically stick with one company for life and bosses are promoted from within. This makes the decision by U-Shin, a mid-sized maker of car parts, to look outside for a new president, all the more radical. The company believes it needs a young, English-speaking boss to replace its current president (who has been in place for more than 30 years). Not only is U-Shin looking for candidates from outside the company, but it is taking the highly unusual step of running newspaper adverts to attract them.

ぜひとも全文よんでもらいたい。ただし、Economistの記事をナイーブに読んでもらいというわけではない。本当に英語重視で日本は良くなるのか、よく考えてみよう。たとえば、ホンダの社長は英語公用語化に反対している。

英語公用語化「ばかな話」=ホンダ社長
2010年7月20日(火)22:03
 「日本人が集まるここ日本で英語を使おうなんて、ばかな話」―。ホンダの伊東孝紳社長は20日の記者会見で、「グローバル企業として英語を社内の公用語にすべきでは」との質問に対し、その可能性を一蹴(いっしゅう)した。



参考書の参考書(その1)

2010年07月23日 | 受験
高校生のための参考書選びの本〈平成22年~23年版〉
クリエーター情報なし
日栄社


前回、「参考書の参考書」について、ちょっと言及した。つまり、様々な学習参考書をとりあげ、その使い方や効用などについて説明してある本のことである。

今回は、私がときどき参照している「参考書の参考書」について、簡単な紹介をしたい。

『高校生のための参考書選びの本』(日栄社)400円+税金

執筆陣をみると都立や県立高校などの多数の先生によるもので、中には日栄社の英語の問題集でお馴染みの宇佐美先生、山口松蔵先生の名前もある。この本は値段が手頃でもあるので、塾や家庭教師として高校生に教える人は、ぜひとも購入すべきである。

だが、本書は高校生にはちょっと勧めにくい側面がある。良いこともたくさん書いてあるのだが、情報としてバラツキがあるようにも思えるからだ。ある程度教科や参考書のことを理解していないで本書に書かれてあるアドバイスや情報を鵜呑みにすると、少々危険なところもあるのだ。

なお、この本の新しいバージョンでは、武田勝彦という早稲田の名誉教授が「武田教授のトポグラフィ式大学選択法」という付録を付け加えているが、ヒドイ独りよがりの文章で、著しく意味不明である。同様に、「私大偏差値のめやす」「短期留学のすすめ(名門ハワイ大学の夏期講習)」といった付録も、非常に困った内容の文章である。こういうのは、なんとかならないであろうか。(私はハワイ大学大学院で修士号を取ったので知っているのだが、ハワイ大学の夏期講習に集まってくるのは勉強の出来ない日本人学生ばかりなのだ。前途有望の若者には、ちょっと勧められたものではない)。

なんだかマイナス点ばかり論ってしまった。しかし全体としては、リーズナブルな価格の良書だといえる。