生きていくことは大変だ

今日は老人ホームにいるおじいちゃんを連れ出し温泉へいきました。
おじいちゃんに会ったらいきなり泣き出しちゃいました。

今９８歳のおじいちゃん、1年程前に老人ホームに行ってからというもののあまり人とかかわりを持つのをやめてしまった。最近は好きな時代劇のTVをみることもなく、１日中ただただ寝ている事が多いので足腰が弱ってきた。

おじいちゃん「最近、全然保（たもつ）がこないんだよ。」
母「おじいちゃんの弟の保さんはずっと前に亡くなったでしょ！」
おじいちゃん「（聞こえてない）あいつ今どこに住んでるんだっけか・・・？？」
母「おじいちゃんの弟の保さんはずっと前に亡くなったでしょ！」
おじいちゃん「（聞こえてない）最近、あいつが死んじゃう夢をみたよ・・・」
母「・・・。」

なんとかしてあげたい所だけど、色々事情があり、私のできることといったら、こうして企画を出してあげることぐらい。あの？弟を呼び出し男湯に入れてもらうことにした。待ち合わせ時間より前に早く着きそうなので弟に電話したら、なんと府中競馬場にいて待ち合わせ時間に1時間以上遅れるとの話。
そっか、今日金杯だった。忘れてた。
おっと、感心している場合じゃない。何してるんだよ！このバカ弟！！
だいぶおじいちゃんを待たせたので、おじいちゃんが温泉にいるのに何度も帰るといいだした。なんとか1時間つなぎ、弟とその彼女が到着。

弟に温泉におじいちゃんを入れてもらった。
おじいちゃんは風呂場で大＆小をおもらしし、最後には「立てない」と言ったのでお姫様だっこをしたらしい。とにかく大変だったと・・・
この日に限っては弟に感謝！。
その後、寿司を食べたのだけど、おじいちゃんは久々に動いたので疲れたらしく、食べながら少し寝ていた。

老人ホームに着いたときに、
おじいちゃん「車はやっぱり速いな、びゅん！って着いちゃうね。相模原から横浜まであっという間だよ！」
まあ、相模原市→相模原市に移動しただけだからね。横浜はおじいちゃんが長い間住んでいた場所。

おじいちゃんは眠いのに横にならず、ずっと見送ってくれました。
おじいちゃんなりの礼儀のようです。また温泉いこうね。おじいちゃん。

でも、つくづく人が生きていくことって大変なんだなあ・・・と考えさせられました。