UTMF 2018 ふりかえり

UTMFのレース終了後、同じく完走したタラスに会えました。お互いの完走をたたえ合い、帰り道はタクシーで。

タラス「ぼくのホテルまでお願い」
運転手さん「あんたそのホテルまで30m位じゃない！歩きなさいよ！」

タラス「100マイルしたあとだしね！（ウィンク）まずは、りえの好きなとこいって」

えっと…まずは温泉に。富士吉田の溶岩温泉へ。その後は、スーツケース押しながら駅まで2km以上歩いた…おうふ…
トータル170km...キツかった。

レースが終わると急に健康になるから不思議。家帰ってすぐに、近所の居酒屋でノリノリと完走祝。生ビールやラフロイグやイチローズモルトで乾杯。


UTMFから1ヶ月

自分が想像する以上に応援していただいて、たくさんお祝いしていただいてありがとうございました。

食事も20000cal必要だけど1000calいってないよね

着替えもしたらよかったなあ

エイドにいる時間長すぎだなあ。9時間以上いた人は私くらいじゃん？

次は、もっと上手くできる？

次…
ここが変態レースの恐ろしいところ

次の目標はゆっくり探したいと思います。

変なレースの出場はいつも酒の席で決まる（民明書房 酒とレースと変態とわたし より）



ゴール後、北京からきたランナーの奥様から花束いただく。次は北京で会おうと言って別れた。ん？北京？

6/3は利尻マラソン（53km）行ってきます

UTMF 2018 A9 富士吉田 から Ｆｉｎｉｓｈ

ついにラストステージきたー
あらかじめ作成した予定ギリギリ。45ｈ52ｍで完走予定
恐らく走らねば間にあわない…

信号待ちをしていたら再びうんどうさんに会いました
「わたし、今昨日のうんどうさんの状態で…もう水も飲めなくて...わたし間に合うのかな？」

「最後は、全部歩いても余裕です！僕は体調良くなったので今日は飛ばしますよ！」
吐き気止めいただきました。以降吐くことはもうなかったです。うんどうさん、本当にありがとうございます！


ここまで可能な限り走ってきたけど、ゴールまで、全部歩こうと決めた

日差しが徐々にキツくなってきた。
中国の男性が
「日焼け止め使う？」
私、日焼け止めもドロップバック入れたままなのね。ありがたいです。

最後の最後の霜山(1302m)は本当にキツイ
３日目に大山登るようなもんだよ。今日は既に杓子山やってるし..
ラスボス、強すぎる
ラオウばりの強さだ


気力だけで頂上へ。

そこで、
「あと、下り8km」
の看板を見つける

今10時30分、ゴールは13時まで
その瞬間、緊張が解けた？、身体から一気に力が抜けて、その場でへたり込む

どうしよう...手足がしびれて動けない

ストレスからか過呼吸になった

脱水症状
ハンガーノック
過呼吸

が一気にきた

体中しびれている
色々つる
息が苦しい

せまい道でうずくまっていたら、ランナーの人に助けられた

韓国のランナーに、水をわけてもらう
大丈夫と言ったら、いいからのめ！と言われ飲む

別の男性には、半分以上入っているコーラのボトルごとを頂いた

30分位そこにいた。
コーラ頂いた方に走って追いつくまで回復

ありがとうございました。

長いくだりを終えたら、河口湖がみえてきた

あと2kmで12時少し前だった。やっと完走を確信。周りのランナーとお互いの健闘をたたえ合う。先程、助けていただいた方も何人かいて、お礼を言う

ああ..
もう言葉にはならない

となりの男性に
「ゴールしたら一番やりたいことなんですかね？」
「トイレです」

トイレを見つけてダッシュ！
速い！（笑）

橋を渡るとゴール


Finish　富士吉田　168km　29日　12:26:22　45時間26分20秒
完走率　UTMF　72.8%
女子総合 : 159位 / 177人完走 (DNF73人)
年代別 : 81位 / 90人完走 (DNF33人)

ねもさんが撮影してくれたゴールシーン（Youtube）
https://www.youtube.com/watch?v=iSRvvFIfhQE
だから、走れるじゃん！

本当に色々な人に助けられて、運にも恵まれてようやくやっとゴールできました。UTMFのスタッフの方も寝ないで寒いなかずっと声をかけてくれて、迷うことなくゴールできました。UTMF　いい大会でした。


また、長い文章におつきあいいただき、ありがとうございました。

UTMF 2018 A8 二十曲峠 から A9 富士吉田

ひどい話だ...

３日目の朝がきた

水を飲んでも即吐くほど弱っていた。

これからメインディッシュ杓子山だ。

でも明るくなったので嬉しい。

暗闇急斜面を下るより、明るい急斜面の登りの方が楽だった

杓子山に向かう最後の登りは、富士山の8合目と同じ位、手を使って岩にからめるように足の置き場を考えないと登れない


周りの人、軽々登っていた。渋滞はなかったけど、本当にキツい

２日寝ないで、この傾斜...

マジキチ....

杓子山（1598m)キター


その先にもさらに登りがあり、とがった場所がピーク

頂上で動けなくなった人がいた。六花さんが言う簡単には迎えにいけない場所だ。周りのランナーが大会本部に電話しようとしていた。大変申し訳ないが、私も倒れそうなので先を急ぐ。


急な坂を下りながら、

ついていたなあ・・

これ夜だったら、本当にやばかった
雨だったら無理だった

私ラッキーだ...
ふっふふふ
らんらんらん♪らんらんらん♪

ついにアタマ崩壊

もう朝だが、切られた木の間から小さい妖精のおじさん出てきた

こんな感じのアニメーションだった。
おじさん照れて木の幹に隠れてしまった。

ポケモンのＡＲ+みたい

ザリガニもいっぱいでてきた

自分でほっぺをパチパチ叩く

痛くない...

しばらくして
エイドまであと3kmのところで、アイちゃんがいた

あいちゃんパイセン？

きゃ～りえさん！！

あいちゃんはUTMFを既に夜中にゴールし、21位だったそう。
胃腸系のトラブルがなかったこと。
その他にたわいもない話をして、少し気持ちが楽になった

元気な彼女とずっとお話していたかったが、
「ごめん、間に合わなくなっちゃうからそろそろ行くね」

「りえさん、絶対ゴールね！」
あいちゃん、ありがとう！
正直まだ自信ない

その時の私


キテマス...


Ａ9　富士吉田　155km　29日　07:49:09　REST　0:38:50
きたついにきたよ　富士吉田

なんか食べないとゴールできない
まだ霜山（1302m)がある

エイドに吉田うどんがあった。すごく時間をかけて1本1本ゆっくり食べた。いつもは美味しい吉田うどん、本当においしくない

暑い...冷たいうどん...ほ..し..

休憩所にいくが誰もいない。
暑いのにストーブ...

ストーブの前で30分休んでフラフラしながら再スタート
暑い...

ところで、間に合うの...？

つづく

UTMF 2018 Ａ7 山中湖きらら から Ａ8 二十曲峠

ここからが正念場。2日目の深夜


しばらくたち、暗闇が濃くなってくるころ、手足にしびれを感じて、気分が悪い。急激に体温が低下しているような気がする。

今日は朝プッチンプリンとレッドブルと味噌汁と豚汁とちかちゃんレモンとあとあと…えっと
なんも食べてね…
ジェルだけでも…

即効吐いた…
ぐぼはっ！

その後、森で何回か吐いた…

少し休む。

何人かに抜かれそして漆黒の森で1人に

……
……
……

ここってどこだろー

落ち着け～！！
ゼリーをゆっくり食べてリスタート
とにかく気持ち悪い…
寒い...

「気持ち悪い」より、「ひとりやだ」の方が勝っていてなんとか集団に追いついた。

その途中でも、フラフラ蛇行している人、寝てる人を多くみた。

途中、傾斜がどんどんキツくなる。容赦ねえ！

わたしも周りの人も必死のパッチ！

そんな時、上をみあげたら、明るく開けた場所がみえた

POWERBARののぼりがみえる
「お疲れ様～」
遠くで人の声とカウベルの音が聞こえるよ
あそこまで行ったらピークだ！
がんばろう！

はぁはぁ…
その場所についた
少し広いスペースにはなってたが頂上ではない

のぼりは、笹の葉
ライトは星
ランナー以外誰もいない
言葉にならないほどがっかり…

らんらんらん、らんらんらん♪

これが幻覚
パトラッシュ！

もうあまり記憶してないが、リアル頂上につく。

安心したのもつかの間、今度は激下り

スタッフの方に
「あと1km下るとエイドですよ！」
言われたような気がした

だけど下っても下ってもたどりつかない
下っても下っても真っ暗
街灯はどこ？

イライラしてきた

もうなんなんだ！

なんなんだ！

おかしいよ！

プリプリしていたら、今度は土のうで、できた急な下り階段がずーっと続いているのが見えた。超スリッピー。

もう～ヤダっ！

我慢の限界

Ａ8　二十曲峠　141km　29日　03:45:57　OUT

ここには休憩所がない。
寒くて震えが止まらない
吐く息がうっすら白い

スタッフの方が、
「救護室で休まれてはいかがですか？本当に休んだら時間やばいけど」

お言葉に甘えて...お決まりの休憩
救護室には数人いて、他の人は死んだように寝ている

身体はボロボロの雑巾のよう..
でも頭はギンギンに冴えている

やめる

やめない

やめる

やめる

やめよう！

でもまてよ。ここでリタイヤしても自力で街まで行くしかない...10kmじゃきかないよね？
いやいや、それよりもまた来年ここにくるの？
無理だから～

友達に「もう無理」メールしようか
でももう寝てるだろうし
そんなメールもらってもぉ
無理だから～

グルグル同じことを考えて、悶々としたのち、お湯だけ飲んで進むことにした

しょうがない...(デレコのつぶやきより）

つづく...

UTMF 2018 A5 勝山 から Ａ7 山中湖きらら

勝山を出発。



ここからはゆるいロードの登りを10km。日陰がなく暑い。それでも全部の中で一番楽なロード中心のパート。ここは走らねば。自販機の冷たいお茶飲んで気分すっきり。しばらく走ると富士吉田に出た。ああ、コンビニで何かたべるべきだったなあ

うんどうさんやなめかたさんと富士登山競走の話をしていると、ゆかりちゃんやちかちゃんがここでも待っていてくれました。本当にありがたいです。でもここで応援は最後。


左の男性がなめかたさん

「100km越してるよ～がんばれ」

Ａ6　忍野　113km　28日　17:21:35　REST　1:04:02

忍野で装備チェック。ライトとカッパのチェック。スタート時、うんどうさんに聞いてよかった。聞かないで上下ウィンドブレーカーで行ってたらここで失格になるところだった。ここでも何も食べず。外にブルーシートがあった。何人かがそこで寝てる。15分外で横になる。

寒い！
身体が冷えきってしまった！

トイレ行って早く出よう
としたら建物の中に休憩所があった

なんだー早く言ってよ～
15分延長決定、しもしも～！

外にでたら暗くなってた。
超寒い！ダウンジャケット、ドロップバックに戻しちゃったよ。バカバカ～
不安めぐみ

3回目のねもさん登場！
「大丈夫！間に合うよ！絶対ゴールして！」

2日の夜がスタートした

1番星みーつけた

大平山　1295m
石割山　1412m

石割山、やばかった...

人がまばらになってきて、一人で走ってる時間がやたら長く感じた


Ａ7　山中湖きらら　128km　28日　21:41:16　REST　1:01:02

山中湖きらら到着！！豚汁いただく、五臓六腑にしみわたる。そして寒い。15分寝て出発。体調少し回復。

山中湖きららを出る時。5人位のグループで、六花さんのメディカルチェックを受ける

この先はさらに険しく大変です、万が一のことがあってもそう簡単に迎えには行けないので必ず自分の足で戻ってきて下さい。それができない場合はやめて下さい。

一人一人の目を見ながら六花さんが熱く語る。
そして握手

きゃっそんな見ないで(/ω＼)
なんて考える余裕なし

本当に長いね～
おうふ…

つづく