全く症状のなかった脳腫瘍が何故判明したかというのは友人知人から聞かれた多くの質問だったんだけども、それは目だった。
視力低下と視野狭窄。
3年程前から帰国するたび、人間ドックを受けるようにしているが、去年の6月に受けた際、右目が極端に悪くなっていた。でも、自覚症状がなかったので(たまたまその日体調がわるかったんだろう)で、済ましていた。人間ドックの医師も、アルバイトなのかお気楽な感じの勤務医(あるいは引退した老医)なので、患者は当てにせんほうが賢明だろう。データを見て自分で行動すべし。
10-11月ぐらいから視野が狭まるような気はしていたが、何度となく4-way-stop-signで左右の車をミスるようになり、直進してから(あ、車がいた・・・・)とヒヤヒヤする事が増えてきた。特に夜間がやばい。ただ私は通勤距離が短いので、さほど気にならなかったが、フリーウエイを運転する通勤距離だったらもう少し早くわかったかもしれない。
左折中に、向こうから直進してくる車が見えなかったり、自転車に乗ったあんちゃんが急に出て来てぶつかりそうになって睨まれたこともあり、(このままでは人身事故を起こすのも時間の問題だ・・・・)という恐怖心から、眼鏡を作りに行こう、と12月7日に眼科へ行った(あくまでこの時点では加齢だと思い込んでいた)。
眼科検診の検査中、視野のテストがあるが、それで全然両側外側が見えていない事が判明。
緑内障かなあ、失明したら本気で困るなあ。
先生から、「視力自体は悪くないけど視野が気になる。万が一っていうこともあるから精密検査受けた方がいいかもしれませんね」というアドバイスをいただいた。
視力=視界ではないことも初めて知った。
何科に行けば良いというのは言われなかったので、どの専門医に行くにしろMRIは必要なので、自分で取りに行くことにした。いつも患者さんを送っているMRIセンターに自分で脳と目の経路の処方を書いて実費で行くことにした。何故実費かというと私の保険はdeductible(免責額)が高いからだ。12月一杯は$3500、1月からは$8000に跳ね上がる。その額を満たして初めて保険が適用される。
MRIは実費で$300、コントラスト(染料を注射する)で$500。(随分値が落ちたでしょ)
症状を説明するとコントラストを取った方がいいとのことで$500払う覚悟で予約した。
実は眼鏡が手に入ってからよく見えるようになったので、$500も払って検査行くのもったいないなあ~、キャンセルしようかな~と前日まで思っていた。
でもせっかくこの検査のためにリスケジュールして下さった患者さんの好意に報いる為にも(無駄でも行っといた方がいいよね)と自分に言い聞かせるように行った(12月20日)。
1時間ぐらいでMRIは終わったけれど、着替えたはなから放射線医に呼ばれた。
(ディスクや結果をデリバリーする時間と費用を節約するためだな)と思いながら部屋に入ってご挨拶。
その直後いきなり、
「脳腫瘍がある」
と、言われた。
?????????????????????????????
これ以上目が開くか?という程目が大きくなった。
誰の事言ってんのかなあ、私が送った患者さんのことかなあ。
んな訳ない。自分のことじゃん!
私の考えを見透かしたかのように放射線医師は、すぐ「良性だから」と言った。
ちょっとどころか、かなり安心した。
でもどういうこと?!?!?!?!?!
どうやら脳腫瘍の中ではよくあることらしく、癌化するわけじゃないから心配するな。治療法も確立している、と頼もしいお言葉。
「では、どこから始めるか。今から脳外科の先生に電話するから彼にすぐ会いなさい。」
と、その場で電話と予約をしてくれた。
「ありがとう」
と御礼を言って、オフィスに戻った。
仕事の途中で検査に来ていたので、まだ午後目一杯仕事が詰まっていた。
心配した夫から電話があったので、事情を話すと彼の方が絶句していた。「でも良性だから大丈夫だよ!」とこちらが励ます。一体どっちが病気やねん!
スタッフにも事情を話し、これからどういう風になるか自分を含めて誰もわからなかった。
視力低下と視野狭窄。
3年程前から帰国するたび、人間ドックを受けるようにしているが、去年の6月に受けた際、右目が極端に悪くなっていた。でも、自覚症状がなかったので(たまたまその日体調がわるかったんだろう)で、済ましていた。人間ドックの医師も、アルバイトなのかお気楽な感じの勤務医(あるいは引退した老医)なので、患者は当てにせんほうが賢明だろう。データを見て自分で行動すべし。
10-11月ぐらいから視野が狭まるような気はしていたが、何度となく4-way-stop-signで左右の車をミスるようになり、直進してから(あ、車がいた・・・・)とヒヤヒヤする事が増えてきた。特に夜間がやばい。ただ私は通勤距離が短いので、さほど気にならなかったが、フリーウエイを運転する通勤距離だったらもう少し早くわかったかもしれない。
左折中に、向こうから直進してくる車が見えなかったり、自転車に乗ったあんちゃんが急に出て来てぶつかりそうになって睨まれたこともあり、(このままでは人身事故を起こすのも時間の問題だ・・・・)という恐怖心から、眼鏡を作りに行こう、と12月7日に眼科へ行った(あくまでこの時点では加齢だと思い込んでいた)。
眼科検診の検査中、視野のテストがあるが、それで全然両側外側が見えていない事が判明。
緑内障かなあ、失明したら本気で困るなあ。
先生から、「視力自体は悪くないけど視野が気になる。万が一っていうこともあるから精密検査受けた方がいいかもしれませんね」というアドバイスをいただいた。
視力=視界ではないことも初めて知った。
何科に行けば良いというのは言われなかったので、どの専門医に行くにしろMRIは必要なので、自分で取りに行くことにした。いつも患者さんを送っているMRIセンターに自分で脳と目の経路の処方を書いて実費で行くことにした。何故実費かというと私の保険はdeductible(免責額)が高いからだ。12月一杯は$3500、1月からは$8000に跳ね上がる。その額を満たして初めて保険が適用される。
MRIは実費で$300、コントラスト(染料を注射する)で$500。(随分値が落ちたでしょ)
症状を説明するとコントラストを取った方がいいとのことで$500払う覚悟で予約した。
実は眼鏡が手に入ってからよく見えるようになったので、$500も払って検査行くのもったいないなあ~、キャンセルしようかな~と前日まで思っていた。
でもせっかくこの検査のためにリスケジュールして下さった患者さんの好意に報いる為にも(無駄でも行っといた方がいいよね)と自分に言い聞かせるように行った(12月20日)。
1時間ぐらいでMRIは終わったけれど、着替えたはなから放射線医に呼ばれた。
(ディスクや結果をデリバリーする時間と費用を節約するためだな)と思いながら部屋に入ってご挨拶。
その直後いきなり、
「脳腫瘍がある」
と、言われた。
?????????????????????????????
これ以上目が開くか?という程目が大きくなった。
誰の事言ってんのかなあ、私が送った患者さんのことかなあ。
んな訳ない。自分のことじゃん!
私の考えを見透かしたかのように放射線医師は、すぐ「良性だから」と言った。
ちょっとどころか、かなり安心した。
でもどういうこと?!?!?!?!?!
どうやら脳腫瘍の中ではよくあることらしく、癌化するわけじゃないから心配するな。治療法も確立している、と頼もしいお言葉。
「では、どこから始めるか。今から脳外科の先生に電話するから彼にすぐ会いなさい。」
と、その場で電話と予約をしてくれた。
「ありがとう」
と御礼を言って、オフィスに戻った。
仕事の途中で検査に来ていたので、まだ午後目一杯仕事が詰まっていた。
心配した夫から電話があったので、事情を話すと彼の方が絶句していた。「でも良性だから大丈夫だよ!」とこちらが励ます。一体どっちが病気やねん!
スタッフにも事情を話し、これからどういう風になるか自分を含めて誰もわからなかった。
癌じゃなくて本当に良かったね。子どもも小さいから私たちもっと長生きしなくちゃだめだしね。
ああああ、こういうのも経験者が教えてくれないと、分からないですね。
しかし、突然、脳腫瘍がありますよ~って教えてもらっても、私もきっと何がなんだか分からないと思います。ぞなさんだから、冷静に受け止められたのでしょう。一般人にもはっきりと言っちゃうんでしょうね。きっとそうでしょうね。私も、何か胸にあるから、癌かどうか調べますって言われましたもん。(1年半、乳がん疑いで専門医に通いましたわよ。)