妻は胃ろう  手抜かり 老老介護

2007年、56歳の時アルツハイマー病と診断される。
2018年1月、胃瘻造設手術。

妻の症状(言葉を失う   ごめんなさい)

2014-06-27 19:29:24 | 妻の症状
 今日は暑くもなく曇り空だったので

 妻を車椅子に乗せ散歩した。

 気持ちいい風が吹いていた。

 妻の表情は見えないが、どう感じていたのだろうか。

 15分程で戻る。


 4日ぶりにシャワー。

 シャンプーもする。

 以前ほど声を上げなくなった。

 プラスチックのイスは我ながらうまくいった。


 

 現在、妻は会話が出来ない。

 何か訴えたい時に声を出すが言葉にならない。


 アルツハイマーと診断されたのは、56歳だったが、

 その1年前あたりから筋道立てて話すことが出来なくなっていた。


 診断から2年後の58歳の時、言葉が出にくくなってきたかな、

 と思っていたら、あっというまに単語が出なくなった。


 それでも、

  「家に帰る」 とか 「怖いよ」 とかは時々発せられた。 

  

 不穏な時期には、なにやら ぶつぶつ 文句を言うような感じで

 話続けたこともあった。


 夜寝る時も、この ぶつぶつ攻撃が私に向けられたときもあった。

 私は耐えられず、枕を持って別室に避難した。


 今思えば、文句に聞こえる この ぶつぶつ も ひょっとして

 妻が何かを必死に話そうとしていただけなのかもしれない。


 言葉にならないことに妻自身が、悲しくて、悔しくて、

 苛立っていたのかもしれない。

 しかし、当時の私にそのように思いめぐらす余裕はなかった。


 


 詳しい時期は忘れたが、

 妻がきちんと私に話した最後の言葉は次のようなものだった。


   「 何もできなくてごめんね 」


 と言って泣いた。


 おそらく、家事が出来なくなった頃だと思う。


 徐々に壊れていく不安と恐怖にじっと耐えていたのかもしれない。

 そのことを私に話したくても、もう話すことさえ出来なくなっていたのかもしれない。

 

 その時も、鈍感な私は、

   たぶん、身体の調子が悪いのだろう、


 くらいにしか思わなかった。



 昨日、ソファーに座っている妻の前を通るとき、足を踏んでしまった。

 「いてっ」 と妻が叫んだ。

 ごめん、ごめん と謝りながら、

 はっきり言葉が出たことになんとなく可笑しかった。

 

 

コメント (1)    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 転倒 その後 | トップ | 家族会 »

1 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
他人事ではない気が・・ (みさき)
2014-06-28 11:07:04
こんにちちは。そして初めましてですね

要介護5ですか、私の母親も 要介護5の状態に今年も5月からなりました
ついつい 人事ではない気がして コメントを書きました

私の母親は、寝たきりの状態で 今葉病院ね入院をしています
同じように話もできない様な状態 (何かお喋りをしようとはしますが、判読ができません)

時々遊びに来ても、よろしいでしょうか?
返信する

コメントを投稿

妻の症状」カテゴリの最新記事