震災直後からテレビコマーシャルが少なくなり、その埋め合わせとして「AC」のコマーシャルが登場し繰り返し放送されていました。
そのひとつが、「こころは誰にも見えないけど心づかいは見える。思いは見えないけど思いやりは誰にでも見える」というものがあり、気にかかっていました。画面には「宮澤章二の行為の意味より」と紹介されていました。
様々な本屋さんに行って探しましたがどこにもありません。先々週ある本屋さんに問い合わせたところ、現在の在庫は無いとのこと、来週初版5刷が発行されることとのことであったので注文をさせていただきました。
昨日、その本をゲットすることができました。私と同じような考えの人が大勢いるのですね。
「行為の意味」の全文を紹介します。
あなたの<こころ>はどんなかたちですか
と ひとに聞かれても答えようがない
自分にも他人にも<こころ>は見えない
けれど ほんとうに見えないのであろうか
確かに<こころ>は誰にも見えない
けれど<こころづかい>は見えるのだ
それは 人に対する積極的な行為だから
同じように胸の中の<思い>は見えない
けれど<思いやり>はだれにでも見える
それも人に対する積極的な行為なのだから
あたたかい心が あたたかい行為になり
やさしい思いが やさしい行為になるとき
<心>も<思い>も 初めて美しく生きる
それは 人が人として生きることだ
素晴らしい詩集です。今後も紹介していきたいと思います。
〔富士山の守り神より〕