先日、連合三重の最低賃金学習会に講師としてお招きを頂きました。
この学習会の中で、皆さんにお話をさせて頂いたことは、政府・政治家・マスコミの報道を鵜呑みにしないで、冷静に個々に、判断して欲しいと言うことです。
橋下維新の会共同代表の「最低賃金廃止論」は論外ですが、大阪市営バスの運転手の賃金について「市営バスの運転手の賃金は、在阪大手バスの運転手に比べ高すぎるので賃下げを提案する」との発言。大阪市民も「そうだそうだ」の大合唱。でも、市営バスの運転手の賃金が高すぎるのではなく、民間バスの運転手の賃金が安すぎると何故、考えないのか
政府も「公務員の給与が、民間に比べ高いので引き下げる」との発言。国民も「公務員はいいな~」・・・・でも、公務員の給与が高いのではなく、民間賃金が安すぎるのです。
同じように、漫才師・次長、課長の河本氏の母親の生活保護不正受給問題で、ある国会議員は「最低賃金に比べ、生活保護費が高すぎる」との発言。
ちょっと待ってください最低賃金が安すぎるのです。
日本の最低賃金の加重平均が764円です。欧州などの最低賃金は、オーストラリアの1610円を筆頭に、1000円を超えています。ちなみに、日本と同様に最低賃金が低すぎると思われたアメリカでも今秋には、9$から10$に引き上げられる予定です。
以上、最近、不平、不満の多い「福山」君でした。