ひろむしの知りたがり日記

好奇心の赴くまま
なんでも見たい!
知りたい!
考えたい!

ファーブル昆虫館「虫の詩人の館」

2012年02月04日 | 日記
アルマスには簡単には行けませんが、日本にもファーブルの業績を偲べる場所があります。
それは、東京都文京区千駄木にあるファーブル昆虫館「虫の詩人の館」です。



ファーブルをお手本に、子どもなどの自然に対する健全な感覚を養い育てることを目的とするNPO日本アンリ・ファーブル会が運営しており、館長はあの大作『完訳ファーブル昆虫記』(集英社)に取り組んでいらっしゃるフランス文学者の奧本大三郎先生です。

1階の展示室にはファーブルが『昆虫記』の原稿を書いた愛用の机や帽子の複製のほか、科学啓蒙書の直筆原稿、作詞作曲した歌の譜面など、彼にまつわるさまざまな資料を展示しています。



もちろん、昆虫も!

有名なスカラベなど『昆虫記』に登場するものをはじめ、世界中の珍しい昆虫の標本、それに生きているやつも見られます(もっとも今は冬なので、ヒラタクワガタほか数種、しかも蛹含む!でしたが・・・)。

地下には南フランス、ルーエルグ地方の小さな村サン・レオンにあるファーブルが生まれた家の内部が再現されています。
解説にも「一種の民俗博物館としてご覧下さい」とあるように、貧しかった彼の家には不釣合に多くの家具や什器が置かれていますが、19世紀中頃の田舎の家のようすがよくわかります。



虫のことでわからないことがあったらカードに質問を書き込めば、スタッフが答えを書き込んで貼り出してくれるコーナーもありました。
見てみると、「カメは、どういうふうに育てればいいんですか?」なんてのも。
「おい、カメは虫じゃないだろう!」とつっ込みを入れたくなりますが、優しいスタッフさんは、どんな質問にもていねいに答えてくれます。
質問コーナーの近くに展示されている、大小さまざまなスズメバチの巣も見ものです。

見学できるのは1階と地下だけですが、小さいながらも内容の充実した博物館です。
それなのに、入館はなんと無料!
開館時間は、本来は金土日の1時から5時ですが、震災以降金曜日もお休みとなっています。

なにはともあれ、こんな素敵な場所を作ってくれた、奧本先生と日本アンリ・ファーブル会に大感謝です!!


■ファーブル昆虫館「虫の詩人の館」ホームページ http://www.fabre.jp/