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埼玉県比企郡嵐山町の記録アーカイブ

よりよい村にする為の具体的方策(千手堂・高橋正忠) 1951年11月

2008年09月13日 | 報道・よりよい村にするために 1951年
 わが菅谷村をより美しく住みよい豊な村にするために私は次のようなことを考へてみた。具体的な方法は心ある有志で会合し、話し合って研究して行きたい。
 一、農業生産を高めること。
(1)適地適作の研究(2)品種の改良(3)施肥の研究(4)土地の改良(5)農業の機械化(6)農業技術の向上(7)農業経営の合理化(8)農業の協同化(9)(協同作業協同経営協同炊事等)
 二、家庭生活の改善
(1)衣生活の改善(合理的作業衣の研究普及)(2)食生活の改善(誰でも出来る而も理想的な献立表をつくって各戸に配付、農繁期に特に必要)(3)住生活の改善(勝手、風呂場、便所、井戸、作業場)(4)リクリエーション(健全娯楽)(5)衛生と健康の問題(又は休隣組単位に村内の専門家を招いて講演会等)(6)家庭経済の研究(家計簿を付けて計画的に)
 三、各種委員会並に団体の活動と村民の協力
(1)農業委員会(増産と村経済樹立)(2)選挙管理委員会(民主社会における選挙の重大性を徹底)(3)民生委員会(村に不幸な人間をつくらない相互扶助の精神を徹底)(4)農業協同組合及び生活協同組合は定款により最大の活動(5)婦人会(家庭改善と婦人の向上)(6)青年団(堅実な思想と協同の精神)(7)4Hクラブ(健康と知性と技術と精神を尊び増産運動をなす)(8)文化会(農村文化の向上のため復活することを望む)
 四、設置を要する機関
(1)公民館(図書館の併設)(2)託児所(だけで農繁期だけでよい(3)映画館(企業を目的としたものでなく社会教育と健全娯楽を考慮したもの)(4)観光施設により村経済を負担する方法(国保運営委員、47歳)。
     『菅谷村報道』17号(1951年11月10日)掲載


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