GO! GO! 嵐山 2

埼玉県比企郡嵐山町の記録アーカイブ

よりよい村にする為の具体的方策(千手堂・瀬山修治) 1951年11月

2008年09月13日 | 報道・よりよい村にするために 1951年
 待望の講和はすんだ。然しお隣りの支那印度等は不参加、賠償額のきまらない何となく不安な講和である。吾々に課せられる責務の重大さを痛感する。今後、平衡交付金の減額は予想され村民負担の増大は覚悟しなければならない。これに対しては村民の一致協力こそ村づくりの推進力である。生産の面に於ては労働力を検討して高度に利用すべきである。戦後急激に盛んになった酪農はこの現れで立地条件に恵まれた本村では尚一層増加すべきである。養豚、養鶏等の家畜も増加すべきで、本年より僅かながらこの方面の助成を始めたが非常に有効と思ふ。家畜の増加は自然生産量を増加する。土地改良の事業は農業発展の基礎である。従来実施して居る農道改修の補助に加へて出来る限り助成し生産条件を改良すべきである。文化面に於ては公民館を建設し文化生活を向上すべきである。小中学校の施設に対し出来得る限り予算を計上し、生徒児童の教育に遺憾なく力を注ぐべきである。次の世代をよりよくする為に(村会議員、46歳)。
     『菅谷村報道』17号(1951年11月10日)掲載


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