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埼玉県比企郡嵐山町の記録アーカイブ

よりよい村にする為の具体的方策(菅谷・松浦博) 1951年11月

2008年09月13日 | 報道・よりよい村にするために 1951年
 菅谷村でなすべき事柄はまだまだ多くあってそれを列挙すればかぎりありませんがその一つ二つをあげてみませう。例へば村の公民館、娯楽設備、衛生問題があります。この中で直接私生活に関係があるのはなんと云っても衛生問題でありませう。一口に衛生問題と云っても色々ありませうがまず第一になすべきは蝿蚊退治でせう。然しそれは個人個人で行ったのでは絶対に出来ないと云う事は多くの人々の経験してゐる事思ひます。やはり村のあるいは区の仕事として行うべきではあります。その方法としては特別の衛生委員を設けて一週に一度ぐらい戸別に巡視して便所、下水、豚小屋等を消毒する事にして村民は極力これに協力し一ヶ月に一度ぐらいは日を定めて村民全体が各自の責任に於て下水等を掃除したならばよいと思ひます。この様にして蝿蚊の居ない村や町を作った所は全国では何ヶ所もあります。菅谷村も是非そうしたいものです。
私達の村から蝿や蚊を徹底的に駆逐したならばそれ自身が文化生活に一歩でも近づいた事になります。そして住みにくい此の世の中をすこしでも住みよくする為に村民がこぞって協力しようではありませんか(18才・松山高校3年生)。
     『菅谷村報道』17号(1951年11月10日)掲載


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