未曾有の大震災を生き抜くためには、どう行動すればいいのだろうか?
昨年の3月11日午後2時46分。
あなたはどこで何をしていただろうか?
会社のデスクで仕事をしていた人もいれば、営業で外出していた人もいるだろう。
東日本大震災では、東京、埼玉、千葉、神奈川の多くの地域で震度5弱~5強の揺れを観測したが、今後30年以内で70%の確率で起こるとされている首都直下地震では、震度6強、震源の深さ次第では震度7の揺れとなる地域も出る可能性がある。
つまり、立っていられないほど揺れるということだ。そんな揺れに襲われたら、どう対処すればいいのだろう?
まず、「揺れる前」に対処できることがある。
携帯電話やテレビ・ラジオに流される「緊急地震速報の活用」だ。実際に揺れるまで数秒~数十秒の猶予があるとされており(震源に近い場所ではほぼ同時なることがある)、会社にいる場合には、エレベーターホールなど物が置かれていない安全な空間に退避する。
退避する前に揺れが始まってしまったら、どうすればいいのか?
「何よりもまず、頭を落下物から守ることが必要」と防災・危機管理ジャーナリストの渡辺実氏は強調する。
社内で仕事をしている場合には、机やテーブルの下などに入って頭を隠すこと。落下物の中で最も危険なのが天井のエアコンだ。
天井内の鉄骨にフックでつり下げられているだけのものもあるので、大きな揺れで落下する危険がある。
エアコンの真下には近寄らないよう。
外出して屋外にいる場合は、カバンなどで頭を守る。
その際、手首の内側の大動脈を守るために手首を内側に折って持つ。落下物による衝撃は大したことはなくても、出血がひどければ命に関わるからだ。)
いつまでも屋外にいるのは危険なので、近くに新しそうな(耐震基準を満たしていそうな)建物があればそこに避難する。
ただし、建物の柱にX字のひび割れを見付けたら、即座にそこから逃げること。柱内部の鉄筋が切れている可能性が高く、余震で建物が倒壊しかねない。
電車に乗っている場合はどうするか?
電車は緊急地震速報が流れると自動的にブレーキがかかり緊急停止する。停止した場所が駅と駅の間の場合は、乗務員が最寄りの駅まで避難誘導することになっている。
決して、勝手にドアを開けたり外に出たりしないこと。出口を求めて乗客が殺到すれば思わぬ事故につながる。
地下鉄の場合も同様に緊急停止するが、地上と違ってトンネル内を走っており日の光が届かない。
非常灯は40分くらいで消えてしまうため車内は真っ暗になる。落ち着いて乗務員の指示をまとう。
休日やたまの休みで自宅にいた場合はどうすればいいか?
よく「揺れたらすぐに火の始末」などといわれるが、震度6強の揺れの中で動き回ることは難しい上に危険だ。
ガスを使用している場合、各家庭に設置されているマイコンメーターが震度5程度の揺れを感知すると自動的にガスを遮断してくれるので、自ら火を消す必要がない。机の下に潜るなどしてまずは身の安全を確保し頭を守ろう。
室内を移動する場合は、ガラスの破片などが落ちている危険があるのでスリッパなどを履く。
トイレや浴室にいる場合は、すぐにドアを開けること。
建物がゆがんでドアが開かなくなり、閉じ込められてしまう危険がある。
(出典 週刊ダイヤモンド 2012/3/10)
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