統括する東ジャワ州代表チームを率い・・・
強化試合の為にマニラへ遠征に行きましたが・・・
自分の中においてこの部分とは別に・・・
もう1つのマニラ遠征が存在していました・・・
マニラ遠征の完結編として・・・
この、もう1つのマニラ遠征を・・・
追ってみたいと思います・・・
23年前に・・・
屈辱の涙を流しながらマニラを去った・・・
飛び立つ飛行機の窓から見たマニラは・・・
俺をあざ笑っていた・・・
拳を握り締め・・・
マカティ市街を睨む・・・
ボロボロと流れる涙が・・・
拳に落ち続けていた・・・
あれから・・・
23年が経過した・・・
マニラへの着陸寸前・・・
23年前の残像が頭に浮かぶ・・・
サングラス越しに・・・
涙が溢れ出し・・・
熱いものが胸を襲う・・・
雲も開け・・・
一気に視界が開いたその瞬間・・・
高層ビルが犇く・・・
大都会へと変貌を遂げた・・・
マカティ市街の風景に眼を襲われた・・・
{しっかりとお前の過去を直視するんだ!}
23年前の俺の残像が現在の自分に叫ぶ・・・
{過去の残像を現在の空間に塗り替えるんだ!}
空港も近代化された・・・
当時は降り立つ観光客を・・・
ギョロギョロとした眼光で・・・
見守る現地の群衆の姿があったものだ・・・
空港からロハス大通りへ・・・
海側の敷地も埋めたてられ・・・
マニラ最大のショッピングモールや・・・
シーフードマーケットが出来ている・・・
当時・・・
毎晩のように足を運んだ・・・
ディスコ{QUEUE}があった・・・
リージェント オブ マニラ跡を通る・・・
ロハス大通りも立体交差になり・・・
そこには・・・
もはや23年前の面影は無い・・・
しかし・・・
当時住んでいたマンションは健在だ・・・
名前はレガスピタワー コンドミニウム・・・
丁度、ロハス大通りからリザール メモリアル ベースボール グランドへ・・・
左折する場所にあるマンションだ・・・
Jolibeeの看板の左に見える茶色と白色の建物がレガスピタワーコンドミニウム
レガスピタワー コンドミニウム手前の・・・
日本食レストラン{ふるさと}も健在だった・・・
変貌を化したマニラだが・・・
ここから一気に過去の記憶が蘇る・・・
1987年、今から25年前の自分/マニラの自宅マンションにて
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今回のマニラ遠征・・・
野球以外の時間帯については・・・
なるべく個人の時間を持ち・・・
当時、よく足を運んだ場所へ出向いた・・・
そう・・・
1つ、1つ、残像を塗り替えるために・・・
{アリストクラット}
ここも毎晩・・・毎晩・・・
ディスコ・・・ナイトクラブ・・・
遊び廻った最終の場所として・・・
夜中や明け方の時間帯に来ていた場所だ・・・
当時、定番の様に食べていた{ポークスペアリブ}を注文・・・
当時と変わらぬ懐かしい味を・・・
一切れ口に含み・・・そのまま動きが止まった・・・
走馬灯の様に・・・グルグルと・・・
当時の想いがコマ送りに頭を駆け巡る・・・
フィリピン名物のハロハロ・・・
当時・・・
ここの駐車場に・・・
オカマの少年がいて花束を売っていた・・・
やり手のおばさんが女性を斡旋していたり・・・
現状の瞼の奥にもう1つの過去の眼をオーバーラップする自分
そして・・・
向かいにある{シェーキーズ}・・・
ここにも、よくピザを買いに来ていた思い出の場所・・・
粋なバンドが入っていて、やはり、やり手のおばさんが女性を斡旋してたっけ・・・
今回の宿泊ホテルは{センチュリーパーク}・・・
当時も友人などがマニラに来たときにこのホテルに宿泊していた・・・
2階の野外部分にあるプールで待ち合わせしていた懐かしいホテルだ・・・
センチュリーパークの前には{ハリソン プラザ}がある・・・
近代化されたマニラの中で、この{ハリソン プラザ}だけは・・・
当時の雰囲気を漂わせているショッピングモール・・・
でも・・・
当時は・・・
デパートに入る瞬間に・・・
{ムッ~}とした独特の匂いがあったものだ・・・
期待していた・・・
懐かしい{ムッ~}とした匂いは・・・
残念ながら今のマニラには無くなっている・・・
本や文房具を買っていた{ナショナルブックストアー}
電化製品を購入していた{アベンソン}
銀行口座を開設していた(バンク オブ フィリピンアイランド)
空き時間を利用して
{マカティ}{グリーンベルト}
一折の場所を駆け巡った・・・
そして・・・最後に・・・
ロハス大通りに開業していた店舗・・・
既に、名前こそは変わっていたが・・・
店舗は25年前と変わらす開業していた・・・
25年前にマニラで起業した店舗、現在は名前が変わり、テントも無い
25年前、店舗内のDJブースの自分
毎晩・・・
この店舗のテント先端に立ち・・・
ロハス大通りを眺めながらタバコをふかしていた自分・・・
生死を掛けて・・・
戦った因縁の場所・・・
そう・・・
何が何でも・・・
この場所に来なくてはらなかった・・・
{25年前の俺が・・・今の俺を出迎える}
当時と同じ場所に立ち・・・
ロハス大通りを眺めながら・・・
タバコを1本取り出してふかす・・・
眼を閉じて・・・
空気を腹いっぱいに吸い込む・・・
そう・・・
23年間の空白の空気を吸い込む・・・
そして・・・
腹の底まで息が尽きるまで空気を吐き出す・・・
自然と涙が流れ落ちる・・・
23年前の出来事を洗い流すかの様に・・・
因縁の場所を清めるかの様に・・・
この瞬間に・・・
俺のマニラに対する・・・
過去への清算が完了した・・・
俺を出迎えてくれた25年前の俺は・・・
ロハス通りの向こうの海へと・・・
微笑みながら消えて行った・・・
俺はその姿を・・・
じっと見つめながら・・・
{23年間 置き去りにして済まなかった}
{俺の来るのを待っててくれて有難う}
何度も・・・何度も・・・
{有難う}って・・・呟いた・・・
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