
選手育成における全ての基本はこの“個人(のし)ノック”から始まる!

東ジャワ州代表チームの地獄(?)の個人(のし)ノックが始まりました!
当然、監督の自分は、さすずめ「閻魔様」と化して選手達と戦うこととなります(笑)
そう・・・
命名のとおり・・・
「のす」・・・か?
「のされる」・・・か?

東ジャワ州代表チームの個人(のし)ノックは網なしグラブ、ハロウィンのお面、そしてタイヤを牽引し、足首にアンクルを装着して行われます。

科学的野球が主流になってきている今日・・・
このような非科学的野球についての賛否両論はあるでしょう・・・

しかし!
あえて言わせて頂きますが、このような非科学的要素が全ての土台となっているのであって、科学的要素はその枝葉に存在すると言うことです。


「外部からメンタルを養成」
内面的に課すメンタル養成とは別に、外部から強烈なメンタル養成を課します。
逃げることも、投げ出すことも不可能な状況下の中で強靭なメンタルを養成するのです。
「選手達の精神状態、肉体状態を限界までとことん追い込む!」
追い込まれた選手達は個々の性格を見事に浮き彫りにします。
この時に露出する弱点を明確に掴むこと・・・
「選手達とコーチ陣との一騎打ちであるが為に選手達との絆が築ける」
ノックを打つ側と受ける側にしか生まれてこない感情です。
これは実際に行った者同士でなければ、その説明は不可能なものです。
土曜日、日曜日の終日を費やして、この個人(のし)ノックが行われます。
・・・嘔吐する者は過半数以上
・・・失神する者が1名
水ぶっ掛け部隊がバケツに水入れて倒れた選手のところへ運ぶ。
自らバケツの中に首を突っ込む選手。
苦痛でノックの途中で唸りだす選手。
足の感覚が無くなってくる選手。
覇気の無い、気の抜けたプレーには容赦無し!
失神した選手はパンツ1枚にして床の上に水を敷いて寝かす。
扇風機を回し、冷水で体を拭き・・・
1時間後には完全復活の笑顔。
我が日大三高野球部の冬の強化練習。
幾度となくメディアに取り上げられていますが、この冬の強化練習は自分達の代以前から存在をしていた名物強化練習です。今でこそ、日大三高のグランドで毎年末に行われていますが、当時は、12月末から正月を挟み1月初旬まで静岡県の伊東市にあった伊東スタジアムで行われていたのです。
まさしく・・・
地獄の鑑別所・・・
伊東キャンプと聞いただけで青ざめたものです・・・
練習後には足が震えっぱなし・・・
TVも観れない・・・
泣きが入りました・・・
しかし、このような極限にまで精神と肉体を追い込んだ練習は絶対に必要なんです。
特にオフシーズンには欠かせない項目です。
逆に言えば、このような練習をしたからと言って選手は壊れやしません!
野球コーチ・技術 ブログランキングへ
選手達との一揆打ちであるがゆえ・・・
ノックを打つ側も必死・・・!
手の皮がムケようと・・・
手の指や平が腫れようと・・・
そんなもん関係ありません・・・
痛いなど・・・
口が裂けても言えないのです・・・
ノックバットが血で染まるなんていうのは当たり前のことです・・・
さぁ!
かかって来い!
俺を倒せない奴が!
金メダルなんか取れると思ってんのか?
そんな へなちょこ野郎なんかが優勝できるかい!
誰も助けてなんかくれないんだぞ!
自力で成し遂げろ!
立ち上がれ!
起き上がって 俺に向かって来い!!
にほんブログ村