「ぼくと、一緒にバンドやってくれませんか?」
突然、マサが言った
「ん?」ボクはきょとんとしてマサの顔を見た
「あの・・・、テキトーじゃなくて、わりと真剣な感じで・・」
「いいよ」と、少し考えてボクは言った
「メンバーは、二人でやりたいんです、他の音は、いらないっちゅうか・・・・」
ボクはギター弾き、マサもギターだった「どうですか?」
「いいと思うよ、かえってかっこいいんじゃないか?」
それからボクとマサはいろいろなことを話した
ヴェルヴェットやルー・リードのこと、ノーニューヨークや、裸のラリーズの話
話し出すと止まらなくなるのでボクたちはとりあえず
安い赤ワインを一本空けて飲みだした
この、新しい音への旅の始まる予感にボクたちはわくわくしていた
ワインボトルはすぐに空になった
ボクは次にフランスのヴァン・ド・ペイを選んで
コルクを抜いた
止まることの無いロックンロールの夜に乾杯するために
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