らむ茶の独り言

ロックとノンアルコールビールと田舎暮らしを愛するガーディニング野郎の勝手な独り言。

ニッパチの原則

2012年08月21日 01時43分06秒 | 日記・エッセイ・コラム
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今日も暑かった。34℃。なんだかだんだん暑くなって来た感じがする。エアコンフル稼働。例年は一年のうち夏場の数日ぐらいしか使わないし、まあこんな時があってもいいだろう。自分の部屋のエアコンも今夏使ったのはたったの2回。なんだかあんまり使ってないから調子が変。もう結構な年代物だし。

東北電力管内は人口が減り続けて消費電力がジワジワと減少中。ところが東北電力もまた原発を作りたいワケだ。それで有り得ない長期予測を立てて原発の新規建設の必要性を言い出してきた。さすがのNHKからも異論が続出とコメントがあった。震災復興で需要が伸びて電力不足になるというありきたりのストーリーだ。そうだとイイネ。いや皮肉じゃなく本当にそうなって欲しいね。東北の衰退はもう目を覆うばかりだから。

さて話題変わってドラクエ。オレも歳のせいかゲームをやらなくなって久しい。最後にやったのが何だったかなあ。FF12だったかな?プレステ3を持っていないから少なくとも6年ぐらいはゲームをやっていなという事か。昔はよくやったもんだが、と遠くを見る気分。歳とると何故かこういうのに興味が無くなるんだな。コンビニにも行かなくなったしファミレスにも行かなくなった。漫画の本を買わなくなった。テレビを見なくなった。ツタヤでレンタルする事も滅多に無くなった。若い時には考えられなかった事だが。

ドラクエは昔在籍していた会社の仲間が夢中でやっていた。まだファミコンの時代だったかなあ。TVゲームはほとんど興味の無い方だった。あるときその会社でプレステを販売するとかしないとかで、結局販売出来なかったんだが、最新型のゲーム機の存在を初めて知った。それでどんなものかとプレステを買ってFF7をやってみたのが最初だった。まあ自分のゲーム史を語っても仕方がないわけだが、そういうオレが最新版ドラクエについて少し語ってみたい。

今回初めてドラクエがオンラインゲームになった。初動の発売本数では前作の2割程度という事なので完敗かと思いきや実はそうではない。オンラインゲームはゲーム本体以外に接続料金が別途徴収される。その収入がバカにならない。先にオンラインゲームとして始めたFF11は今では稼ぎ頭に成長したという話だ。にわかには信じ難いがよくよく考えると合点がいく。つまりニッパチの原則だ。

上位2割が全体の8割を占めるという意味だが、要するにコアな2割の利用者が全体の売上げの8割を占めるという経済の法則?みたいなものだな。モバゲーなどは利用者のほとんどはライトなユーザーだが一部のヘビーユーザーがのめり込んで大金を支払ってくれる。利益のほとんどはそのヘビーユーザーがもたらすという事だ。そしてあまり興味の無い残りの8割の人をヘビーユーザーに引き込むのはほとんど不可能な事も知られている。興味のある一部のユーザーに受ければ何とかなるというワケだな。

だからFFオンライン版が収益の大きな柱になったのは一部のヘビーユーザーが大金を落としてくれてるわけだ。スクエアエニックスもそれに気が付いて今度はドラクエをオンラインゲームにしたわけだ。一ヶ月1,000円の接続料金がかかる。ユーザーを長く引き止める為に経験値がなかなか上がらない仕組みになってる様だ。露骨に判り易くていいね。これがスタンドアローンタイプというか従来の1人でプレイするゲームならだいたい50時間ぐらいでクリア出来るのかな。100時間も遊んだらもう充分という感じじゃないだろうか。何度も繰り返してプレイする人はほとんどいないだろう。いや判らんけどね。少なくとも自分はクリアしたらもう終わりだったから。

やり込む人もアッサリな人も同じお金を出してゲームを買う。すぐに飽きる人もトコトンやり尽くす人も同じ販売金額でゲームを買うから販売数が多いほど利益が出る。ところがオンライン版は違う。一部のヘビーユーザーが徹底的にプレイしてくれれば発売後も接続料金が入り続ける。一ヶ月で1,000円。一年で12,000円。本体価格の倍の金額が接続料金として別途入って来る。これはおいしい。数万人のヘビーユーザーが残ればFFの様に収入の大きな要に育つだろう。

まあ企業側からしたら一見さんよりも常連さんを相手にした方が金になるわけだから8割のユーザーが去って行こうが一向に構わない。大事なのは延々とやり続けてくれる一部のヘビーユーザーなわけだからね。これってスーパーとかの買い物客にも言える話で、たくさん買物をしてくる人を相手にすりゃあ良いのにバカなスーパーはいまだに一見さん相手の商売を続けている。特売チラシでやって来る客はほとんどが特売しか買わない。そしてリピーターにはならないのだ。それに気が付いたらポイントカードとか作ってたくさん買物をしてくれたお客をおだてる様な方法を取ればいいんだよ。お店を支えてるのはヘビーユーザーなんだから。

昔あるゲーム雑誌に書いてあった記事。ゲーム開発者がユーザーから「ヘタなら遊んじゃいけないんですか?」と言われたという記事を思い出す。そんなつもりでゲームを作っていたワケじゃないが気が付くと初心者置いてけぼりの傾向になってしまっていたと反省の弁。でもどうやら初心者は遊んじゃいけない様な傾向になって来た感じがするね。オンラインゲーム化したということは。一応1人でも遊べますとか初心者でも大丈夫なんて宣伝してるけどね。まあ鵜呑みにしない方が吉じゃないかな。

1人で遊びたい人は当然オンラインゲームはやらない。だから前作の2割程度の売上げになっているわけだ。多分スクエアはそれも織り込み済みだろう。それでもその2割がハマってくれれば充分採算が取れると踏んでるのだろうが、従来の8割の人を置いてけぼりにして大丈夫なのかな。FFの最新作も後から別途料金でアイテムのダウンロードとかずいぶんとユーザーの評判がよろしくない様子。今回のドラクエのオンライン化でも多くのユーザー離れを起こして閉まってる様で他人事ながら心配になるが。

子供が遊べない、というコメントを見かけるがそもそも子供は相手にしていない。金を持ってるヘビーユーザーが対象だ。日本がダメになってる原因の1つがこの子供がナンタラってヤツだね。子供はこういうのに触れちゃダメよ。居酒屋に家族で出かけて子供のメニューが無いとは言わないだろう。何でもかんでも子供がーって態度がイカン。それに子供がオンラインで夢中になったら危険だ。いや大人でも危険だが。

ゲームは一日一時間程度がベストだと思うワケだがそうなるとオンラインゲームには参加出来ない。ネット時代になりかつてのTVゲームとはもう異質のものになってしまったのだなと感じる。オンラインゲームはゲーム会社にとっては収益面で魅力のある形態だからどこでも参入したがるがユーザーの側から見るともう気楽に出来る娯楽じゃなくなるからね。好きな時に好きなだけ遊ぶという自分勝手な事が出来ないし。

ともかく日本式のTVゲームが曲がり角にさしかかってるのは間違いない。相も変わらずハードに縛られる時代遅れの囲い込みをいつまで続けるつもりなのか。任天堂とSONYは同一規格でゲーム機を出した方が良いんじゃないか。ってそういうワケにもいかんか。

コメント
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