東京プリンスホテル
1964年(昭和39年)開業
戦後の文化社会に開かれた新たな社交場として
プリンスのフラッグシップホテルとして
開業時より今も変わらぬ景色が残る
「東京プリンスホテル」
写真で綴って参ります。
訪問日 2022/04/24
◉『プリンスホテル』ブログリスト
▮ メイン

フロントサイド


夜の車寄せ…そして


相当古びた傘立ての群
朽ちたところもなく
ホテル入口からすでにタイムスリップ。

エントランス・ルーフの照明

玄関前の噴水
昔のテレビ深夜放送の天気予報に出てきそうなイメージロケーション

1階 フロントロビー
柱の飾りとスタンド照明は
2017年に改装されたもの。
“2020東京オリンピック”にむけての延命処置だったのでしょう。
1964年9月1日開業の「東京プリンスホテル」
そして同年の10月10日に“1964東京オリンピック”が開催された。

天井に…プリンスホテル旧エンブレムが施されています。

エレベーターホール


近くに寄るとモザイク状に

▮ 1階 お手洗い

言葉が出ませんでした…
時空を超えた空間!!嬉泣

イスラムの厳格な建物のような雰囲気にも…
タイルとランプシェードがそう見えるのかも。



金色(こんじき)のタイル、そして大理石のパーテーション。
この下には便器がございました。


▮ ホテル裏口
東京タワーへの出入口。
高級ホテルレストラン
ホテル内の高級ブティック
大型イベント会場などもあり
たいへん賑わっていた通路でもあったろう。
ネット社会になり、人の導線が変わってしまった。


階段を登ると東京タワーがスグ

「和食 清水」で夕食…そして、
「ブッフェダイニング ポルト」で朝食を。
「中国料理 満楼日園(マロニエ)」
「ティーサロン ピカケ」
今回は利用できず…次回の訪問時に。
▮ 和食 清水

地名のついた個室に暖簾がかけられて

いくつかの個室を通りぬけると入口に



清水定食 4000円(税込サ別)
宿泊者割引3500円(税込サ別)
気軽に利用できるメニューがあると助かります。嬉

食事をしながらの眺め
満開のツツジが雨に濡れて
▮ ブッフェダイニング ポルト

3階のレストラン
以前は西洋レストランがあった場所。
「ブッフェダイニング ポルト」は1階からこちらに転居しました。
現在はフレンチなどの西洋レストランは現存せず。

卵料理を作ってもらえる

食事中の景色
外のデッキは、改装の折に新設された
「カフェ&バー タワーテラス」

お粥を中心にセレクト
パンは選択せず…他のプリンスホテルと共通の冷凍業務用に。
コスト削減や廃棄問題を考えると致し方なく。
右上の小さいカップは、洋風茶碗蒸し。

昭和40年代の食品コマーシャル風に盛り付けてみた。
フルーツもあったのですが、あえてシロップ漬けカクテルに。
そしてフレンチトーストとジャム。
絵柄のカップはミューズリー。
初めて食べましたが、甘くておいしかった。
ミューズリーとやらは、いま流行っているとか?
▮ Shiba Lounge 芝ラウンジ
【営業終了】~2022年9月30日

プリンスホテル会員向け 無料ラウンジ
2017年の改装時に“クラブフロア客室”が最上階に新設される。
同時に専用の“クラブラウンジ”が1階に設置されたものの…
2020年3月31日に“クラブフロア”が廃止され、
ラウンジは会員向けの簡易なセルフドリンクコーナーになった。
2022年9月30日、営業終了。

プリンスホテル会員向け 無料ラウンジ
2017年の改装時に“クラブフロア客室”が最上階に新設される。
同時に専用の“クラブラウンジ”が1階に設置されたものの…
2020年3月31日に“クラブフロア”が廃止され、
ラウンジは会員向けの簡易なセルフドリンクコーナーになった。
2022年9月30日、営業終了。




チーズとチョコレート
ビールとワインとソフトドリンク
提供してもらえるだけでありがたい。
十分なサービス。

▮ エレベーター


ドアが左右に開くと…そこには!

天高く燦然と君臨し続ける…

プリンスホテルの菊の紋
エレベーターのデザインってのは…奥が深い。
なぜ菊の紋なのかは…ここでは触れずにおきます。
戦後、西武の歴史。
西武の栄華が、今も天井で輝き続けている…
まるで沈まぬ太陽のように。
▮ アッパーフロア デラックスキングルーム





アルコーブ(ポーチスペース)がある部屋は建築内装的には高級仕様を意味するのだそう。

この日は4~8階の一般客室の予約でしたが
9~11階のアッパーフロアにアップしてもらえました。
その予感はあった…

上側 スーペリアルーム19.8㎡ 東京タワービュー
下側 デラックスルーム29.7㎡ フロントサイド
はじめての方は、東京タワー側がオススメ。
場所から考えると結構安価な設定料金で、
窓いっぱいに真っ赤な東京タワーが眺められるのは圧巻。

ルーバードア

2017年に改装されたアッパーフロア
昭和の庶民がイメージするヨーロピアン風で良い感じ。
“コーヒーにはマリーム”ってカンジのやつ!








この楕円形の蝶番(ちょうつがい)は!
昭和のシティホテルの証



バスタブも、建設当時としては大きく贅沢なタイプ。

大理石の床もツルツルでピカピカでした。



アルミニウムサッシむき出しなのがGOOD!

大門・浜松町方面の眺めとガーデンプール。
それにしても広い敷地。
白いテント屋根は団体利用も出来る常設のバーベキュー&ビアガーデンエリアで今も健在。
表通りには直営のレストラン“プリンス・ビラ”があったが閉店し、後に有名なパン屋が入居しているよう。
どこのシティホテルもレストランの数が減っています。

客室からの朝日、
雨上がりの朝にて。

同上

今回はここまで。
最寄りの浜松町駅から無料のシャトルバスが出ている。
羽田空港からも交通至便。
客室専有スペースのみならず、
窓からの広々とした眺望が、
東京滞在での価値を更に高めてくれる。
昔ながらの日本のシティホテル、
安定のサービスが提供されていました。
サイキックの眼 山本コージ
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