LOVE AND GLORY

-サイキックの眼-

沖縄ホテル 登録有形文化財

2024-01-28 18:32:06 | 時間旅行
 
 
沖縄ホテル 登録有形文化財
 
 

 
▤ 1941年 創業・初代ホテル
▤ 1945年 戦火焼失
▤ 1951年 戦後再建・レンガ棟
▤ 1960年 現ホテル開業・旅館棟
▤ 1970年 増築開業・ホテル棟
▤ 2023年11月24日 登録有形文化財指定 
 
▤ 2024年1月22・23・24日宿泊
 

沖縄の老舗ホテル
老舗ということは…
文化・観光・ビジネスの、
最初の拠点となった地ということです。
 
ずいぶん昔…
バングラデシュの首都ダッカへ行きました。
国際的には相当な未開地でした。
そうしますと、まず立ち寄れる場所というのはホテルしかありません。
それも老舗ホテルです。
ネットも無い時代、
人と情報が集まる場所というのは、
すべてが整った老舗ホテルしかない。
“ダッカ・シェラトンホテル”(※)はそんな場所だった。
関西地区だと“奈良ホテル”がそれにあたる。
※ 旧ダッカ・シェラトンホテル
  現インターコンチネンタル ダッカ
 
『 沖縄ホテル 』は、
琉球王国の最初の迎賓館にして、
老舗のホテルです。
 
2023年11月24日
国の「登録有形文化財」に指定。
戦後の沖縄建築様式として、
再建築が出来ないものだそうです。
 
ホテルは“コロナ禍”で休業。
再開後も営業内容を縮小。
そんなおり「登録有形文化財」に指定が決定。
ホテルスタッフの方々のお話しでは、
これを新たな礎(いしずえ)に、
今後のホテル運営とサービスを再構築し、
価値をどのように高め進めていくべきか?
今まさに再スタートを切る途上におられるようでした。
 
沖縄最初の迎賓館を担ってきた『沖縄ホテル』
沖縄随一の“クラシックホテル”です。
 

 

 

 

 

大道門と瓦石垣
 

1960年開業 旅館棟
いわゆる本館です。
 

 

 
 

1970年増築 ホテル棟
洋室の客室がメイン。
 

正面玄関と車寄せ
 

館内エントランス
 

フロント
 

 

2階までの吹き抜け
 

 

 

2階 ホワイエ
 

 

ステンドグラス
 

外からの自然採光
 

 

 

 

3階 階段天井
 

1~3階までのエレベーター
 

エレベーター内
 

2階平面図
・緑色 客室
・青色 男性浴場
・桜色 女性浴場
・桃色 トイレ
左下の3部屋はフロントサイド側でホテル正面が望める。
右側の5部屋は敷地裏側にあたり景色は無い。
 

 
 
 
 
▌旅館棟 和室 21平米
 

 

2階平面図
左上から2つ目の部屋
 

大きめの冷蔵庫
ドレッサー
 

長い延長コードが便利
各フロアにウォーターサーバーがありました。
 

ユニットバス
 

 

 

 

 

 

 

押し入れには8組くらいの寝具が収納されていました。
リゾートホテルでは無いので…
コロナ前までは、修学旅行生や学生スポーツ団体を受け入れていたよう。
 

ブラケットライト
 

 

2階207号室からの景色
ホテル正面を眺められる数少ない良い部屋です。
 

 
 
 
 
▌ 大浴場
 

 

 

 

 

 

 
 
 
 
▌ レストラン くがに テラス
 
 ※「くがに」とは…上質な輝き
  

部屋のカードキーをかざして入店
 
2024年1月時点
朝食の提供だけを行っています。
そして特筆すべきは…
朝食付き宿泊プランを予約すると、
朝7時から~夜の10時まで、
・オリオン生ビール
・ニッカハイボール
・ソフトドリンク
・ホットドリンク
飲み放題が付いてきます。
 

宿泊客専用ラウンジ
といった趣向
 

 

 

 

 

 

夜のチェックイン後
ニッカハイボールをいただきました。
 
 
 
◆ 朝食ビュッフェ
 

マグロのカルパッチョ
豚肉の冷製
 

茶碗蒸し 焼売
ひじき だし巻き
 

ローストチキン
 

スペアリブ
 

サラダ フルーツ
 

 

 

 

 
 
 
 
▌ 館内ガイド
 
朝10時より
ホテル館内のガイドツアーが催行されます。
前日までにフロントで申し込みを。
 

◼1941年(昭和16年)創業
沖縄で最初の観光ホテルを創立
場所は現在とは別で…
那覇市若狭「波上宮(なみのうえぐう)」
神社の前。
 
◼1945年(昭和20年)
米軍の砲撃により焼失
 

 

戦時中の砲撃の跡が残る
初代ホテルの残骸…遺石。
現在のホテル敷地内で見ることが出来る。
 

 

◼1951年(昭和26年)
レンガ棟
戦後、本土からの宿泊需要からホテル再建。
2階建て7部屋のホテル。
島内に資材が無いためブロックと煉瓦で建築された。
現在の沖縄ホテル敷地内に
当時のまま今も健在です。
登録有形文化財指定
 

 

 

島内は赤土だけは豊富だったそうで
煉瓦を多用して造られたそう。
煉瓦自体のサイズも小さめで、
現在では他に見られないそうです。
 

 

 

裏側には煙突があります。
温暖な沖縄の冬の季節でも
使用されていたのでしょうか?
 

◼1960年(昭和35年)
現在の「沖縄ホテル」旅館棟 開業
登録有形文化財指定
 

◼1970年(昭和45年)
増築「沖縄ホテル」ホテル棟 開業
 

旅館棟 メインエントランス
写真右側の白いブロック状の壁。
沖縄の名物でもある『花ブロック』ですが…
この形状は、もっとも初期の建築とデザインなのだそう。
強い日差しをやわらげ、風通しを確保する。
戦後にアメリカ軍のコンクリート建築から、
応用する形で産まれた沖縄の建築美です。
今では様々なデザインの『花ブロック』が見られますが、
こちらのホテルの『花ブロック』は、
沖縄で現存する最も古いモノだとされているそうです。
 

1960年開業以来、
ホテル敷地を囲む塀と瓦。
コロナ禍の休業中、
瓦の交換を計画されたそうですが…
もう2度と製作出来ないものだったそう。
 

大道門と瓦石垣
登録有形文化財指定
 

 

 

 
今回の『沖縄ホテル』訪問と宿泊記は以上です。
ブログ内容は2024年1月時点のもので、
サービス内容は更なる改善途上の様子でした。
 
老舗のホテルと歴史に感慨深く魅了されていますと…
写真のコーヒーカップ
そしてステッカー
副支配人サマより戴いてしまいました。
ありがとうございました…嬉
家宝にします。泣
 
 
サイキックの眼 ヤマモト・コージ