LOVE AND GLORY

-サイキックの眼-

観光特急「 しまかぜ 」

2021-01-30 20:43:03 | 時間旅行
   
    
観光特急「 しまかぜ 」
Premium Express SHIMAKAZE
    
  
2020年12月撮影のフォトエッセイです。
賢島駅から近鉄京都駅まで乗車。

  
 

近鉄 賢島駅からすぐ…
“あご湾”の日の出を初めてみた。
こんなに美しいとは想像出来ていなかった。
感動しました。
「賢島の宿 みち潮」の客室からの絶景です。
賢島といえば、近鉄の高級ホテルがメインとなっていますが…
こちらの宿は安価な宿泊プランもあって、
全客室からこの“あご湾”の景色が眺められるオススメの宿です。
ホテル・旅館の華やかさはあまり無いですが…
朝夕共に食事は部屋食でサービスされて、
そして何よりも部屋からの景色は、
一生の思い出になること間違いなしです。
 

夜明け前
   
    
    
   

  

賢島駅 14時30分ごろ撮影
手前から…
“しまかぜ” 名古屋行き
“しまかぜ” 京都行き
“30000系ビスタカー”
“伊勢志摩ライナー”
  

終着駅…そして始発駅の賢島、
旅情をかきたてる。
京都行き“しまかぜ”は14時50分出発。
(水曜運休)
国内私鉄特急最長距離を誇る。
  

  

ハイデッキ客室からの展望
 

最前列席を予約、やっぱりオススメです。
 

 

自動昇降機能付きのブラインド
   

京都行き進行方向6号車、ハイデッキ展望車両。
  

6号車デッキ
こちらには接客係の方が常に常駐していました。
正面のガラスの自動ドアでさえも、
接客係の方が先に立ち、
先にドアに手をかざして開けてくれた。
高級ホテルのサービスさながらでした。
そして客室階段の右に車販準備室がある。
中にはワゴン販売用の昇降リフトが備わっているのかな?
と係りの方に質問してみると、それは無いそうで…
1階用の車販ワゴンと2階用の車販ワゴンがあり、
中身の商品を移しかえるそうです。
昔の近鉄特急では、ほぼ全ての特急で車内販売があり、
その中でも、2階建て車輛のビスタカーでは、
階段があるので車販用のワゴンは使用出来ず、
大きな籐のバスケットに目一杯の商品を入れ、
それを片腕に抱え下げていました。
とても重労働そうだった…
ずいぶん昔の話しとなりました。
  

ロッカーの無料サービス
安心して利用できる。
 

三面鏡パウダールーム
  

5号車 平屋席
 

 

4号車 4~6人用サロン席
窓の外に目を向けると…
ホームの向かい側に、
同じ“しまかぜ”のサロン席が見える。
車内と外観が同時に眺められる!
賢島駅14時30分ごろの風景です。
 

4号車 和風個室 3~4人用
 

4号車 洋風個室 3~4人用
 

3号車 カフェ車両 通路
天井が高い
 

3号車 カフェ車両
飲食店には必ず設置されている洗面。
JRの寝台特急の食堂車にも設置されていた。
オレンジ色なのが近鉄特急らしい。
 

ケーキのショーウインドー
販売カウンターは、スタッフの方々が3名おられ、
忙しくされていましたので写真は控えました。
 

カフェ車両
階下席と階上席へのエントランス
 

カフェ車両 階下席から望む
 

カフェ車両 階下席
近鉄特急伝統のガラスのドア
外には上記写真の階段がある。
 

 

1人掛けの赤いソファが6脚
窓の外には “30000系ビスタカー”の2階席が見える。
当初の構想では、子供用のプレイルームを想定していたよう。
 

“しまかぜ”階下席“の窓の外…
“30000系ビスタカー”階下席との共演
 

カフェ車両 階下席のカーテン
今回の乗車で、ぼくはこのカーテンのデザインを確認してみたかった。
昔の近鉄特急の“ロイヤルライン”の柄。
いわゆる…オマージュというものではないか?
オマージュの意味は
【尊敬・敬意・賛辞】
近鉄特急の歴代車輛への敬意を込めた演出でしょう。
マルーン系の赤いシートの色も、近鉄特急初期のシートカラー。
昭和の近鉄特急を称えた最高の特別演出が、
この階下室に詰まっておりました。
高度成長期時代の近鉄特急の雰囲気を感じられる空間です。
 

昔の近鉄特急には造花の1輪挿しが客室に飾られていました。
このカーテンのカラーデザインと造花の組み合わせは…
昭和時代の近鉄特急のおもてなしスタイルなのです。
 

カフェ車両 階上席
窓の外の景色は…“30000系ビスタカー”
これは景色といってもいい
最高のロケーションではないでしょうか?
“しまかぜ”階上席から見える
“ビスタカー”階上席。
そして「VISTA CAR」のロゴも。
 

  

カフェ車両客室内から望む、カフェ車両外観。贅沢。
 

販売カウンターとは反対側の階段
 

発車後しばらくして、志摩磯部駅付近。
 

 

カフェ食事 松坂牛重とノンアルビール
温かい食事が提供されることは素晴らしいサービスです。
乗車のおりは是非利用したい。
 
 
 

京都駅に到着
賢島14:50発→京都17:38着
2時間48分の所要時間で、私鉄最大の長旅に。

 

 

 

近鉄京都駅 “しまかぜ”と“サニーカー”
 
 

温かいおしぼり(紙)と乗車記念のカード。
近鉄特急で温かいおしぼりを利用できたのは
何十年ぶりになるのだろう。
ひとりひとりに温かい布おしぼりが
配られていた昔の近鉄特急が懐かしい。
スナックカーの軽食サービスや
あるいは本格的な車内販売では
ウィスキーの水割りセットも売られていました。
そして世界初の2階建て電車“ビスタカー”。
この観光特急「しまかぜ」は、
近鉄特急のすべての歴史が凝縮されている、
言わば…走る極み。
なので、“しまかぜ”に乗れば、
昭和の時代の近鉄特急にも触れることが出来る。
そして今は、私鉄特急最高峰と誰もが認める存在に。
   
“あご湾”の夜明けの景色の感動。
観光特急「 しまかぜ 」に乗って
終着の賢島駅を降りれば…すぐ目前です。
 

Special thanks to “賢島の宿 みち潮
      
      
サイキックの眼  ヤマモト コージ
  

 
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