振り出しに戻る「落陽日記」

旅や日々の生活の一コマ。60代半ば、落陽期を迎えながら気持ちは再び振り出しに戻りたいと焦る日々です。

銀行口座の紙通帳が無くなると・・・・

2023-12-09 11:17:24 | 日記
自分が利用しているメガバンクから、最近頻繁に「先着15万名さまに1000円もらえるキャンペーン」の通知が届く。内容を読むと紙の通帳からeco通帳への切り替えを勧める案内で、紙の通帳にかかるコストを減らしたいようだ。

切り替えに応じてくれた預金者に渡す金額だけでも1億5000万円かかるキャンペーンだ。ゼロ金利の状態が長く続いて、銀行もここまでコスト削減に迫られているのだろうか。

自分はこのメガバンクだけでなくNet専業銀行にも口座を持ち、そちらには紙の通帳が無いが、出来れば通帳は有ったほうが良いと思っている。例えば銀行アプリを入れたスマホを携帯時に大事故に会い、生命を含めて全てが失われても、通帳があれば自宅に置いて普段持ち歩かないので家族の手に残る。キャッシュカードだけでも残れば何とかなりそうだが、ちょっと心もとない。

以前にこんなことがあった。義父が亡くなって数年後、義父宛に信用金庫から組合配当金支給の通知ハガキが届き、数千円の配当金がその信用金庫の口座に振込まれたとある。義父が信用金庫の組合員で、預金口座を持っていたことは家族も知らず、あわてて家の中を探すとその信用金庫の総合口座通帳が出てきた。亡くなった時に他の銀行の預金は全て相続手続きしたので、それで終わったと思っていた。

通帳を見ると信用金庫の口座にはなにがしかの普通預金残高と、百数十万円の定期預金残高があった。

信用金庫の窓口に行き、用意した相続関係の書類と通帳を提出して口座の解約を依頼した。担当者は年配の男性行員だったが、しばらく待たされた後で払い戻された現金は普通預金口座の残高だけだったので、通帳の定期預金のページを開いて定期預金の残高もあることを指摘した。

すると担当者は「ああ、そうですね」といった感じであまり詫びる様子もなく奥に戻り、しばらく待たされた後に定期預金の残高も払い戻された。

担当者がウッカリして定期預金残高を確認していなかったのだろうと思う一方で、ひょっとしたら何らかの悪意があったのではとの疑念が、今も残っている。

仮に義父の通帳が見つかってなくても配当金支給の通知ハガキを持参すれば預金口座の存在は確認できたと思うが、定期預金まであるとは自分達も気が付かなかった可能性はある。通帳を見つけて全部チェックしていたから担当者の不備を指摘できたが、通帳がなかったら定期預金は払い戻せなかったかもしれない。そう考えると通帳は大事だ。

たまたま先月、我がヨメの預金口座を自分と同じメガバンクに新規開設した。信用金庫での経験があるので紙の通帳はヨメにとって必須。

このメガバンクの場合、3年ほど前から新規開設して紙の通帳を発行すると年間550円の管理料を取られるが、ヨメは70歳を越えているので無料。スマホやネット環境に弱いシニアには配慮しているようだ。

紙の通帳を発行しなければスマホを使って自宅から口座を即時開設出来るが、紙の通帳を発行すると窓口に行かねばならず、しかもネットで事前予約が必要。ところが自宅から一番近い8キロ先の支店を予約しようとしたら、1週間以内に予約できる日も時間帯もわずかしか無い。ちょっと遠いが13キロ先の支店なら2日後にとれたので予約した。10数年前には2キロ先に支店窓口があったのだが、今は3キロ先にATMだけの支店があるのみで、不便になったものだ。

予約した時間に窓口に行くと行員から紙の通帳は管理料がかかりますと、年齢確認もせずに言われた。シニアは管理料いらないでしょう?とこちらが言うと初めてマイナンバーカードの生年月日を確認してくれた。紙の通帳が要らないならわざわざ窓口まで来たりしない。

行員から口座申し込み画面を開いたタブレットを渡され、画面の案内に従って必要事項を入力するように言われた。文字変換が苦手なヨメに代わって自分が入力したが、マイナンバーカードの撮影だけはうまく出来なくて、行員を呼んでやってもらった。行員も少し手こずっていた。

撮影や入力が終わってデータを送信するまでに来店から30分近くかかり、それから審査完了の通知がタブレットに表示されるまで20分近く待たされた。結構な時間と手間がかかり、通帳発行を伴う新規口座の開設は簡単ではない。




いずれにしても通帳の有無にかかわらず、万が一の際には預金口座の存在や口座番号などが家族にわかるように、何らかの処置をして置くことは重要だと思う。












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