振り出しに戻る「落陽日記」

旅や日々の生活の一コマ。60代半ば、落陽期を迎えながら気持ちは再び振り出しに戻りたいと焦る日々です。

初冬の永平寺で見た修行僧

2016-12-31 09:26:41 | 日記
12月の初旬、友人と福井県の永平寺を訪ねました。確か3回目になるはずですが前回までは何を見て帰ったのか記憶も曖昧でしたが今回はお寺の空気を身体全体に吸い込んだように感じます。

車で来ましたがこんなに山奥だったのかと思い直したぐらいで、正に深山幽谷ですね。徒歩でしか来れなかった時代は尚更奥深い場所でしょう。

タイでは金ぴかに輝く寺院を多くみているためか、渋く落ち着いた水墨画的な景色に心が落ち着くのがわかります。

堂内は目をこらさないと見えないほど暗いですが、装飾は立派な物ばかりでした。

入山料は¥500で、最初に一室に20人くらいが集められてお坊さんからお寺の歴史や収蔵品などの説明、及び諸注意がありました。その後は各自が順路に従って回りましたがかなり大きなお寺なので結構時間がかかりました。

ちょうど良かったのは20名くらいの修行僧が読経している講堂に入れたことです。講堂の脇を歩いていると朗々とした読経が聞こえたのでこの場所は遠慮すべきかなと思っていたら最初に説明をしていたお坊さんがそこにいて講堂の中に入ることを勧めてくれました。

巨大な木魚と鉦を鳴らしながら若い修行僧たちが一心に読経している光景を終わるまで聞き入ってしまいました。修行僧を撮影することは禁じられていましたので画像はありませんが次に来る機会があればこの時間に合わせたいと思います。

禅宗曹洞宗の本山ですから修行道場としての役割は重要なのでしょう。修行僧は所作や動きに無駄がなく、キビキビとしていて見ている者の気持ちもピリッとする感じです。また、順路の最終には資料館もあってここを見ると永平寺に関する知識が整理されます。

3回目の入山は多くの得るところがありました。


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