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ラックストーン・レコード雑記帳 - アート・和菓子・音楽

ラックストーン・レコード主人、山口'Gucci'佳宏がアート、和菓子、音楽などなど、徒然なるまま書き綴る、まさに雑記帳。

今日の美術展 [平成二十年四月八日]

2008年04月08日 | fine arts
冷たい雨と激しい雨の一日でした。各地で災害が出ていて、春の嵐とか言っている場合ではないですね! ラニーニャ現象の影響らしいです。

オリンピック 栄光とその影に - アムステルダム大会から東京大会まで 於: 昭和館
今年はオリムピック・イヤー、何だかチベット問題で大変なことになっていますが、オリムピックは本来、純粋に体育競技を競う場で、そこに思想や政治などが介入してはならないものの筈。世界が一緒になって行うべきもの、国や民族間のいざこざ、政治の道具になって欲しくはないです。過去にも内政干渉や戦争などにより2回の大会が中止 (昭和15 (1940) 年、第12回大会は東京での開催予定でした。) されたり、日本が敗戦国だからと言って参加出来なかった第14回ロンドン大会などがあるのだから、人はしっかりとそこから学ばなければならないと思いますね。さて、本展示は昭和3 (1928) 年、第9回アムステルダム大会から昭和39 (1964) 年、第18回東京大会まで、日本がオリムピックにどう携わって来たか、そして日本人選手の活躍ぶりを資料やパネル等で紹介した興味深いものです。日本人が一丸となってオリムピックに取り組む姿勢が良く分りました。特に昭和39 (1964) 年、第18回東京大会は高度経済成長期に於ける日本の活気と全日本人の前向きな意識は素晴らしいと思います。やはり、ひとつの物事を皆で一生懸命取り組むことにオリムピックの意義がるのではないでしょうか?! (写真は第18回東京大会時の表彰台を再現したもの。)

↓ 昭和館 ↓
http://www.showakan.go.jp/

流しの写真屋 渡辺克巳 1955-2005 写真展 於: ワタリウム美術館
いろいろな呑み屋などを廻り、そこで売り込みをしてポートレイトを撮って翌日に焼いた写真を届け、その代金をもらう「流しの写真屋」をされていた渡辺克巳氏が1965年から2005年にかけて新宿で撮影した写真の展示です。その写真の数々はまさにライヴ感があり生々しく、そこに写っている人達の生き様、物語が撮り込まれている様でした。被写体の人の姿に力があります。皆、カッコ良い。そして彼等の生の姿を撮ることの出来た渡辺克巳氏は素晴らしいです。写真に愛が込められていますね。多数の写真が並び、圧巻の見応えのある凄い写真展でした。

↓ ワタリウム美術館 ↓
http://www.watarium.co.jp/