ラックストーン・レコード雑記帳 - アート・和菓子・音楽

ラックストーン・レコード主人、山口'Gucci'佳宏がアート、和菓子、音楽などなど、徒然なるまま書き綴る、まさに雑記帳。

今日の美術展 [平成二十年四月二十六日]

2008年04月26日 | fine arts
今年も黄金週間に突入ですが、まぁ、自分は普段と変わりはありませんが...。(写真: 川崎・砂子の里資料館の前の通りは旧東海道です。)

豪華客船の食 - 船からうまれた工夫 於: 日本郵船歴史博物館
横浜の日本郵船歴史博物館で行われているふたつの展示を見に行きました。先ずは大正期から昭和期にかけて日本郵船社が保有していた豪華客船の船内食に関しての展示。現在に於て船旅はかえって贅沢なものとなっていますが、旅客機が発達していなかったその昔に於ても豪華客船での旅はかなり豪勢なもの、そして乗船客に対して出された食事もまるで高級ホテルと同様にとても豪華でした。そんな食事に関する様々な事柄、船内や厨房の様子、コックの教育、メニュー、献立表や食器の意匠などが紹介されています。全てがまさに豪華、食事は美味しそうだし、献立表や食器の意匠はとても凝っていて日本的なデザインを使用したり、当時の豪華客船の旅が伺い得るとても興味深い展示でした。ところで日本の客船では「すき焼」のメニューがあり、外国人客に人気があったそうで、しかも船上にござを敷き、ちゃぶ台に座布団と言う和のスタイルで出されていたのが面白い記事でした。

あの頃の氷川丸 - 昭和36年から横浜のシンボルとして47年 於: 日本郵船歴史博物館
もうひとつの展示が、昭和36年に係留され今まで47年に渡り山下公園のシンボル的存在である「氷川丸」に関してで、8ヶ月を要し老朽化した船体、内装の改修が終り、4月25日より再公開されています。主に昭和36年当時、昭和60年代、そして現在、船内がどの様に改修されたかの写真とイラストの展示でした。自分にとっても「氷川丸」はとても想い出深く、地元が横浜の自分は子供時分には両親に幾度も連れて行ってもらったし、確か20年程前だと記憶しますが、依頼され何とデッキにサウンド・システム"TAXI-HiFi"を持ち込んでレゲエ・ダンスホールのイヴェントを行ったこともあります。今回の展示を見ていて懐しい気分いっぱいになりました。今日は訪れることが出来ませんでしたが、天気の良い日にでもお化粧直しが成された「氷川丸」へ行きたいと思います。

↓ 日本郵船歴史博物館 ↓
http://www.nyk.com/rekishi/

子どもとたのしむ浮世絵 その1 - 母と子・鍾馗・金太郎・二十四孝など 於: 砂子の里資料館
帰りがけに川崎で下車、お馴染みの浮世絵展示館、砂子の里資料館に寄りました。端午の節句に因んだ子供が画面に登場する浮世絵や鍾馗様を描いた作品の展示です。子供の描かれたものは、ほのぼのした雰囲気で良いですね。江戸時代の子供達の姿がそこには垣間見ることが出来ます。鈴木春信氏、喜多川歌麿氏の良い作品が多々あり、また、いろいろな絵師により描かれた鍾馗様を見比べることが出来て楽しかったです。同じ題材でも絵師ごとの特徴が出ていて興味深い浮世絵の数々でした。

↓ 砂子の里資料館 ↓
http://www.saito-fumio.gr.jp/