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ラックストーン・レコード雑記帳 - アート・和菓子・音楽

ラックストーン・レコード主人、山口'Gucci'佳宏がアート、和菓子、音楽などなど、徒然なるまま書き綴る、まさに雑記帳。

今日の美術展 [11 Dec. '07]

2007年12月11日 | fine arts
今日は墨田区方面を固め打ちです。(写真は紅葉とアサヒビール吾妻橋ビル屋上の例のオブジェ。) で、これからスカパラのライヴへ出掛けてきます。

北斎 ヨーロッパを魅了した江戸の絵師 (前) @江戸東京博物館 1階展示室
ここ江戸東京博物館の企画展には素晴らしいものが多いです。今回、葛飾北斎氏の展示もそんなひとつ、もの凄く充実した内容で良かったです。特に今回の目玉は現在、オランダ国立民族学博物館とフランス国立図書館に収蔵されている、文政年間 (1818~1830) にオランダ商館長が北斎一門に当時の日本に於ける人々の生活ぶりを描かせた肉筆の風俗画40点が初の里帰りをして展示されていることです。それらの初めて見る画風は日本画とは違い西洋画の香りがし、北斎氏がヨーロッパの画家達に影響を与えたのも分る気がしました。とても興味深い絵の数々です。他には富嶽三十六景などの代表的浮世絵作品や北斎漫画等、本当に盛り沢山の作品が並んでいて、とても見応えがありました。是非、見ることをお奨めする素晴らしい展覧会ですよ。後期展も楽しみです。

川上不白と江戸千家展 - 花ひらく茶の湯の妙道 @江戸東京博物館 第2企画展示室
表千家七世如心斎天然宗左の内弟子で江戸千家の流祖である茶人・川上不白氏の没後200年となる企画展です。不白氏にまつわる茶器から書、その他、様々な資料が展示されています。江戸千家の成り立ちや江戸の茶の湯についてが分る興味深い企画展でした。やはり茶道と言った伝統の作法は奥が深いですね。もっと詳しくなりたいです。

↓ 江戸東京博物館 ↓
http://www.edo-tokyo-museum.or.jp/

墨田下町緑道植物展 @すみだリバーサイドギャラリー
美術家・村上修二郎氏による植物を題材とした一風変わった企画展です。墨田区民、下町の方々が育んでいる鉢植えを1,000鉢、借り集めて、同時に鉢の所有者の写真を展示。そして「植巡り」と題してギャラリー界隈の変わった木、庭、鉢植えが沢山ある処をスタムプ・ラリー形式で紹介しています。なかなか目の付け処が面白かったです。植物を愛でるのは良いことですね。

↓ 墨田下町緑道植物展↓
http://mainichi.jp/enta/travel/news/20071127ddlk13100583000c.html

描かれた『忠臣蔵』 @すみだ郷土文化資料館
墨田区に縁の深く、歌舞伎や講談などで昔より人気の高い物語「忠臣蔵」をテーマとした展示です。江戸から大正時代に描かれた数々の「忠臣蔵」を題材とした絵巻や浮世絵が並んでいました。歌舞伎に於て演じられた「仮名手本忠臣蔵」は庶民の一大娯楽劇だったのが伺い知れます。派手で鮮やかな浮世絵、渋い絵画、忠臣蔵のひとつの楽しみ方ですね。

↓ すみだ郷土文化資料館 ↓
http://www.city.sumida.lg.jp/sisetu_info/siryou/kyoudobunka/index.html