ラックストーン・レコード雑記帳 - アート・和菓子・音楽

ラックストーン・レコード主人、山口'Gucci'佳宏がアート、和菓子、音楽などなど、徒然なるまま書き綴る、まさに雑記帳。

今日の美術展 [7 Dec. '07]

2007年12月07日 | fine arts
今日は虎ノ門方面、隣接する3軒の美術館へ。で、画像無しですんませんです。

児玉希望の芸術 - 日本画と写生の世界 @泉屋博古館分館
先ずは日本画家、児玉希望氏の回顧展です。今回は日本画のみならず油彩画、水彩画のスケッチも展示されていました。希望氏の洋画はなかなか味があって良かったのですが、やはり日本画が素晴らしかったです。その緻密な筆致はもちろん、自分には線の描き方が独特に思えました。描かれたもののひとつひとつがパキっと見えます。とにかく良い絵の数々、中でも昭和2年の「雨後」、霧深い山麓を描いた作品は凄いと感じ、眼が釘付けとなりましたね。

↓ 泉屋博古館 ↓
http://www.sen-oku.or.jp/index.html

富岡鉄斎展 - 躍動する形と色 @大倉集古館
すぐ近く、ホテルオークラ東京内の大倉集古館へ文人画家、富岡鉄斎氏の作品の展示へ。富岡鉄斎氏の作品は言い方は悪いですが、ヘタウマ的で味わいのある画と言えます。しかしながら、その画面には非常に徳を感じることが出来ます。ダイナミックな筆致で描かれた仏画や鍾馗図、そして富士山、それらを見ていると気持ちが大らかになる様な気がします。

↓ 大倉集古館↓
http://www.hotelokura.co.jp/tokyo/shukokan/index.html

芹沢銈介の造形 - 色と模様 @菊池寛実記念 智美術館
ホテルオークラ東京の本館と別館の間の江戸見坂を下る途中にある菊池寛実記念 智美術館へ。型絵染の人間国宝でもあり、着物、装飾、図案、字模様、インテリア・デザインなどいろいろなことを手懸けた芹沢銈介氏の作品展です。日本民藝館、民藝運動の柳宗悦氏等とも親交が深く、その素朴で懐しく、そして暖かさを感じる意匠の数々はやはり昔の日本民衆の日常美に通ずるところがあると思います。とにかく展覧会のサブ・タイトルにある様に様々な形と模様、豊かな色彩が印象的な作品ばかりで良い展示でした。氏が作成していたカレンダーはホント良いもので、今でもあれば是非、掛けておきたいものでしたね。

↓ 菊池寛実記念 智美術館 ↓
http://www.musee-tomo.or.jp/