ラックストーン・レコード雑記帳 - アート・和菓子・音楽

ラックストーン・レコード主人、山口'Gucci'佳宏がアート、和菓子、音楽などなど、徒然なるまま書き綴る、まさに雑記帳。

今日の美術展 [15 Dec. '07]

2007年12月15日 | fine arts
朝方までの"TONGUES @三宿web"明けの為、昼過ぎに起床。ボーッとしている頭で出掛けましたが、冷たい空気でシャッキリしました。空気が澄んでいて空と雲が綺麗な一日でした。(写真は新目白通りを走っていた時の空。)

練馬区独立60周年「名作誕生 - 巨匠たちのアトリエ」展 @練馬区美術館
練馬区に集いアトリエを構えた作家達、文化勲章受章者・文化功労者・重要無形文化財保持者(人間国宝)などの「巨匠」達の作品を紹介した展示です。まさに良い作品ばかりで見応えがありました。日本画・奥田元宋氏の色鮮やかな作品、洋画・野見山暁治氏の暗く深く、そしてインパクトのある絵画、木工象嵌工芸・大坂弘道氏の細密な細工などに自分は惹き付けられました。

↓ 練馬区美術館 ↓
http://www.city.nerima.tokyo.jp/museum/

PRINT WORKS 版画工房と作家たち 第1部 @アートコンプレックス・センター
浮世絵版画で摺師が重要な役割であった様にシルクスクリーン版画に於ても自刷りでないアーティストにとって作品を刷る工房が存在します。去年、他界されたそんな刷師であった岡部徳三氏の携わったアーティストと作品を紹介した展示でした。1960年代から愛嘔氏、横尾忠則氏、ナム・ジュン・パイク氏、草間彌生女史ら、多くの作家の代表作とも言えるシルクスクリーン作品を手懸けています。木版画や銅版画など作品を摺る為に版を彫ると言う作業はなく、より近代的な版画でありますが、シルクスクリーン・プリントでも高度な技術が必要で手間暇をかけて作品を制作することが改めて分りました。出品されていた作品の中で愛嘔氏の100色以上、色版を重ねた作品や間彌生女史のラメを使用したプリントなどには驚きました。出品数が数多く、シルクスクリーン作品に興味のある方にはとてもお奨めの展示です。
余談ですが、初めて訪れたここアートコンプレックス・センターは最近に出来たギャラリーをいくつも設けた施設でなかなか面白い処です。アート・ショップやレストラン・カフェもあります。たまたま立ち寄った館内のギャラリーのひとつ"ACT 4"で行われていたイラストの展示ととパンの販売を行っている 「Hot ovenly life 3」が雰囲気があって可愛くとても良かったです。

↓ アートコンプレックス・センター ↓
http://www.gallerycomplex.com/