ちょっといいな、ちょっと幸せ

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NHK交響楽団 第1661回定期公演

2009-12-08 20:46:37 | おでかけ
  
 12月6日(日) 15時開演                  NHKホールにて

  指 揮・シャルル・デュトワ

  ピアノ・キリル・ゲルシュタイン
  チェロ・ゴーティエ・カプソン
  ヴィオラ・店村眞積

  演目
  ストラヴィンスキー / アゴン
  ショスタコーヴィチ / ピアノ協奏曲 第2番 ヘ長調 作品102
  R. シュトラウス / 交響詩「ドン・キホーテ」作品35
           騎士的性格の主題による幻想的変奏曲 


 ストラヴィンスキー の「アゴン」は、初めて聴きました。手前に配置されたハープの音色は太く、時折不気味なほど重い。それぞれの音が複雑に絡み合って、緊張と不安が交差する。聴き慣れない曲調に戸惑いを覚えるました。
 「ショスタコーヴィチ / ピアノ協奏曲 第2番」は、 キリル・ゲルシュタインのピアノがとてもよかった。鋭く切れのあるタッチで、小気味良く軽快な演奏。特に良かったのが第二楽章。その美しさは感動的でした。濃厚で叙情的。美しく緩やかな音。切ない音色にこみ上げてきました。20分ほどの演奏の後は、拍手が鳴り止みませんでした。明らかにアンコールを期待した拍手。キリル・ゲルシュタインのピアノを、まだまだ聴きたいと思いました。
 「R. シュトラウス / 交響詩 ドン・キホーテ」。華やかで、オーケストラの面白さ満載でした。ゴーティエ・カプソンのチェロは表情豊かで、ドンキホーテの悲しく痛ましい様子をよく表していました。店村眞積のビオラは、明るく落ち着きのないサンチョを、風格ある演奏で表していました。特記すべきは、篠崎史紀のヴァイオリン・ソロ。流麗な響きが「交響詩 ドン・キホーテ」をより格調高くまとめていたように思いました。