『 足利呱呱和飲 』

もう長いことココファームのファン。
急峻なブドウ畑を見ると、それだけで、こみあげてくるものがあります。

「 足利呱呱和飲」( あしかがココワイン)。

先月、ココファームに出かけた時に購入した1本。

淡く緑がかったイエローがきれい。
白い花や洋梨のような爽やかな香り。
軽い口当たり。
自然な甘さと酸味、やわらかな余韻が心地よい。

飲みやすくて、少し飲みすぎました。

Triennes ROSE 2007

　「Vin de Pays du Var Rosé de Triennes 2007」。フランス・プロヴァンス地方のロゼワイン。オレンジ系のローズピンクがきれい。ラズベリーやいちごの爽やかな甘い香り。雑味のないしっかりとした辛さの後に、ふわっと甘味や果実味が膨らんで軽くなる感じがいいです。フレッシュで凛としたワインです。
　このワインを初めて試飲で口にした時、好みではないと思いました。私が知っているロゼワインとは大分違って、ちょっとクセのある辛口で硬い印象。それでも試したくなったのは、もう少し飲んだら美味しくなるような期待を持たせるワインだったから。慣れたら美味しくなる、美味しいの幅が広がる、そんな予感と、このワインには美味しいという暗示がありました。ワインを開けた最初は飲みにくさがありましたが、次第に美味しく感じられるようになりました。その後、同じものを買い求め、これは2本目。1600円くらい。

Barbera del Monferrato la Monella Braida 2007

　　
　「バルベラ・デル・モンフェッラート ラ・モネッラ　ブライダ 2007」。イタリア・ピエモンテの赤ワイン。痺れるなぁ・・・、思わず口にしたワインです。ベリーの香り。微発泡、濃厚な果実味と、ほのかな甘さが調和して美味しいです。後味はすっきり。バルベラ種の力強さと、勢いのようなものを感じます。肌寒い晩秋の夜、ずっしり沁みてくる味わいです。2800円くらい。

Pasdal Jolivet SANCERRE Chateau DU NOZAY 2007

　
　「パスカル・ジョリヴェ サンセール シャトー・デュ・ノゼ 2007」 。フランス・ロワール地方の白ワインです。品種は、ソーヴィニヨン・ブラン。
　レモンのようなフレッシュな香り。酸味が効いてさわやか。清涼感と果実のコクとのバランスがいいです。すっきりした飲み心地、きれいになくなるような後味もいいなと思いました。3500円くらい。

３本のワイン

　　
　最近飲んだ3本のワインがとても美味しかった。
　1本目は先月末の「Marcel Deiss Alsace 2007 」。2本目は今月の初めの「Collio Pinot Grigio 2007」。3本目は先頃開けた「Riesling Zellenberg　Domeine Marc Tempe 2006」。一日の終わりに飲むワインが美味しいと、なんということのない一日が特別に思えてきます。ゆるりゆるりと流れる時間は心地よく、このひと月ほどは愉しく、ささやかな幸せを感じ過ごしました。こういうのっていいなと思います。一日の終わりにこんな時間を持てたなら、他に何を望みましょうか。

Ｒｅｎｅ ＭＵＲＥ GEWURZTRAMINER 2007

　　
　「ルネ・ミューレ　ゲヴェルツトラミネール　2007」。
　華やかな色、爽やかなライチのような香り、まろやで濃い甘味と控えめな酸味、あとからくる心地よい苦味のバランスがいいです。ゲヴェルツトラミネールは、いまとても気に入っているぶどうの品種です。いくつか飲んでみて、産地が同じアルザスでも、生産者によってずいぶん味が違うことに感心し、愉しみました。今回のルネ・ミューレのワインは2000円ほど。とても美味しいです。

BARBERA D'ALBA SUPERIORE

　バルベーラ・ダルバ・スペリオーレ“テヌータ・ラ・ヴォルタ 2005” 。イタリア・ピエモンテ州の赤ワインです。
　まろやかなブドウの香り。穏やかな酸味と軽やかな甘さが心地いいです。重さがありながら、なめらかな口当たり。ゆっくり味わいました。華やかさのあるワインだと思いました。　3800円くらい。

　　　　生産地：イタリア・ピエモンテ州
　　　　品種　：バルべーラ　
　　　　生産者：カブット
　
　しばらくワインを飲まない時期があって、久しぶりに口にした赤ワインはとても美味しかった。それまで複雑でどう味わったらいいものかと、苦手意識のあった赤ワインが、素直に美味しいと感じられました。温まりたい季節になったこともあるでしょうし、赤ワインを飲む準備ができた、そんな気もします。

COLOMBA PLATINO 2007

　「コロンバ プラティノ　2007」。イタリア・シチリア州パレルモの白ワイン。
　「フルーティでエレガントな、シチリアらしい白ワインです」とソムリエに勧めていただきました。好きな言葉がいくつも並びました。　
　パイナップルに似た甘い香り。口に含むとしっかりとした酸と、凝縮した果実味が口いっぱいに広がります。長く続く果実味が口の中でやわらかに変わっていく感じが好きです。「コロンバ プラティノ」は、「プラチナ色の鳩」という意味なのだそうです。とてもきれいな色のワインです。750ml、1700円くらい。

2006 Passopisciaro

　”パッソピッシャーロ 2006”イタリア・シチリア産の赤ワインです。
　店主が「エレガントで力強いワイン」と薦めてくれたこのワインは、やや薄い明るめの色。香りは、ラズベリーを思い出しました。口に含むと、濃厚だけどサラッとした口当たり。そして酸っぱい。クランベリーのような爽やかな酸っぱさで、きりっとしとした印象。複雑な味だと思いました。750ml、5500円くらい。

　ワインにまつわる映画や小説、記事を読むのが好きになりました。ワインの記事を読むとき、書き手の豊かな感性と知識、それを表す繊細な言葉の使い方に驚きます。美しい音楽や絵を語るように、ワインを語る。詩のように流れる文からは、書き手のワインへの愛情を感じます。そして思うのは、ワインは自然の恵みであるということ。これほど人を幸せにするワインは、大地の贈り物なのだろうと。

ＮＥＲＯＪＥＢＬＥＯ ２００４

　「ネロイブレオ 2004 アジィエンダ・アグリコーラ・グルフィ」。
　まろやかな香り。口いっぱいに広がる心地よい酸と甘さがいいです。やわらかさと際立った果実味が好きです。ワインショップの店主が「力強い、しっかりとしたワイン」だと目を細めて勧めてくれました。本当に、そんな感じです。ワインへの愛情と誇りを持った店主から手渡されたワイン。それはもう格別です。750ml 2500円くらい。