ちょっといいな、ちょっと幸せ

映画、アート、食べ歩きなどなど、私のちょっといいなを書き留めました。

『 チエちゃんと私 』

2015-08-31 16:22:54 | 読書

よしもとばなな著。( ロッキング・オン )

主人公のカオリと同居人のチエちゃん。
カオリのチエちゃんへの愛情が
切なくなるほど伝わってきて、
チエちゃんが愛おしくなる。

ふわふわした空気の感じと余韻がいい。

心地よい余韻がまだ残っている。

『 交流するやきもの 九谷焼の系譜と展開 』

2015-08-30 19:01:43 | 芸術鑑賞

東京ステーションギャラリー。

九谷焼、
360年の歴史を辿る展覧会。

最初に目にする、
江戸時代の重厚で風格のある作品は
見惚れるほど。

最後は現代の九谷焼、
三代徳田八十吉の作品。
内側から光を放つような、
CGの映像をみせられているような。

作品の陳列の仕方、
見せ方はさすが。

『 生きるとは、自分の物語をつくること 』

2015-08-24 20:45:19 | 読書

小川洋子/著 河合隼雄/著 ( 新潮社 )

小説家の小川洋子氏と
臨床心理学者の河合隼雄氏の対談本。

両氏の誠実なと言葉一つひとつが
心にスッとうこはいってきて、
穏やかな気持ちになる。

ともに信頼し合う
ふたりの対談は心地よい。

『博士の愛した数式』について
ルートが、作者の手の届かないところで
成長していたという話。
なんだかうれしい。

最終章「少し長すぎるあとがき」、
小川洋子さんがもっと好きになった。

『 Mommy/マミー 』

2015-08-19 10:42:58 | 映画

グザヴィエ・ドラン監督。
母と息子を描いた人間ドラマ。

3年前に夫を亡くしたダイアン。
ADHDのスティーブは、
スイッチが入ると暴力的になって手に負えない。
希望が見えない母子は、
向かいに住むカイラと親しくなり、
一時の幸福を感じるのだが。

愛情と葛藤に揺れ動くさまを、
丁寧に描いた作品。

カメラのアングル、
真四角の映像のサイズ、
音楽、
色彩、
スローモーションの多用、
洗練されてすばらしい。

若い監督の才能にため息。

『 上原近代美術館 』

2015-08-13 22:22:42 | 芸術鑑賞

旅先で美術館に立ち寄るのが
楽しい。

今井浜から足を伸ばして、
下田の上原近代美術館へ。

「 開館15周年記念 上原コレクション名品選 Ⅱ
―日本洋画の魅力― 」展。

和モダンの居心地のいい、
小さな美術館。

一つひとつを丁寧に鑑賞して、
もう一周して。

牛島憲之作「 雨明かる 」
よかったなぁ。

『 武甲山 』

2015-08-09 18:00:16 | トレラン

武甲山へ。

橋立鍾乳洞駐車場から山頂まで往復。

石灰岩採掘により
北側斜面は削られた山肌ばかり。
それが他方向の斜面は
植生豊かな森林が広がっていることに、
まず、驚いた。

みずみずしい緑、
清々しい森林の空気、
木漏れ日。

山頂からぱーっと広がる風景、
見下ろした採石場、
清流と滝。

人びとの暮らしの側にある、
信仰の山。

すばらしい。


『 舟越保武彫刻展 まなざしの向こうに 』

2015-08-08 21:03:27 | 芸術鑑賞

練馬区立美術館
開館30周年記念展第2弾。

船越保武の彫刻の仕事を
彫刻、デッサン、随筆で
回顧する。

最初に対面する作品。
大理石(紅霰)の「隕石」「婦人胸像」。
本当に美しくて、尊くて、
心を奪われる。

ブロンズの「原の城」。
島原の乱の本丸で
討ち死にした兵士の亡霊だという。
不気味さはない。
船越保武の悼む気持ちが伝わってきて、
胸がいっぱい。