東京ステーションギャラリー。
フィンランドの建築家アルヴァ・アアルト。
生誕120年を記念した国際巡回展。
建築資料、デッサン、
アームチェアやスツール、照明器具、ガラス器など、
彼が手掛けたプロダクトデザインを展示。
見たことあるような、
そんな気持ちになるものが多いのは、
実際そうなのかもしれないし、
彼のデザインが基となったものを
目にしてきたのかもしれないし。
環境との調和、光の取り込み方、
曲線やモチーフの美しさ。
全てが心地よくしっくりくる。
たぶんそれが、もうひとつの自然。
兵庫と大阪へ。
古刹を訪ね、古道を歩く。
関西の山寺の石垣はお城みたい。
ひとの暮らしに寄り添うような古道に、
あたたかい気持ちになる。
偶然立ち寄った丹波焼の里。
里山、田畑、川沿いに並ぶ窯元。
半農半陶、生活に根差した美しい風景。
予定外でほんの通りすがりだったけれど、
こころに残った旅の一コマ。
こういうのが旅の醍醐味。
Green Book.
監督、ピーター・ファレリー。
主演、ビゴ・モーテンセン。
1960年代のアメリカ。
黒人ピアニストと白人の用心棒兼運転手が、
黒人用旅行ガイド「グリーンブック」を手に
人種差別の根強いアメリカ 南部を演奏旅行する。
マハーシャラ・アリの演奏シーンが美しい。
偏見と差別に胸がギュッとしたり、
信念と真心にじ~んとしたり。
品格を持って、毅然と辛抱強く
差別に立ち向うひとたちを
改めて想う。
埼玉県立近代美術館。
建築の世界において、
「アンビルト」の言葉で語られてきた未完のアイディア。
20世紀以降の国内外のアンビルト(=未完)の建築を
「インポッシブル・アーキテクチャー」と定義して紹介する。
不可能であるとされた建築の
映像、図面、模型。
難しいことはわからないが共通して言えるのは、
大胆で斬新、魅力的。
締めくくるのは、
ザハ・ハディドによる新国立競技場のプロジェクト。
膨大な量の設計資料には驚愕。
「こっちの方が良かったんじゃないかなぁ」とか。
イケムラレイコの個展。
絵画、彫刻、ドローイング、水彩、版画、写真など、
210点を展示。
同じ時代を生きるイマムラの生み出す作品は、
突き刺すような衝撃がある。
そうかと思えば、
黄泉の国を見せられて途方に暮れる、
そんな気持ちになったり。
それでも全て観た後は、
安らぎがあるから不思議だ。
東京オペラシティ アートギャラリー。
石川の初期から現在までの
活動の全貌を総合的に紹介する。
石川が見つめたものと添えられた言葉に、
旅しているような気持ちになる。
ただのいい写真じゃない。
スゴイ場所でスゴイ状況なのに、
いい感じに抜けた感じがあるみたいな。
石川の愛用するギアの展示がまたいい。
観終える頃には、
石川直樹の大ファン。