ちょっといいな、ちょっと幸せ

映画、アート、食べ歩きなどなど、私のちょっといいなを書き留めました。

東京交響楽団 東京オペラシティ・シリーズ第48回

2009-03-31 22:59:33 | 芸術鑑賞
3月29日(日)14時開演      東京オペラシティコンサートホール

   指揮 ユベール・スダーン

   曲目 武満 徹:弦楽のためのレクイエム
       ブルックナー:交響曲第7番ホ長調WAB107


 武満徹「弦楽のためのレクイエム」は、恩師を追悼した作品であるとのこと。深い悲しみと、尊敬の念が漂う、純粋な曲。特別な曲であることを感じました。
 ブルックナー「交響曲第7番」は、柔らかな音に包まれるようで、安らいだ気持ちになりました。霧が晴れてくるようにゆったりと曲が始まる第一楽章は、たおやか。厳かで哀愁の漂う第二楽章。張り詰めたものから解き放たれたように、のどかに広がる第3楽章は、時々、鳥の声が聞こえてきそう。第4楽章は、軽快で伸びやかで勢いがあります。この日の演奏は、雄大で寛大。素晴らしい演奏でした。
 ブルックナー「交響曲第7番」は、車を運転しながらよく聴く親しみのある曲です。夕方の高速道路を、山の方へ向かって走らせている時がいいです。夕焼けで紅く色づいてくる空と、影を濃くしていく山々。そんな風景に音楽が溶け込んで、傾いた日差しと一緒にからだに沁み込んでくるみたいに感じます。この日、演奏を聴きながら、好きな風景が浮かんできました。こういう演奏が聴きたかったのだと、満ち足りた気持ちになりました。

目標

2009-03-29 10:28:51 | お気に入り
 年の初めに、今年の目標を書き出してみました。目標というより、やってみたいことや、気になっていたことの、チェックリストのようなものです。心の中にあるものを文字にしてみるって、それだけでもいいような気がします。自分の気持ちを確かめることができるし、次のステップに進めそうな気がします。
 きっかけは、ある人から、目標を持つことの大切さを教わったこと。彼女は、去年、あるコンテストに出品しました。それは、2年越しの目標でした。無事に出品して晴れ晴れとした顔の彼女に「どうして2年越しの目標が今回達成できたの?」聞いてみました。「富士山に登ったら、頑張れば出来るんだってことがわかったから」とのこと。富士山を見ると「あの山の頂上に登ったんだなぁ、頑張れば出来るんだなぁって思う」そんなことを話していました。つくづく素敵なひとだなぁと思いました。
 私の目標は、これまで出来そうで出来なかったことが10ほど。一歩が踏み出せずにいたことばかりだと、改めて思いました。それは、自分次第で出来ることばかりなのだと。
 フォトは、本栖湖から見た富士山。富士山に登ることは、目標の一つ。雪が溶けたら、登ります。

ブロッコリーと菜の花のスパゲッティ

2009-03-26 15:56:48 | お料理・お菓子作り
 旬の野菜、ブロッコリーと菜の花のスパゲッティです。
 作り方。ブロッコリーは花の部分を小房に分け、茎は短冊切りに。菜の花は長さを半分にして食べやすい大きさに切ります。ニンニクは薄くスライスします。フライパンにオリーブオイル、ニンニクを入れて弱火にかけ、アンチョビを加えます。さらに、ブロッコリーを加えてしばらく炒めて、水をひたひたに注ぎ、蓋をしないで煮ます。その間に、別の鍋でスパゲッティを茹でて、残り1分くらいに菜の花を入れて一緒に茹でます。フライパンのブロッコリーが潰れるくらいに柔らかくなったら、塩を少し加えて味を調えます。(この時、少し水分が残るくらいまで煮詰めておきます。)茹で上がったスパゲッティと菜の花をブロッコリーとからめ合わせたら出来上がりです。
 ポイントは、ブロッコリーを柔らかく煮てソースの役割にすること。菜の花は歯ごたえが残るように短時間で茹でること。
 野菜は、その日の朝に収穫したという新鮮なものです。旬の野菜を味わう、春らしい一皿になりました。

ポワレとフォルチュニィ

2009-03-21 10:27:59 | 芸術鑑賞
 東京都庭園美術館で開催中の「ポワレとフォルチュニィ 20世紀モードを変えた男たち」。美しい洋館に、ポール・ポワレと、マリアノ・フォルチュニィのドレスが浮き上がるように展示されています。
 ポワレのドレスは、優雅で華やかです。布に施した繊細な刺繍やビーズ、鋲の打ちつけが素晴らしいです。第3展示室(旧大食堂)の奥に展示された黒のイヴニングドレスは、黒色絹ネット地にビーズで刺繍を施し、アンダードレスはサーモンピンクの絹サテンの、気品のあるドレス。第10展示室のイヴニングコートは、市松模様の絹が新鮮。テラスのオペラコートは、黒色の絹ベルベットと不規則なヘムラインが美しいです。
 フォルチュニィの布は、アラベスク文様やザクロ文様など、生地の表面の凹凸やムラ、カスレ、微妙な色調がすてきです。そして、フォルチュニィの代表作、魅惑的な「デルフォス」。細かくたたんで糸で絞った絹を水につけ、並んだ鉄の棒の間を交互に通し、電熱でプリーツを固定させたもので、1枚のドレスに2000本以上のプリーツが施されているといいます。「デルフォス」のドレスは、どれも奇跡のように美しいです。大展示室(旧大広間)に展示された水色の「デルフォス」ドレスには、特に惹かれました。光沢のある淡い水色、シンプルなデザインと、アームホールから脇線に施されたベネチアングラスのトンボ玉、裾の広がりと全体のシルエットがとてもきれいです。
 まるで夜会に招かれたような展覧会でした。

桜もち

2009-03-18 16:52:12 | お料理・お菓子作り
 春の和菓子、道明寺粉を使った桜もちを作りました。
 作り方。道明寺粉は食紅で薄く色づけた温湯でまぜ合わせ、10分ほど蒸らします。次に、ぬれ布巾を敷いた蒸し器で15分蒸して、茶巾ごと取り出したらボウルにあけ、砂糖を加えてよく混ぜ、等分に分けます。 餡も等分にして、蒸したもちで包み、楕円形に形を整えます。水にさらして塩気を抜いた桜葉で包んで、出来上がり。道明寺粉200gで12個の桜もちが出来ました。

ミモザの花器

2009-03-14 08:54:46 | 陶芸
 白い花器。釉薬は、うのふ釉。酸化焼成。
 ふわふわのミモザを、器からこぼれるように、こんもりと生けたいと、丸くて深さのある器を作りました。山吹色のミモザと、うのふの素朴な白の組み合わせです。花材は、中央自動車道談合坂PAで売られていたミモザとクリスマスローズ。

河口湖美術館

2009-03-13 15:05:47 | おでかけ
 山梨県南都留郡河口湖町にある、河口湖美術館。河口湖のほとりにある、瀟洒な美術館です。富士山関連の常設展示と、3月29日まで第10回富士山写真大賞展の入選作100点を展示しています。
 美しく、表情豊かな富士山を、誰もが心に留めておきたいと思うように、画家は絵を描き、写真家は写真に収めるのでしょう。描いても描いても、撮っても撮っても、満足できず、また描き、撮る。同じ富士山は二度と見ることが出来ないのですから、なおのこと。刻々と表情を変える富士山を眺めるように、絵画を鑑賞しました。美しい富士山、親しげな富士山、厳しい富士山、神々しい富士山・・・。それらの絵画には時を越えて、共感するところが多くありました。第10回富士山写真大賞展の写真も、素晴らしいです。富士山にこんな一瞬があるのかと驚くような美しい数々の写真に、魅了されました。なかでも、入選作の「愁雲の帯」という写真は、青の帯とグラデーションが美しく幻想的で、まるで東山魁夷の絵のようでした。
 山梨に住んでいた頃、時々ここを訪れては、富士山の絵を眺めて、庭を歩いたものでした。数年住んだ山梨でのほんのひとコマなのに、この時のことが度々思い出されて、ずっと訪れたいと願っていました。この日、願いがやっと叶いました。

Cole Haan

2009-03-11 16:50:53 | お気に入り
 「コール ハーン」のこげ茶色のパンプス。スエードにポイント使いの爬虫類革の取り合わせがすてきです。縁を一周するステッチは細やかで美しいほど。横から見たときの、シルエットがとてもきれい。履いてみると、軽く柔らかで、安定感があります。ヒールの高さ、6cm。調度いいです。

Amish Quilt

2009-03-06 16:07:21 | お気に入り
 アメリカ・ニューヨーク州のアーミッシュの伝統的なキルトの壁掛け。ログキャビンで風車を作ったようなパターン。黒を基調とした、赤、紫、緑、青のグラデーションの美しさと、力強さに惹かれました。リビングに飾ったところ、存在感がありすぎて、落ち着かない。見たいときに眺めて愉しんでいます。
 ふと思い出して、リビングのソファに掛けてみました。今日のような冷たい雨の日には、しっくり合うように感じました。