ちょっといいな、ちょっと幸せ

映画、アート、食べ歩きなどなど、私のちょっといいなを書き留めました。

指輪 リフォーム

2009-01-30 13:18:59 | お気に入り
 リフォームを依頼していた指輪が、出来上がりました。
 もとの指輪は、ゴールドに小さなルビーとサファイアで花の形を配った、可愛いデザインのものでした。二十歳のお祝いに、両親がネックレスと一緒に選んでくれたもの。高価なものではありませんが、私には大切な思い出の指輪です。あまり着けることがなくなっていたこの指輪。大切なものだから身に着けたい、そう思ったのがリフォームのきっかけです。
 ジュエリーデザイナーと相談して、フォルムはセミラウンド、ラインはストレート、リング素材はピンクゴールド。ルビーとサファイアを交互に埋め込む、シンプルなデザインにしました。
 依頼から一ヶ月後、カジュアルでやわらかい印象の指輪になって返ってきました。よかった、面影はそのまま残っています。思い出って、お守りのようなものだから。

あたたかい贈り物

2009-01-26 15:54:48 | お気に入り
 アメリカに住む友人から手編みの膝掛けが届きました。小包を送りましたとメールで知らせれていたけれど、こんなすてきな贈り物が届くなんて。手にとるとふっくらあたたか。思わず抱きしめたらいい匂い。たくさんの時間を一緒に編みこんでくれたのですね。同じ空気を感じます。うれしくて、遠く離れた彼女を思い出して、切なくなりました。きれいな編み目と、不思議なほどの懐かしさ。理由は、私たちにとって思い出深い毛糸で編んでくれたとのこと。なんてすてきな。
 いま、幸せなほどの温もりに包まれながらパソコンに向かっています。膝掛け、とても暖かいです。どうもありがとう。

DOMANI・明日展2008

2009-01-23 09:22:44 | 芸術鑑賞
 国立新美術館で開催中の「DOMANI・明日展2008」。文化庁の芸術家在外研修で近年海外に派遣された15人の作家の作品が展示されています。
 舟越桂の5体の彫刻。夏に庭園美術館で観た彫刻に再会することができました。「言葉をつかむ手」は庭園美術館のタイルの浴室に展示されていた彫刻で、楚々とした美しさに心を奪われたものでした。他に「水に映る月蝕」「戦争をみるスフィンクス」「森に浮くスフィンクス」「見晴台のスフィンクス」。慈愛に満ちたその顔を見つめていると、相手の言葉を待ちたくなるような、神妙な心持になります。今回は、白い空間に5つの彫刻が集うように展示されていました。「言葉をつかむ手」の床に映し出された影がいいなと思いました。
 馬場磨貴の「Absence」と題された眠る人のシリーズ。眠る人の、甘美で美しい一瞬を捉えた写真がすてきでした。
 開発好明の「レシート日記」。自身の資料をためることでなにか意味が出てくるのではと、1992年から、ノートにレシートを貼って、朝はオレンジ、夜は青で、その時に思ったことを描いたのだといいます。レシートを手に入れるために買い物したり、18年経った今でも続けられています。毎日続けることには意味があり、変化なり進化が感じられます。いつも何かを探り試しているのが伝わってきます。
 15人の作家の作品は個性豊か。普段なら観ないタイプの作品も観ることも出来ました。芸術の世界は広く多彩であること。若い作家たちがどんどん育っているのを知りました。何の予備知識も持たずに作品を観るのもいいと思いました。  ~1月26日まで。

今日のお弁当

2009-01-21 12:21:16 | お弁当
 今日は、韓国風のお弁当。ご飯の上に4種類のナムルをのせました。豆もやしとほうれん草、ぜんまいは自家製。大根は市販のナムルです。牛肉のカルビと野菜、きのこを焼いて味付けしたものと、りんごを詰めました。りんごウサギ、久しぶりです。

ハーフマラソン

2009-01-20 14:57:36 | ランニング
 先日、2度目のマラソン大会に出場しました。初めてのハーフマラソン。21.0975kmは、初めて走る距離です。ジョギングで走ったことがある”15km地点”を越えた時、「ここからがマラソンなんだ」と少し身震いしました。15kmから先は未知の世界。考えにならないことをぐるぐると考えながら、やっとゴールした時は、嬉しいというよりも、不安から解放されて心の底から安堵しました。今回は、足の故障から回復して間もなくの大会でした。エントリーした大会には出る、歩かない、完走する。自分で決めたルールを守れたこと、これまで続けてきたことが正しかったんだと確認できたことがうれしかった。
 1日休んで、また走り始めました。走りながら思ったのは「5km、10㎞を甘く考えるな」ということ。そんな気持ちを微塵でも持っていたら、この先走ることを続けるのは難しくなります。このことに気がつけたことが、今回のマラソンの成果なのかもしれません。
 フォトは、美しい夜明けの空。

石内都展-ひろしま/ヨコスカ

2009-01-17 10:38:10 | 芸術鑑賞
 目黒区美術館で1月11日(日)まで開催された「石内都展ーひろしま/ヨコスカ」。「風景・「ヨコスカ」から」、「時の身体/身体の時」、「不在の肉体・「ひろしま」へ」の三部構成。生活空間から始まって、人の身体、母親の身体と遺品、あの日のひろしまの残したもの、人生や命の描写へとつながっていきます。
 ”SCARS"、”INNOCENCE”では、堂々と人生を物語る写真に圧倒されました。傷跡や障害を持った身体に、力強さと尊さを感じました。私の父は若い頃に大病をして、腹部に複数の手術痕があります。幼い頃、その傷跡を見ると何も言えなくなってしまいました。すごくがんばったんだなぁと敬う気持ちだったのだと思います。傷跡は、生命力の強さの表れであり、生きている証しであり、歴史だと思います。年齢を重ねた身体や傷跡に、慈しむ気持ちになりました。
 ”Mother's"では、石内氏の母親の身体や遺品の写真が展示されています。母親への深い愛情や感謝の気持ち、敬う気持ち、大切に思う気持ちが伝わってきます。自分の母親や自分自身に置き換えて、共感することが多かった。
 ”ひろしま”では、光りで透かされて、繊維や縫い目まで見えるほどの死者の衣服や遺品の写真。丁寧に縫い付けられた名札や当て布に、これを身に付けていた人は、誰かのかけがえのない人だったのだろうと思います。あの日のひろしまで、女性が身に付けていたワンピース。お気に入りのワンピースを着て誰かと待ち合わせていたのかもしれません。ワンピースで包まれていた肉体に何が起こったのか想像します。一目ではわからないほどに変形した腕時計や眼鏡に、普通に暮らす人たちに起こった一瞬を想います。遺品から何かを見出そう、聞き出そう、感じよう、そんな石内氏の真摯な姿勢を感じました。

菜の花とあさりのスパゲッティ

2009-01-16 19:14:49 | お料理・お菓子作り
 初物の菜の花とあさりで、スパゲッティを作りました。
 作り方。菜の花は、硬い部分を切って、硬めに塩茹でしておきます。鍋にオリーブオイルと薄く切った玉ねぎ、刻んだニンニクを入れて中火で炒め、殻つきのあさりと白ワインを入れたら蓋をして蒸します。あさりを取り出して殻から外して、残った汁はペーパータオルで濾しておきます。フライパンにオリーブオイルと刻んだにんにく、あさり、白ワインを煮立てて、菜の花と濾したあさり煮汁、塩を少々加えて、茹で上がったスパゲッティ(リングィーネ)をよくあえて盛り付けます。早春のスパゲッティの出来上がりです。

NHK交響楽団・第1637回定期公演 Aプログラム 

2009-01-14 23:21:50 | 芸術鑑賞
 1月11日(日)15時開演    NHKホール

   指揮 デーヴィッド・ジンマン
   ヴァイオリン リサ・バティアシュヴィリ

   演目 ショスタコーヴィチ / ヴァイオリン協奏曲 第1番 イ短調 作品77
       シューベルト / 交響曲 第8番 ハ長調 D.944「ザ・グレート」


 シューベルト・交響曲第8番「ザ・グレート」は好きな曲です。夕焼けのようなホルンの響きで始まる第1楽章。スタッカートとレガート、ピアノとフォルテシモがお互いに応えるように交替する第2楽章。雄大で繊細な第3楽章。多彩で華やかな第4楽章。中でも第1楽章が好きです。この日の演奏は、おおらかで清らか、そして正々堂々とした印象の「ザ・グレート」でした。
 この日のコンサートは、開演が3時で、私にはとても過ごしやすい時間。コンサートの後ホールを出ると、暮れなずむ空がとてもきれい。余韻を愉しみながら夕暮れの街を歩きました。

Second Nature

2009-01-13 21:27:32 | 芸術鑑賞
 吉岡徳仁ディレクション「セカンド・ネイチャー」展。21_21 DESIGN SIGHTにて。
 ギャラリー2の”CLOUDS”という大きな空間は、白と透明の不思議な世界。ピュアな世界に吸い込まれます。雲に手の届く所にいるような、雲の中にいるような、ふわふわした感覚になります。とても居心地がいいです。透明なガラスの美しいベンチ”Water block”は、晴れた日には光りの屈折が見られて、雨の日には消えて見えなくなるのだそうです。そのベンチに腰掛けて結晶を眺めていると、自分もこの空間の一部になったようで安らぎます。そして、時の重なりや流れていく様子、人が育てた大切な自然。そんなことを感じます。
 受付を通ってすぐに4台のパソコンがあります。その1つ、岡田栄造氏の「変容(transformation)」は、平仮名の一筆書き。画面にすらすらと生まれてくる文字を読むのは、筆談に似ています。相手が伝えようとしていることを理解しようという気持ちになります。その中に、「物を作ることは育てること。物を作る根本は、作る途中が楽しいという単純な気持ち。作ることは子どもたちや動植物の成長を喜ぶことに似ている。」とありました。ものを作る人の気持ちに少しだけ触れることが出来ました。
 「セカンドネイチャー展」は、2度観ました。1度目は去年の暮れ(フォトはこの日のもの)。コンサートの前にイルミネーションを見ましょうと歩いていたところ、すてきな建物が。それが「21_21」で、思いがけず観ることが出来ました。観終えて外を歩くと赤く浮き上がった東京タワー。「花が咲いたみたいできれいね」と言った後で気がつきました。華道家・中川幸夫氏の作品を観ていなかったことに。後日改めて観に行きました。これが良かったのです。時間を気にせずゆっくり観ることが出来ました。こうして書いていることも、2度観て感じたことなのですから。  1月18日まで。