続・JR飯田線 小和田駅(こわだ) 前編
鉄道ファンはもとより、一般の人にも広く知れ渡っている小和田駅。本当に秘境という言葉がぴったりの駅です。
秘境駅とは「山中など周辺に人家や人の気配がほとんどなく、鉄道以外では行けない駅」のことですが、鉄道ファンであり写真集の著者でもある牛山隆信氏が名付けた造語のようです。この牛山氏が全国秘境駅ランキング200の中で、第2位にアップしているのが、小和田駅です。周辺にある数軒の家は住む人がなく、廃屋のままだし、外部と繋がる道路もなく、周りは山に囲まれていて、本当に辺境の里という感じです。1993年の皇太子さま、小和田雅子さまご成婚の際、その駅名からマスコミに注目され、一大ブームを呼んだ以外は、静かな山峡の駅そのものです。
しかし最近は、インターネット上の「秘境駅」サイトで紹介されてから、再び注目をあびるようになり、訪問者が増えつつあるようです。駅舎は木造のままだし、ご成婚にあやかって一般公募の結婚式が行われた当時の写真や臨時列車に付けられた「花嫁号」のプレートも残っていて、それが新たな郷愁を醸し出しているようです。
周りは山また山・山・山 ・・・・・・・・。 天竜川は、遥か下の方です。
この駅舎の風情も郷愁を呼ぶ一つでしょうか。
臨時列車の先頭車両に付けられた「花嫁号」のプレート
一般公募者の結婚式当時の写真
待合室内部
綺麗に保存されている来訪者の「思い出ノート」