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歪んだ戦局 刻々と/「戦中の新聞展」始まる

2007年08月30日 | スクラップ
2007年8月30日(木) 朝刊 27面




 沖縄戦の様子を伝える戦時中の新聞を集めた「新聞展 戦中の記事でふりかえる沖縄戦」(沖縄歴史教育研究会主催)が二十九日、那覇市寄宮の県立図書館で始まった。文部科学省の教科書検定が問題になる中、「権力により、沖縄戦の事実が歪めて伝えられたことを知ってほしい」と企画した。九月三日まで。

 新聞展では、同研究会メンバーの仲村顕さん(34)が集めた戦時中の新聞や、県立図書館が所蔵しているものの中から沖縄戦の実相が誤って伝えられた様子がよく分かるものなど十二点を選び展示している。

 一九四五年三月二十八日の毎日新聞では、米軍の慶良間諸島上陸について「所存の我部隊は之を邀撃すると共に我航空部隊は果敢なる攻撃を続行中」と報じ、「十艦百五十余機屠る」と事実と異なる大本営発表がそのまま伝えられた。

 同七月三十日の福島民報は「重傷者は集団自決」の見出しとともに、沖縄戦で重傷を負った兵士数人が戦闘の足手まといにならないよう、自ら手榴弾を使って自決したと美談調に報じた。

 終戦した八月十五日のウルマ新報など、貴重な紙面も並べられている。仲村さんは「権力が事実を誇張したり、歪めたりして情報操作した当時と、いまの状況が重なって見える。そのことを多くの人に感じ取ってもらえれば」と話した。



沖縄タイムス
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1 コメント

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仲村顕さんに敬意を表します。 (安良城勝也・閑古鳥幻聴)
2008-05-06 20:01:27
小生の75年ぶりの訪沖(2008 04/21-24)に際し、
一方ならぬお心配り・ご支援を戴きました。
また、長年、琉球・沖縄を離れてすっかりピントが狂ってしまった小生に対し、正しく事態を見極めることを
お教え戴き感謝しております。
さらなる多面的なご活躍を期待致します。
            安良城勝也・閑古鳥幻聴
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